ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

北海道のコサナエ

2019-07-10 16:00:00 | 昆虫

北海道で撮ったコサナエです。
もともとサナエトンボと呼ばれていたものが最終的に4種に分化してコサナエ属を形成しています。
その中でもコサナエは主に北方や日本海側に分布するので今回撮れてラッキーでした。






コサナエ(北海道産)
コサナエ属は4種いて北海道にはコサナエしかいないのでコサナエで間違いないです。
大きさは4cmぐらいでとっても小さくて可愛らしいです。
主に東日本に分布していて近畿・中国地方では日本海側がメインなので、
自分にとってはなかなか出会えないトンボです。
他のコサナエ属は5cmぐらいある印象なので北海道の個体群は少し小さいのかも知れませんね。


ちなみに、コサナエ属4種は
・コサナエ(北海道・本州北東部と近畿・中国地方の日本海側・紀伊山地)
 胸側黒条1本・前胸部のL字の横に黄色い点と細い筋・雄の尾部上付属器背面に突起なし
・オグマサナエ(本州南西部・四国・九州=紀伊山地以外はコサナエと分布が被らない)
 胸側黒条1本・前胸部のL字の横に黄色い点と細い筋・雄の尾部上付属器背面に突起あり・腹部第10節が長い
・タベサナエ(本州西南部・四国・九州)
 胸側黒条1本・前胸部のL字の横に黄色い点のみ・雄の尾部上付属器背面に突起あり
・フタスジサナエ(本州西南部・四国・九州)
 胸側黒条2本・前胸部のL字の横に黄色い点と細い筋・雄の尾部上付属器背面に突起あり
になります。

コサナエ属は胸の模様の微妙な違いや尾の先端の細かい形状で見分けます。
コサナエ・オグマサナエ・タベサナエの特徴は胸側の1本とちょっとの黒条でフタスジサナエは2本です。
前胸部L字の横の黄色い点の下に細い筋があればコサナエかオグマサナエで黄色い点だけならタベサナエです。
コサナエは腹部第10節がオグマサナエに比べて短いことで見分けます。
雄の場合はコサナエには尾部上付属器背面に突起がなくオグマサナエには突起があることでも見分けられます。




比較写真


オグマサナエ雄
5/10日に地元箕面のビジターセンターのベンチ周りにたくさんいました。
箕面ダムで生まれた個体が一旦水場を離れてやってきた感じです。
同所にいたシオヤトンボより少し大きく目測で5cmぐらいあり、
北海道のコサナエより1cmほど大きい感じです。
箕面ではオグマサナエは4・5月のトンボで6月には姿を消してしまいます。
尾部第10節(付属器のある節)を比べるとオグマサナエのほうが長いことがわかります。
箕面近辺にはコサナエは分布しないので胸側黒条が一筋ならオグマサナエで二筋ならフタスジサナエです。





タベサナエ雌
5/25日に滋賀県北部で撮ったタベサナエ雌です。
胸のL字の横が黄色い点だけなのでタベサナエと判断できます。
これもコサナエに比べて1cmほど大きい感じがします。
タベサナエは雌をよく見かけるイメージで雄は余り見かけない感じです。

あとフタスジサナエを撮れていればコサナエ属4種コンプです。
フタスジサナエは箕面のオグマサナエと産地が重なり2週間ほど遅れて出現するのでまた来年ですね。






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