goo blog サービス終了のお知らせ 

せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

大成功……。

2008-11-11 23:39:31 | 宇宙、航空系
さようなら、ありがとう。
火星の冬は暗くて寒いだろうが、また夏もくる。
いつか人が辿り着く日まで、そこで待っていてくれ。

 ■フェニックス、活動停止 (sorae.jp)
 ■NASA、火星探査機「フェニックス」の観測ミッション終結を正式宣言 (Technobahn)
 ■火星探査機フェニックス、ついに活動を停止 (Engadget Japanese)

 ■これが、火星着陸するときの気持ちだよ(動画あり) (Gizmode Japan)

思えば完全自立で着陸したフェニックス・マーズランダー。
水を見つけたのは歴史的偉業だけど、すくった土をこぼしたり、ときどき返事をしなくなったり、過塩素酸塩なんていう要らんモノまでみつけちゃったりと、天才肌というよりは何処か不完全な、何処と無く人間臭い探査機でした。

宇宙好きな日本人が探査機はやぶさに並々ならぬ感情を抱くのと同様、アメリカの宇宙好きギーグも、フェニックスには探査機という枠を越えた感情があったみたいです。Gizmodoに寄稿をするわ、Twitterは送るわと、ユーモアにも事欠かない探査機でした。

ありがとうフェニックス。
アメリカも色々大変そうで惑星探査が今後どうなるか一切分かりませんけど、「彼」の後に続く探査機が出る事を、期待しています。


大掃除は計画的に。

2008-11-04 23:32:40 | 宇宙、航空系
なんかボトルメールみたいな話だとか思った。
ゴミだけど。

 ■国際宇宙ステーションから1年前に投棄した粗大ゴミ、南太平洋に落下
  (Technobahn)

そういやそんな話もあったよなぁとか何か懐かしい感じがたまりません。(笑)

しかしNASAも適当なもんです。
最初は1年以内に落ちるとか、燃え尽きるとか、燃え尽きなくても地表に落ちる確率は物凄く低いとか言ってたような記憶があるんですけど、随分長いこと漂った末に何処に落ちるか分かんなかったんですから。
100キロ弱の大型冷蔵庫並のサイズっていうんですから、ちょっとした実験衛星クラスですよ。せめて捨てる際には小型のスラスタでも付けて、計画的に落下させて欲しかったところです。

まぁ今はATVもあるしHTVも飛ぶようになればゴミ箱(笑)には困らないはずなんで、今後はこんな事は無いとは思いますけどね。


しかしブルーインパルス撮るのは難しい。

2008-11-03 23:00:03 | 宇宙、航空系
毎年11月3日は入間基地の航空祭でございます。

前日実家に泊まってまで挑んだ入間基地の航空祭でしたけど、まぁなんで今日だけ曇るんでしょうか。
しかも西武池袋線が人身事故で止まって時刻表が役に立たない。なんか例年に増して大混乱な感じのした(自分だけか?)基地祭でした。

しかし、見事に雲量10の10でこりゃ厳しいなぁと思っていたらブルーまさかの第一区分。
「さくら」でも見てこようか等と思って出かけたんであてが外れた感じでしたけど(笑)、まぁ良い方向であてが外れたんで文句は無いですけど。(笑)


ブルーインパルスの展示飛行を撮るには凄い望遠と凄い広角の両方が必要なんで、一眼だと標準望遠しか持ってない私にゃ一眼持って行く理由も無い訳でして。ってことで今回はPowerShotS3ISとFinePixF100fdの2台ぶら下げて挑んできました。

まー……今回も余り良い写真撮れませんでしたね……。orz
マトモな写真撮るには、ちゃんとしたレンズと連写の効く本体買うしか無いのかなー。













望遠担当S3IS。MFでフォーカス無限遠固定で撮影したらボケた。(泣)
しかし青空バックに撮りたかったねぇ……。



S3ISはAF遅いんですよね。それでも昔の機種よりは速くなった方なんですけど、飛行機追うにはまだ辛いです。
遠い飛行機を望遠で追うならいいんですけど、低空で頭上を飛び交うような状況だとどうにもなりませんでした。













広角担当F100fd。28mm相当でも入りきらん。しかも雲のせいで見づらいなぁ。
環境対策らしいけど、カラースモーク復活希望。



F100fdもAFが速いわけでも無いですけど、広角で撮ってる分、フォーカス甘くても余り気になりませんね。
ただ、スタークロスはF100fdでも入りきらなかった。(笑) こりゃ24mm以下の広角が必要だなぁ。


しかし400mm近い望遠と、24mm以下の広角。
2本持ち歩くというより、付けたまま2台持ち歩く感じになりそう。

……カネかかりすぎ。

なんか安く済ませる方法無いかなぁ。


ひっく。

2008-10-27 23:18:36 | 宇宙、航空系
シャックルトンクレーター、氷無いのかよ。

これはショックだ。
子供のころ、冷蔵庫の中のアイスが誰かに食われちゃってた事件くらいのショックだ。

 ■月周回衛星「かぐや(SELENE)」搭載の地形カメラによる南極シャックルトン
  クレータ内の永久影領域の水氷存在に関する論文のサイエンスへの掲載について
  (JAXA:プレスリリース)

