せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

最も遅い?陳情メールその3:JAXA宛

2006-12-16 01:58:09 | 宇宙、航空系
陳情3通目。これで最後。
最後は当然、JAXAトップのお二人へ。

政治家宛てじゃないので、まわりくどい説明が要らないのがいいですね。(笑)
とにかく、迷う事無く、自分のはやぶさに対する思いをぶつけておきました。

まぁ、ISASの思惑とは多少違う内容かも知れませんが。




   小惑星探査機「はやぶさ2」計画実現のお願い


 JAXA理事長:立川敬二様
 同副理事長:間宮馨様


  初めまして。お忙しいところ失礼致します。

  私は、空や宇宙が好きで、宇宙開発に強い興味を抱くものです。特に我が日本の
 宇宙開発の総本山たるJAXAの成果には、常に一喜一憂させて頂いております。そん
 な一宇宙ファン、JAXAファンのお願いでしかありませんが、最後までお読み頂けれ
 ば幸いです。

  昨今、インターネット上では次期小惑星探査機「はやぶさ2」計画に関する話題
 を良く見かけます。私も「はやぶさ」のタッチダウンに夢中になりましたし、「は
 やぶさ」には単なる探査機とは思えない程の愛着を感じております。
  そんな「はやぶさ」の後継機が出来、小惑星探査が今後も続けられるのであれば、
 こんなに嬉しい事はありません。

  しかし、来年度予算では難しい事、NASAが対抗する計画を立てている事等も、聞
 き及んでおります。来年度予算に関しては、確かに難しいかも知れません。また、
 NASAに合流して共同研究、共同開発にすれば、さほど費用もかけずに、それなりの
 学術成果を得る事も可能でしょう。しかし、それでは納得が出来ません。

  当然、来年度に「はやぶさ2」探査機開発がスタート出来るのであれば、それ以
 上の幸せはありません。
  しかし、来年度が無理だったとしても、再来年度、またはその先でも良いので、
 必ず「はやぶさ2」の計画を実現させて頂きたいのです。一番になれないのならNA
 SAに合流する、等という志の低い結末にだけは、して欲しくありません。


  私のように宇宙に憧れ、宇宙に夢を見る者にとっては、はやぶさは1つの金字塔
 なのです。スペースシャトルやISSのように、宇宙研究、開発のシンボルそのもの
 なのです。そのシンボルを、せっかく掲げられた旗を、JAXA自らの手で下げて頂き
 たくはありません。

  是非とも、「はやぶさ2」計画の実現を、どうかよろしくお願い申し上げます。


  最後に、立場もわきまえず、このような乱文をお送り致しました非礼を、お詫び
 申し上げます。




来年度予算が通らなかったとしても、再来年度、またその先でも。
いつか必ず、はやぶさ2を実現して欲しい。

やはり私は科学者ではなくエンジニアの端くれですから、良いものであればそれで良くて、世界で1番目とか2番目とか、そういうモノにこだわりが無いんです。
大臣閣下には「来年度予算で」と書きましたけど、本音では、別に来年でなくても、ちゃんとやってくれるなら良いと思っているので、JAXAにはそういう事を書いておきました。

イオンエンジンで宇宙を渡り、天体に離着陸して、帰ってくる。それだけ。
それだけで充分嬉しいんですから、私は。


最も遅い?陳情メールその2:文科大臣宛

2006-12-16 01:54:38 | 宇宙、航空系
陳情2通目。今度は文部科学省大臣の伊吹文明氏へ。
もう時期が時期なので、役人よりは政治家に送って、復活折衝に賭けようかと。

しかしこの人、本来は福祉行政の専門家らしい。教育や科学にある程度の関心がある人を考えて文を作ってしまったので、こちらも送信直前に急遽小変更。

財務大臣といいこの大臣といい、適材適所とは言い難いなぁ、この内閣。




    JAXA小惑星探査機「はやぶさ2」予算についてのお願い

 文部科学大臣 伊吹文明様


  初めまして。ご多忙のところ大変失礼致します。
  私は、空や宇宙が好きで、宇宙研究、宇宙開発に強い興味を抱くものです。日々興味
 を持って日本の宇宙研究、開発活動を見守っております。

