夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

てんからの原点

2013年03月25日 17時08分09秒 | 渓流釣り
 てんからをやる人ならその発展に於いて職漁師は外せない存在である事は理解できると思います。それは僕も判っているのですが、その人たちがどんな釣りをし、どんな生活をしていたかはまったく霧の中でよく判っておらず、想像の域を出ませんでした。
 そんな中、こんな本が発売されました。『職漁師伝』。各地に実在した伝説の人たちを調べ上げた一冊です。
 この本の著者である戸門秀雄氏は僕の餌釣りの師匠とでも言える存在で、長いお付き合いを頂いております。この本を出版するにあたって何度も現地に足を運び、それはもう大変な作業だったことと思います。
  本日発売なのでまだ読んでいませんが、昨日著者本人からプレゼントされました。ざっと見ただけですが、昔の職漁師たちの生活や釣具などが紹介されています。伝承毛鉤の写真や釣具なども紹介されています。人柄か良く、山村にまで人脈が多い戸門氏だからこそ書けた本だということは確かです。
 てんからがテンカラ、そしてTENKARAと進化している中で、てんからとしての原点を垣間見ることが出来る貴重な本だと思います。

 ここに登場する人たちはプロですから沢山釣る事に特化し、試行錯誤を繰り返してここに書かれたような仕様で釣っていたものと思われます。そこには楽しむという要素は一つもありません。僕は楽しむことを主眼に釣っていますので、沢山釣ってもどうしようもありません。しかし、現在主流のテンカラやTENKARAだけではなくこういうてんからが総てのベースになっていると思えますし、個人的に僕が目指すてんからもこういう時代のてんからがいいなぁ・・と思っています。