毎日紡ぎ車を踏んでいるうちに、
何だか楽しくて仕方がなくなってきました。
調子よく進んでいるととてもワクワクしてきて、
失敗しても「またもう1回!」
不思議と飽きもせずに何度も挑戦しているうちに、
少しずつ失敗もなくなり、キレイな糸が紡げるように…
なったかなー;
ベージュのメリノには少々苦労しましたが、
グレーのゴットランド、こげ茶のコリデールは、
毛足が長く柔らかなので面白いようにスイスイと紡げました。
100gの羊毛をコイル状のローラッグにするのに2時間ほど時間がかかりますが、
その後に続く紡ぎの楽しみのことを思えば、なんのそのです。
教室でご一緒している生徒さんから聞いたのですが、
どこかの国のことわざに、
「怒りっぽい女の人には糸紡ぎをさせなさい」というのがあるそうです。
あはは…もしかしたら私に向いてるのかなー。
最初はちっとも上手くいかなくて、
放り出してしまいそうになるのですよ。
そんな気持ちを落ち着かせながら、
もう1回もう1回と紡いでいるうちに、
トントントントン…と良い調子で足踏みが進むようになって、
いつの間にか、心が穏やかになってくる…
確かに。
糸紡ぎには、心を落ち着かせる沈静作用があるってことなんですね。
少しでも早く上手になりたいけれど、そんなにすぐには無理。
ちょっとやそっとでは上手くならないのが紡ぎなのだと実感しています。
“熟練”という、それは職人さんの域なのではないかと思うのでした。
まだまだ、修行やなぁ。