  ぶしつけとは存じますが、本日はJAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」計画について、
 来年度での予算獲得にご助力を願いたく、メール差し上げた次第であります。


  私はエンジニアとして日々デジタル機器の開発に従事しております。宇宙関係とは全
 く縁の無い職に就いた訳ですが、学生時代は航空や宇宙の分野に憧れて理系を志しまし
 た。
  私の幼少時代は、NASAのボイジャーが次々と外惑星の映像を送ってきた頃です。木星
 やその衛星、土星の輪等の驚異的な写真を初めて見た時の驚き、感動は何物にも喩えが
 たいものでした。

  そして昨年、当時の感動に匹敵する偉業が、日本の探査機によって打ち立てられまし
 た。それが小惑星イトカワに離着陸を敢行した小惑星探査機「はやぶさ」です。その鮮
 明かつ臨場感溢れる写真と、技術的にも冒険であった離着陸を不眠不休で管制する姿は、
 科学技術でも人を感動させる事が出来る、そう改めて気づかされたものでした。


  現在、はやぶさの後継機として「はやぶさ2」を開発、打ち上げるという計画が予定
 されていると聞きました。また、来年度予算で承認されない場合、せっかく世界のトッ
 プに立った小惑星探査の世界でも、NASAに抜かれてしまう可能性があるとも聞いており
 ます。
  先述の通り、「はやぶさ」計画には夢と感動があります。さらに世界最先端という栄
 誉まで乗っているのです。ここでNASAに抜かれるような事があったら、ましてや、NASA
 と重なる研究なので独自探査は打ち切る等という結果になってしまっては、今の学生、
 学童達が大人になった時、愚行として罵られるのではないかと危惧しております。

  昨今、日本では学生の理系離れが深刻な問題として論議されております。私は、その
 一因として、今の日本では学生が科学に夢を持てない為ではないかと考えております。

  はやぶさ計画は、科学に夢と栄誉を持たせてくれます。この計画のおかげで、理系を
 志す学生、学童が増えるのではないかと期待しています。そうやって大志を持った学生
 が理系の道を歩む事こそが、十年後、二十年後の、技術立国日本を支える為には極めて
 重要な事ではないでしょうか。現在エンジニアとして製品開発の最先端にいる身として
 は、痛切にそう感じます。

  私も一納税者であり有権者です。宇宙開発ばかり推進すれば良いとは思っていません。
 私の周りでも、リストラ、医療費問題等で苦労する人々を見ますし、私自身も、雇用不
 安、就労ストレスといったものを感じずにはいられません。福祉や景気対策にも予算は
 割かれるべきです。
  しかし、それでも今は「はやぶさ2」の実現を何より期待したいのです。
  目先の安住ではなく、日本の未来のために、期待したいのです。


  「はやぶさ2」の予算承認は相当厳しいとの噂を聞いております。
  そうなると、復活折衝に頼るしかありません。大臣閣下のお力が必要になります。

  是非とも「はやぶさ2」のために、大臣閣下のお力をお貸し下さい。
  真に身勝手ではありますが、何卒お願い申し上げます。




未来志向でゴリ押し。米百表と書こうとして止めました。(笑)
さらに復活折衝狙いだと正直に書かせて頂きました。だって時期が時期ですからねぇ。

ただ、宇宙関係にどれだけ理解がある方か分からないので、正直不安です。
財務大臣宛てと文科大臣宛て、内容入れ替えれば良かったかも……。


最も遅い?陳情メールその1:財務大臣宛

2006-12-16 01:47:11 | 宇宙、航空系
悩みに悩んだ末、結局陳情メール出す事にしました。
やはり「はやぶさ2」には飛んで欲しい、この欲求に勝てませんでした。

かなり厳しい駄文の塊ですが、一応陳情メールは全て公開しておきます。
まずは1本目。財務大臣の尾身幸次氏へのメール。

送ろうとして気がついたんですが、この人、バリバリの科学政策通です。
宇宙関係はは疎いというか、余り興味は無いようですが。

科学より財務の専門家だろうと思って文をつくってしまったので、微調整(笑)に苦労しました。




 JAXA小惑星探査機「はやぶさ2」予算についてのお願い

 財務大臣 尾身幸次様

  初めまして。ご多忙のところ大変失礼致します。
  私は、空や宇宙が好きで、宇宙研究、宇宙開発に強い興味を抱くものです。残念なが
 ら仕事でも友人でも宇宙関係の職とは縁遠い身ではありますが、日々興味を持って日本
 の宇宙研究、開発活動を見守っております。

