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のあ いちい ワールド

ここは、物書き「のあ いちい」の、人間世界とそれ以外の宇宙人について多くふれるブログです。

100歳からの人生―日野原重明さん

2010-11-03 22:05:29 | 健康管理
日野原重明さん

・私の生き方 - 白寿を過ぎてからの反省と見通し 私は去る10月4日に満99歳、すなわち白寿を迎え、大勢の方々からお祝いの会をして頂いた。

 誕生日の翌日には、韓国ソウルの金浦空港に降り立った。40年前に私が乗っていた羽田から福岡行きのJALのよど号が富士山上空でハイジャックされ、彼らは北朝鮮平壌(ピョンヤン)行きを命じたが、よど号のパイロットが偽って金浦空港に着陸し、そこで3泊4日間機内に監禁され、やっと4日目に乗客100名が降ろされたのがこの空港であった。

 あの事件から早40年も経ったが、私の第二の人生はそれを契機に「与えられた人生」が始まったのであった。

 この金浦空港の近くにある私立の嘉泉(ガチョン)総合大学の医科学医学校が私に名誉博士号を下さるというので、その式典に招かれ、そのあと、私の長寿のコツについての講演を行った。

 韓国では人が母体から10か月で出産した子どもは満1歳という計算なので、私は韓国では百歳のお祝いに名誉博士が授与されたのである。

 韓国も日本とほぼ同様の少子高齢化が進み、平均寿命は男76歳、女83歳で日本よりも約3歳短命である。日本の女子は世界一の長寿(86歳)であり、男性は79歳で、世界第4位に下がっている。韓国民は長寿に関心が強く、私自身の長寿をもたらせるための食生活や運動、睡眠、遺伝子についての私のデータを開示した。

 少子高齢化は世界では日本が最もこれが早く来ており、韓国が日本に次ぎ、一人っ子政策を続けている中国はその次である。

 フランスや米国では子どもの出生率は日本に比べると、2.02と高く、ヨーロッパではイタリアが一番少子高齢化が進んでいる。今から50年前にWHOや国連は老人の定義を65歳としたが、その頃の日本の平均寿命は68歳であった。1963年の日本人で100歳以上はわずか153人であったが、2010年のデータでは4万4449人が100歳以上となり、いわゆるcentenirian(100歳以上者)は急速に増している。そのうち87%は女子で、男子は13%と少ない。

 しかし問題は日本の100歳以上の者に寝たきり、または高度の介護を受ける人が圧倒的に多いことであり、医療費の高騰の原因ともなっている。そこで、自立した長寿者であるためには、どういう生活をすれば良いかの研究が必要となっている。私はあと1年で100歳になろうとしているが、99歳でもこれという病気がない事から、私の生活の仕方を韓国で発表したのである。

 私のデータについては本欄でも少しずつ明らかにしようと思っている。

 一口でいうと、私は車の生活のために運動不足なので、腹七分、総カロリーは1300~1400キロカロリーにとどめ、特に糖質、デンプン質を制限しつつ、体力維持に必要なタンパク質と脂肪のない肉、豆腐は十分にとり、ビタミンも十分に補っている。ビタミンB中の葉酸はブロッコリー、その他緑の野菜に多く、長寿のビタミンと言われている。


◆日野原重明 聖路加国際病院理事長:
ターミナル・ケア(末期医療・介護)の充実、「患者参加の医療」を提唱する一方で、医師・看護婦の育成、予防医学や健康教育の普及など、現代医療の改善に向けて尽力を続ける。「成人病」にかわる「生活習慣病」という新語の提案者でもある。

 54年には、民間病院として初めて聖路加国際病院に人間ドックを開設し、全国への普及を進めた。94年、日本で初めての独立型ホスピスを開設。2000年、75歳以上の元気な老人のために「新老人運動」を提唱し、高齢化社会にあって注目を集める。その一方で、ベストセラー絵本「葉っぱのフレディ」を音楽劇にするなどの活動も行う。05年に、文化勲章を受章。07年からは、日本ユニセフ協会大使も務める。

 趣味は音楽、読書。座右銘は「平静の心」。

 著書は、「生活習慣病がわかる本」(ごま書房)「〈ケア〉の新しい考えと展開」(春秋社)「『フレディ』から学んだこと」(童話屋)「生きかた上手」(ユーリーグ)など、多数。

(読売新聞記事より)

☆日野原重明(ひのはら・しげあき)
誕生日: 1911年10月4日 山口県出身。
42年、京都帝国大学大学院卒業。
今年、満99歳、数えで100歳を迎えた。
聖路加国際病院理事長