ニュース自体は今更ですけど、なんせまだ頭が現代に戻ってこれていないんで。(ぉ

実のところ、月に水が有ると無いとでは月の存在価値が大違いなワケですよ。
水だけでも現地調達できれば、飲料水は当然として、推進剤、食糧生産と色んな事が出来るので宇宙前線基地として有用なんですが、無ければ当然ぜーんぶ地上から持ち込まないといけないから、やたら金ばかりかかってあんまりメリット無いんですよね。

それでも、「宇宙に地面がある」っていうのは大きなアドバンテージなんで、いつかは月を前線基地として使う日が来るんだと思いますけど、まー少なくとも私の生きてるうちには無さそうだなって感じがしてきました。


まだこれからアメリカのLRO(※最初LEOって間違えて書いてたけどそれは低軌道衛星の略だw)も探査に入ると思うんですけど、結果如何では、月有人探査を経て火星有人探査、というNASAの方針も大きく変わってくるかも知れません。というか変わるだろうな。

特に大統領が変わったらどうなるか。バブルも吹き飛んだ事だし。
アメリカの宇宙開発計画も、かなりの曲がり角が来そうな気がします。


国際航空宇宙展2008レポ6:やる気のない方々

2008-10-19 22:44:05 | 宇宙、航空系
AEROSPACE2008ネタもラスト。
最後は展示をしてくれなかったブースについて。

元々航空宇宙産業なんてのは個人相手の商売なんてほぼ存在しない世界なので(超おかねもちとか例外はありますけど)、基本的にビジネスデイ以外は展示会としての意味はあんまりありません。
やるとしたら大衆サービスというか、広報活動みたいなものなので、イメージとか意識する必要の無い団体はさっさと帰っちゃいます。

今回も当然、一般公開日にはお留守だったブースがちらほらと。
最後はそんなブースを紹介してみようかと。



アジアの別な展示会の紹介ブースです。ブースなんですけど。


なんか見事にも抜けの殻。


付箋紙が寂しい限りです。


そもそもパンフ自体置いてありませんでしたけど。


Asian Aerospace 2009。香港で9月にやってる展示会ですけど、そうですか、あれB2B Onlyだったんですか。せめてパンフくらい見たかったものです。




今度は韓国。良く知らないけど恐らくJAXAみたいな団体ではないかと。


なんと礼儀正しく見事な撤収完了状態。もう来る気すら無いらしい。


最後は一部筋から悪の枢軸と目される(笑)アメリカ商務部。


パンフすら無し。日本人には何も言う事はないと。
しかしビジネスデイで何話してたのか凄く気になるんですけど。(笑)



韓国と米国、どちらも何やってたのか凄く気になりますよね。
何か一般に見せられないようなモノ展示してたんじゃなかろうか。(笑)

#プレスがいるんだからそれは無いと思うが。


まーとにかくお次は(やるんなら)また4年後。
ロケットやリージョナルジェットの展示がどうなるか、期待して待ちたいと思います。


出来れば次の展示会は、家族連れになっていたいなぁ……。
4年後も全く変わってなかったらどうしよう。>俺


国際航空宇宙展2008レポ5:防衛関係

2008-10-18 22:20:17 | 宇宙、航空系
AREROSPACE2008ネタ5つ目。今度は防衛関係なんぞを。

航空、宇宙関係といえば切っても切れない軍事関係。
日本だって結構空飛ぶ武器関係いっぱい買ってますからね。海外の展示会同様、当然この展示会にも軍事関係だってちゃーんと来ています。



防衛関係筆頭はなんと言っても防衛省。
奥にちらっと写ってる黒い羽根は、噂のステルス実験モデル、心神。



陸自パイロットさん。ご苦労様です!


海自はDDHひゅうがの模型。ヘリの運用が楽になりそうで何より。
でも旗艦としてはなんか美しくないんだよなー。



いや自衛隊ブースで一番の展示はステルス機実験用モデルの心神なんですけど、撮影禁止だったんですよ。前と左右にがちっとガードマン3人張り付かせてあって、ただの撮影禁止の雰囲気を越えたものものしい雰囲気がありました。
ビジネスデイのプレス関係は撮影できていたらしいんで、心神関係はRobotWatchの写真でも見ていて下さい。

しかし……この横からの写真だと後ろに推力偏向パドル見えませんね。
私が行った日曜には付いてたんだけどなぁ。

なお、この心神の展示、パネルを置いて後ろからは見ることが出来ないようになってました。
しかし空を飛べないRCS実証モデルなのに後ろを見せないとはこれ如何に。まさか飛ばない模型に本物のエンジン載せているとは思わないんで、排気冷却とかに何か工夫でもあったんでしょうかね。




