ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

北海道のモイワサナエ

2019-07-08 16:00:00 | 昆虫

北海道ではクマゲラついでにトンボ散策をしました。
運よく関西にはいないモイワサナエ(ダビドサナエ属)を撮ることができました。



モイワサナエ雄(北海道産)
北海道の藻岩山で見つかったのでモイワサナエと名づけられました。
長野県~茨城県以北の北東日本に分布するトンボで北海道では普通種です。
普通種と言ってもそれなりの環境に行かなければ出会えないのと、
サナエなので初夏までの短い期間しか見られないのでやはり貴重なトンボです。
西日本にはよく似た亜種ヒラサナエと亜種ヒロシマサナエが分布しています。
大きさは4cmないぐらいでシオカラトンボより一回り小さい感じです。







モイワサナエ雌(北海道産)
雌は雄と同じ緑色タイプと写真のような黄色タイプがいます。
今回は運よく黄色い雌を見ることができました。
胸前部のハの字型の黄色が特徴的です。

ちなみに、ダビドサナエ属は
・ダビドサナエ(本州・四国・九州・壱岐・対馬)
・クロサナエ(本州・四国・九州)
・基亜種モイワサナエ(長野県~茨城県以北の北東日本)
・亜種ヒラサナエ(滋賀県・京都府・兵庫県・岡山県など)
・亜種ヒロシマサナエ(広島県・岡山県・鳥取県)
の3種2亜種に分類されます。

クロサナエとダビドサナエは胸側の黒条が2本あり、
クロサナエはその2本が胸部気門を取り囲むようにつながっていてダビドサナエはつながっていません。
モイワサナエ・ヒラサナエ・ヒロシマサナエの3亜種は胸側の黒条が1本半で通常は産地で見分けます。
この3亜種は雄の尾部付属器の細かな違いで見分けは可能ですが雌の見分けは困難です。





比較写真



ダビドサナエ雄雌(対馬産)
GWに対馬で撮影したダビドサナエで1・2枚目は雄、3枚目は雌で全て羽化したてのテネラルです。
モイワサナエと模様が似ていますが胸側部の黒条が2本あることで見分けます。
対馬には小型サナエはダビドサナエしか分布していないので見分ける必要がなくてよかたです。
対馬のダビドサナエは里山の小川の岸で羽化していました。

この2本の黒条が胸部気門を取り囲むようにつながっていればクロサナエです。
クロサナエは兵庫県の山中の渓流で見かけました。
ヒラサナエとヒロシマサナエは局地分布なのでどこにいるやら・・・。






おまけショット

エゾイトトンボ
北海道では一般的なイトトンボです。
オゼイトトンボ・キタイトトンボに似ていますが目の上に青い模様が半月型なので見分けられます。
雄は腹部第2節背面の黒斑がスペード型に見えるのも区別のポイントです。







フォトチャンネルです。
オオルリ・ヤマセミ・クマゲラなど~2019夏


キガシラセキレイ・シマアオジなど~春の対馬2019


コマドリ・クロツグミなど~2019春


クマタカ・ハイイロチュウヒ・オオタカなど~2019冬春


雪柿アオゲラ・ハイイロチュウヒなど~2019冬


オオアカハラ・ナベコウなど~2018秋冬


赤色型コノハズク・ウソなど~2018夏


フクロウ雛・チゴモズなど~2018春


オオルリ・コルリ・キビタキなど~2018年春


コマドリ・ギフチョウなど~2018春


雪アオシギ・タカサゴクロサギなど2017-18冬の野鳥


オオサンショウウオなど~2017秋


ツミ・ウソ・アオバトなど~2017夏


アカショウビン・コノハズク・ブッポウソウなど~2017夏


ヤイロチョウ営巣~2017夏










いつもご覧いただきありがとうございます。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