◇人生の模範的先達。クリスチャンドクターのお手本。
齢とっても健康で活躍するのには、自己管理も徹底しておられるものと推測されます。

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がん治療と性

2010-10-18 22:39:20 | 健康管理
がん治療と性 ―手術後も2人の暮らし―
 

 北海道に住む女性(38)は2007年2月、子宮頸がんと診断された。結婚3年目で「そろそろ子どもを」と夫と話していた時。子宮と両方の卵巣を取る手術が必要と言われ、悩んだ。

 北大病院(札幌市)で、夫と一緒に、医師と話し合った。「子宮を残せば、がんを取り残す危険性が高まる」との医師の説明に、夫は「妻の命を優先してください」ときっぱり答えた。「2人で生きていけばいいじゃん」。夫の言葉にほっと力が抜け、手術を受けた。

 子宮のがんの手術は、リンパ節を取ることによる足のむくみや排尿障害などの後遺症を伴う。

 また手術では、子宮頸部につながる膣も数センチ切除する。性交は可能だが、違和感を感じることもあり、痛みや傷が開くことへの恐怖感や精神的つらさから、ためらう女性も多いという。

 同大病院では、切除で短くなった膣の奥に、内臓を覆っている腹膜をかぶせる手術法を考案。手術後約1週間で抜糸が済んだ後、長さ20センチほどの綿棒で奥を押して膣を伸ばす「膣延長」を行っている。

 女性は退院までの3週間、毎日数回、この処置を受けた。手間がかかることなどから、全国的には行われていないが、同大によると手術後数か月で、平均約2センチ奥に広がるという。

 
 膣の萎縮を防ぐためには性交はなるべく早く再開した方が良い。同大では医師に相談のうえ、術後数週間~数か月で行って良いと指導している。退院の際には看護師から、無理のない体位など性生活上の注意を書いたパンフレットを見せながらアドバイスもする。

 卵巣を両方とも切除した場合、女性ホルモンの急激な減少のため、性欲の低下や膣の潤いの減少の悩みも伴う。この女性もホルモンを補う治療を続けている。

 女性は抗がん剤治療の副作用もあり体調が戻るのに時間がかかったが、夫も無理強いすることなく、待ってくれた。

 「リハビリでしてみる?」。
手術から3年ほどたったある日、持ちかけると夫は喜んで応じてくれた。不安もあったが、膣延長の処置や病院でのアドバイスが精神的な支えにもなった。

 婦人科病棟副看護師長の新岡郁子さんは「性の問題は患者からは聞きづらく、あきらめる人も多い。がん治療後の生活の質を維持するために医療者側の積極的な支援が必要」と話す。

(読売新聞・医療ルネサンス記事より)

◆当事者、とりわけ年齢が若い場合のこの種の手術は深刻だと思います。気持ちを持ち替えて生きることが必要ですね。子どもを持つこと、また性生活のみにかたよらず、新たな希望をもって生きて行きたいですね。

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抗血小板薬を服用中

2010-09-21 15:53:07 | 健康管理
Q.抗血小板薬を服用中・・・ 内出血が多いが、薬との関係は?

 今年3月半ばに急性心筋梗塞で入院し、心臓の血管にステントを2か所入れる治療を受けました。今は元気になったのですが、血液をサラサラにする薬を飲んでいるので、歯医者は歯茎を切るような治療は控えるようにと言われています。最近、内出血が多く困っています。ぶつかったりした覚えがないのに、大きな青あざが腕などにあって、びっくりすることがあります。今も、腕に黒いアザが残っています。血管が切れやすくなっているのでしょうか。これは血液をサラサラにする薬と関係がありますか。(59歳女性)


A. 内出血は、薬、加齢、ビタミン不足などが原因か―南淵明宏 大和成和病院院長(神奈川県大和市)
 

 大いに関係があります。前にもご相談いただいた、ステント治療の後、どうしても必要なプラビックスという薬剤による影響で出血が止まりにくい状況があるのだと想像されます。この薬によって、ステント治療による効果が永きにわたって続くために血液の持つ「出血を止める機能」を鈍磨させる必要があるのです。

 なぜならステントはすばらしい医療器材ですが血管にとっては異物です。この部分を通過した血液がこのよそ者に驚いて、血管が破れて出血が起こった事態が起こったと勘違いして、血液を固めようと反応してしまいます。それを防止するための薬なのです。これを抗凝固療法と呼んでいます。

 青あざが自然とできてしまうというのも、こういった抗凝固療法によるものと想像されます。血管が切れやすくなっているわけではありません。これは軽微な物理的損傷で誰でもいつでも毛細血管は切れてしまうのですが、その小さな出血をすぐに止血することができないせいで起こっているものです。