  ぶしつけとは存じますが、本日は小惑星探査機「はやぶさ2」計画についての予算を
 認めて頂きたく、メール差し上げた次第であります。


  大臣閣下は小惑星探査という研究に、どのような印象をお持ちでしょうか。
  産業にも経済にも寄与する訳でない、見入りの無い研究とお考えでしょうか。

  小惑星は頻繁に地球に接近しており、地球に衝突する可能性が論じられるものすら存
 在します。その可能性は非常に低いとはいえ、万が一の場合を考えた場合、小惑星につ
 いて研究しておく事は、未曾有の脅威に備える事であり、人類として必須の課題である
 と、私は考えております。

  そして現在、日本は小惑星探査機「はやぶさ」の成果により、小惑星探査では世界の
 トップレベルにあります。昨年、小惑星イトカワに着陸し、離陸に成功した探査機「は
 やぶさ」の成果は、かの「サイエンス」誌に特集号を刊行させるほど、宇宙研究の分野
 で世界中から高い評価を受けました。
  また、私を含め、宇宙に憧れを抱くものにとっても、未知の世界に単身飛び込み、人
 類初の小惑星離着陸を実施し、驚くべき画像を何枚も送ってきた「はやぶさ」の業績は
 誇らしいものであり、また感動的でありました。昨今の日本の科学分野の功績の中で、
 「はやぶさ」ほど科学に対する夢や希望を感じた計画は、今まで無かったのではないか
 と思っております。

  これほどまで高い評価を得た研究ですから、当然今後も継続すべきと考えます。実際、
 後継機「はやぶさ2」が宇宙航空研究開発機構内の宇宙科学研究本部にて計画されてい
 ます。私は是非ともこの後継計画は実現して欲しいと思っております。


  しかし残念ながら、NASAも同様の探査計画を立てているとの噂を伝え聞いております。
  日本の宇宙開発の歴史から鑑みるに、アメリカで行う事はアメリカと協力すべし、日
 本独自で行うべきでない、という風潮があると感じております。端的に申し上げますと、
 組織内外共に予算削減の攻撃対象になりやすいのではないでしょうか。
  もし来年度予算で「はやぶさ2」計画の予算を認めて頂ければ、NASAの計画に先んじ
 る事が出来ます。逆に、来年度の予算が付かなかった場合、もしかすると「はやぶさ2」
 計画自体が消えてしまうのではないかと危惧しております。


  緊縮財政の折、宇宙関係に今以上の予算を割く事は難しい事だとは思います。私も、
 リストラされ再就職活動に苦労する友人や、医療費高騰に苦労する高齢の両親、脳性ま
 ひの親類を見ており、また私自身も会社の業績悪化により収入が激減しているため、国
 には福祉や景気対策により一層力を入れて欲しいと常々思っております。また、私は理
 系学科出身ですから、沖縄大学院大学構想にも大きな魅力を感じております。

  しかし、それでも「はやぶさ2」は実現して欲しいのです。
  予算を付けて欲しいのです。

  今の子供達のために、日本が科学技術で誇れるものを1つでも多く確保しておきたい
 のです。はやぶさ計画には、小惑星探査という学術成果と共に、未知の世界に挑戦する
 夢と感動があります。それこそが、福祉や景気対策と並ぶ程、またノーベル賞1つ取る
 事にも並ぶ程、今の日本にとって、今の学生達にとって大事なものであると思うからで
 す。

  どうか「はやぶさ2」の予算について、お認め頂けますよう、よろしくお願い申し上
 げます。


  最後に、立場もわきまえず、このような乱文をお送り致しました非礼を、お詫び申し
 上げます。




この方、沖縄大学院大学の中心人物だそうなので、そこら辺も少々。(笑)

いや、科学の最高峰を作るっていう事自体は大歓迎なんですけどね。
ただねー、場所が沖縄っていうのはどうかと。
それに、理系最高峰の大学院大学という発想自体が、なんかJAXAを目の敵にしているような気がしなくもなくて。実際のところ、どうなんでしょうね。(笑)