昨日、このお花を買った時は、
蕾ばかりでお花は2輪しか咲いていなかったのに、
今朝になって、みるみるポンポンと咲き始めました。
毛むくじゃらの殻のような外側を次々と脱ぎ捨てて、
中からこんな繊細な花びらが、
本当に次から次へと飛び出してきたのです。
このお花、久しぶりにじっくり眺めました。
そういえば母が昔、趣味のアートフラワーで作っていた花のひとつだ。
白い布を花びらの形に切って、染めて、
いろんなコテで形付けて…
めしべと、おしべを束ねて、
1枚ずつ作った花びらや葉っぱを重ねて、
茎に緑のテープをクルクル巻いて、
やっと1輪の花を作っていたっけ。
微妙に違うピンク色の花を1輪、もう1輪…
まだ幼かった私は、
母の手から次々と本物と見まがうような花々が作られてゆく様子を、
傍で眺めるのが好きでした。
今だったら、一緒に出来るかな。
あのたくさんの道具は、どこへいったのかな。
もう父が捨ててしまったのかな。
優しく揺れるポピーを眺めながら、そんなことを思いました。