 出血が止まる、という現象にはいくつかの要素が働いています。まずは血管の因子です。血管が脆いと出血もしやすいし出血を止めることもままなりません。でもこれは薬のせいではありません。加齢や栄養状態の不良化、ビタミンの不足、などによって血管の壁の構造が脆くなってしまうのです。

 次に血液の因子です。血液の中に溶け込んでいる成分が、①量的に足りない②しっかり働かないーーことで、血が止まりにくくなります。プラビックスやワーファリン、バイアスピリンは出血を止める成分を②のように「しっかりと働かない」ようにする薬です。ご相談者の場合、血管の因子と薬の影響の両方で青あざができやすいと思われます。

 さて、歯医者さんなど、心臓以外の問題で別の領域のお医者さんにかかる場合、こういった薬で抗凝固療法が行われている患者さんは敬遠されがちです。治療に出血が伴うと、その出血が自然に止血されない可能性があるからです。リスクのある、面倒な患者さんを扱いたくない気持ちを持つお医者さんがいるのは仕方がありません。

 時に歯医者さんから「歯の治療をしたいので抗凝固療法の薬をしばらく止めていいですか?」とアホな質問をされます。こういった薬は心臓の働きを維持している薬です。そういう歯医者さんは歯の治療さえうまく行けば、治療台の上で患者さんの心臓が止まることがあっても平気なのでしょう。歯科医師の団体のホームページでも「心臓病治療中の抗凝固療法は中断してはならない」と注意が喚起されているのですが、こういった事情にも無頓着な歯科医もけっこういらっしゃるようです。

 ご相談者様が心臓の治療を受ける病院や医師をしっかりと自分で吟味したように、歯の治療でもしっかりと歯科医を吟味して治療を受けるべきです。

(読売・医療相談室記事より)

◆これって大変なことですね! 歯科医師も知らないなんて。・・患者が賢くならなくては・・

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◆運動で治まった倦怠感! 

2010-09-18 16:35:12 | 健康管理
疲労と病気 運動で治まった倦怠感

 朝目覚めた時から体がだるい。日中は頭痛や目の疲れでイライラ。午前8時前には出勤し、帰宅はおおむね深夜。1日の疲れを癒やそうと晩酌の量は増え、寝不足でまた、翌朝だるさが残る――。
横浜市の医師山本晴義さん(62)は30歳代のころ、そんな疲労の悪循環に悩まされてきた、という。

 心と体の関係を診る心療内科が専門の山本さん。ある時、引退間際で練習をしなくなったせいで心身の不調に陥ったスポーツ選手の患者を診た。健康には体を動かすことが大切なことに改めて気づいた。「自分も運動をしてみようか」。思い立つきっかけになった。

 山本さんは、「自分は運動音痴」との思い込みがあり、若いころからスポーツとは無縁。40歳で入会したスポーツクラブでは、最初は5分間のジョギングがやっとだったが、徐々に慣れ、最寄り駅までの3キロも、走ったりウオーキングしたりするようになった。

 すると数か月後、自分でも不思議なことに、日ごろの倦怠感が治まっていることに気づいた。日中の頭痛も減り、夜もよく眠れる。

 国際武道大体育学部教授の山本利春さんによると、疲れをとるのに適度に体を動かすことは体の仕組みからも理にかなっている。疲労物質のひとつの乳酸が筋肉にたまると、凝りやだるさの原因となる。軽い運動をすると乳酸は早く取り除かれ、肝臓で糖となりエネルギーとして再利用される。スポーツの試合の合間や後に、軽い運動やマッサージを行うのもこのためだ。

 これは日常生活にも応用できる。

 長時間のデスクワークは、血液の循環が滞って、肩凝りなどを招きやすい。肩や腰の筋肉を20~30秒程度、ひねったり伸ばしたりするストレッチを行うと、血液の循環が改善され、乳酸の処理を促すことができる。体が温まり精神的にもリラックスした風呂上がりに行うと良い。

 山本利春さんは「休日も、昼まで寝だめするより、軽い運動でリフレッシュするのが良い」と話す。通常よりも速いペースでの15~20分間のウオーキングなどの有酸素運動が有効だ。

 今は運動が習慣となった山本晴義さん。朝はテレビの体操番組を見ながら体を動かす。晩酌はほどほどに、生活のリズムも変わった。病院の自室に備えたパンチングボールは、ストレス解消の効用も。空いた時間には病院の周囲を散歩する。「毎日運動を続けることで体調も良くなった」と話す。

(読売・医療大全記事より)

◇これって真実だと思います。体調が悪くなって初めて実感すること。運動は、誰にとっても必要ですね!

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