せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

国際航空宇宙展2008レポ4:民間企業関連

2008-10-17 23:23:18 | 宇宙、航空系
AREROSPACE2008レポ、今度は企業のブースについて。
私見ですけど、4年前と比べて、各社凄く力が入っていたような気がしますね。展示自体はそれほど凄いってモノは無かったですけど、ちゃんと説明できる社員さんが各社ともブースに張り付いていてくれて、一般の人の質問にも丁寧に対応していたのが印象的でした。

中には就職活動中の院生とかも結構来ていて、社員捕まえて即席OB懇談会のような展開もあちらこちらで。(笑) 頑張れ学生、航空宇宙系は針の穴のような狭き門だけど、以前よりは門戸が広いはずだから。



三菱重工で一番目立っていたのはコレ。MRJの客室モデル。
中には入れませんでしたけどね……きっとビジネスデイは入れたんだろうな。



中はこんな感じ。感覚的には在来線特急程度のサイズでしょうか。
椅子がうすっぺらいので、写真で見るほど狭く感じないです。



三菱重工の開発予定ロケットエンジンの予想模型。
あんまり簡素でちっちゃいから2段目用かと思ったら1段目用と聞かされビックリ。
本物は当然もっとでっかいそうな。



三菱重工はやはりMRJがイチオシでしたね。
会社としてもかなり気合い入ってるみたいですが、展示としては機体模型と入れない客室の展示だけだったので、イマイチ盛り上がりに欠ける感じはありましたが。やはり座らせて欲しかったなぁ。

MRJ以外はやはりロケット展示が多かったです。なにせH-2Aやってますから。
ちなみに写真の開発予定ロケットエンジン、なんでも液酸液水の二段燃焼サイクルでこの簡素さを目指しているとか。既に部品レベルでの開発はそれなりに進めているらしいとのことで、なかなか楽しみです。

ちなみに昔筑波で撮ったLE-7エンジンの写真も貼っときます。
空飛ぶ宇宙ジャングルジム、とくとご覧あれ。



コレがあそこまで簡素になるのかー。進歩って凄い。





今度はIHI。渦中のGXは展示これだけ。おいこら。(笑)


IHIの展示は殆どジェットエンジン。逆にエンジンだらけで気合い入りすぎ。


これは研究中の環境に優しいジェットエンジンらしいです。
騒音軽減、燃費向上、NOx削減、コスト削減……と色々一気に狙ってるっぽい。



IHIは……GXロケット、逃げてましたね。(爆)

ロケット関係のブース、照明も少なくて暗い上に社員らしき人が誰も寄って来ない。(笑)
いや気持ちは分かりますけど、ここは正面から進捗報告するくらいの図太さが欲しかったなぁ。決して進捗無い訳じゃ無いんだし。

で、その代わりなんでしょうか。ジェットエンジン関係の展示はかなり充実してました。
なんかロケットのIHIというよりは、ジェットエンジンの石川島播磨、って売り込み方の展示でしたね。やっぱ商売を考えるとジェットエンジンの方が展示の優先順位も高くなるんでしょうか。




衛星バス対決その1、こちらは三菱電機ブースのスーパーバード7号模型。
採用されたDS2000バスの凄さを力説してました。まぁ確かに凄いんですけどね。



DS2000バス規格の各種電子機器ユニット。結構ちっちゃくてびっくり。


対するNECも衛星バスを展示してましたが……小型衛星用だとか。


DS2000のような静止衛星バスでは無さそうな感じ。
ISASの観測衛星を安く作れるようになる、って事かな?



こちらは衛星バス対決。(?)
三菱電機はホントにDS2000一押しで、一般客にも堂々自慢してました。流石は国際競争入札で勝ったバス。ついにスーパー301条を跳ね返した(と言っていいんだよな?)わけですから、そりゃ自慢すべきです。

問題は、聞いている人がその凄さをあんまり分からないってこと。(笑)

本当ならプロジェクトXというか、その時歴史が動いたってレベルの話だと思うんだけどなぁ。そこら辺の歴史的経緯とかも説明してくれると嬉しかったかも。


対する?日電も衛星バスの模型を公開してましたけど、こちらはあくまで開発予定。
しかもちっこいんですよ。

取り合えずDS2000と被らない範囲で住み分けようって考えなのかも知れませんけど、これだとJAXAの非商用衛星辺りにしか使えないんじゃないかなぁ。衛星関係で一番儲かる(と言われている)静止衛星市場に出られないとなると、日電の衛星バス事業はまだまだこれからって感じでしょうか。
まー日電も日本の衛星開発を引っ張ってきた老舗。三菱電機に先行されて黙っているとも思えないんで期待しときます。


で、他にも多数の企業が出てましたけど、キリが無いんで割愛。
航空宇宙関係で儲かっているかは知りませんけど、何処も手を引くどころか今後も強化していくような印象だったので、取り合えず安心ってところです。大変でしょうけど頑張って欲しいです。


なんか振り込め詐欺みたいな臭いの警告文だなぁ。

2008-10-17 00:46:47 | 雑談雑感
これどうなんだろ。

 ■任天堂の著作権を侵害するとこのような「警告書」が送られてくるらしい
  (GIGAZINE)

……なんか変じゃないか?
いや著作権侵害がいかんのは当然なんだけど、その顛末を公開できないってのはさすがにおかしいかと。


以下、任天堂の警告文「らしきもの」の引用の引用。

> 従って、万一、貴殿が本書面をインターネット上において広く一般に公開されるがごとき場合には、かかる公開は当社の意に反する公開であり、本来公開されるべきでない書面を貴殿が公開されたという意味において当社の社会的評価及び信用を毀損する行為となります。

何故公開されるべきでないのかが理解できないんですが。
そして、それが何故社会的評価及び信用を毀損する行為だと認識しているかが分かりません。私が無知なのかも知れませんが、出来れば懇切丁寧に教えて欲しいくらいです。

私見ですけど、著作権に対する啓蒙を促すなら、警告を発した事は大いに公開されるべきだと思うんですけどね。
それなのに、何故著作権元の任天堂がコソコソと隠れるように文章を送りつけるのか、これが本当なら非常に疑問に感じますし、企業としての姿勢にも疑問を持たざるを得ません。


以下、さらに1行引用。

> しかも貴殿が本書面をインターネット上に公開される場合には、かかる貴殿の公開行為は、本書面にかかる著作権についての侵害行為をも構成するものとなります。

著作権法だと「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、前項第1号に掲げる著作物に該当しない。」って事になっているんで、著作権侵害の事実をただ羅列している警告文が著作物に該当するか疑問に感じるところはあります。何処か表現方法で工夫した部分があるんでしょうかね?


ということで、コレ本当に任天堂が送ってきたのかな? という気はしないでもないです。

何となくあの花札屋ならやりかねんという気もするし、いや、今や世界を代表する大企業なんだからこんな詐欺商法みたいな姑息な手段は使わないだろうという気もするし。

とにかく、GIGAZINEに任天堂からどういう返事が届くか、そこら辺が注目ですね。
返事がどちらに倒れても、ある意味驚きですけど。(笑)