ロッキードマーティンのブース。誰もいない。(笑)


展示はペトリオットのみ。上からPAC-2、PAC-3、THAAD。
(THAADはペトリオットじゃないか。)



こっちは海上BMDなんで、恐らくレイセオン。
なんかミサイルのおもちゃを飛ばして子供にサービスしてました。



デメキン、じゃなくてEADSの訓練用曳航機。


4年前は色々と正面装備の刷新計画があったせいか外国企業もかなり来ていたんですけど、今年は当面正面装備の新規採用は無いだろうってことか、ミサイルとか曳航機とか消耗品が目立ってたような気がしないでもないです。
取り合えず軍事系で目立つ展示していたのはペトリオットのロッキードマーティンとSM-3の(恐らく)レイセオンでしたけど、これは採用してもらったから付き合いで出展したんでしょうか。(笑) なんにせよ、今の日本の防空構想に合わせた展示だったって気がします。

で、基本的に外国企業はビジネスデイだけ来て土日は殆ど留守って感じなんですけど、海上BMDブースだけはミサイルのおもちゃを飛ばしまくって(ゴムで飛ばすんだけどまた良く飛ぶんだこれが)、言葉も通じないのに積極的に子供向けサービスしてました。死の商人(笑)とはいえ、イベント盛り上げてくれて、ちょっと嬉しかったですね。

しかしあのおもちゃ、垂直5メートルくらい平気で打ち上がってたよなー。
オッサンですけど、正直欲しかった。(爆)

国際航空宇宙展2008レポ4:民間企業関連

2008-10-17 23:23:18 | 宇宙、航空系
AREROSPACE2008レポ、今度は企業のブースについて。
私見ですけど、4年前と比べて、各社凄く力が入っていたような気がしますね。展示自体はそれほど凄いってモノは無かったですけど、ちゃんと説明できる社員さんが各社ともブースに張り付いていてくれて、一般の人の質問にも丁寧に対応していたのが印象的でした。

中には就職活動中の院生とかも結構来ていて、社員捕まえて即席OB懇談会のような展開もあちらこちらで。(笑) 頑張れ学生、航空宇宙系は針の穴のような狭き門だけど、以前よりは門戸が広いはずだから。



三菱重工で一番目立っていたのはコレ。MRJの客室モデル。
中には入れませんでしたけどね……きっとビジネスデイは入れたんだろうな。



中はこんな感じ。感覚的には在来線特急程度のサイズでしょうか。
椅子がうすっぺらいので、写真で見るほど狭く感じないです。



三菱重工の開発予定ロケットエンジンの予想模型。
あんまり簡素でちっちゃいから2段目用かと思ったら1段目用と聞かされビックリ。
本物は当然もっとでっかいそうな。



三菱重工はやはりMRJがイチオシでしたね。
会社としてもかなり気合い入ってるみたいですが、展示としては機体模型と入れない客室の展示だけだったので、イマイチ盛り上がりに欠ける感じはありましたが。やはり座らせて欲しかったなぁ。

MRJ以外はやはりロケット展示が多かったです。なにせH-2Aやってますから。
ちなみに写真の開発予定ロケットエンジン、なんでも液酸液水の二段燃焼サイクルでこの簡素さを目指しているとか。既に部品レベルでの開発はそれなりに進めているらしいとのことで、なかなか楽しみです。

ちなみに昔筑波で撮ったLE-7エンジンの写真も貼っときます。
空飛ぶ宇宙ジャングルジム、とくとご覧あれ。



コレがあそこまで簡素になるのかー。進歩って凄い。





今度はIHI。渦中のGXは展示これだけ。おいこら。(笑)


IHIの展示は殆どジェットエンジン。逆にエンジンだらけで気合い入りすぎ。


これは研究中の環境に優しいジェットエンジンらしいです。
騒音軽減、燃費向上、NOx削減、コスト削減……と色々一気に狙ってるっぽい。



IHIは……GXロケット、逃げてましたね。(爆)

ロケット関係のブース、照明も少なくて暗い上に社員らしき人が誰も寄って来ない。(笑)
いや気持ちは分かりますけど、ここは正面から進捗報告するくらいの図太さが欲しかったなぁ。決して進捗無い訳じゃ無いんだし。

で、その代わりなんでしょうか。ジェットエンジン関係の展示はかなり充実してました。
なんかロケットのIHIというよりは、ジェットエンジンの石川島播磨、って売り込み方の展示でしたね。やっぱ商売を考えるとジェットエンジンの方が展示の優先順位も高くなるんでしょうか。




衛星バス対決その1、こちらは三菱電機ブースのスーパーバード7号模型。
採用されたDS2000バスの凄さを力説してました。まぁ確かに凄いんですけどね。



DS2000バス規格の各種電子機器ユニット。結構ちっちゃくてびっくり。


対するNECも衛星バスを展示してましたが……小型衛星用だとか。


DS2000のような静止衛星バスでは無さそうな感じ。
ISASの観測衛星を安く作れるようになる、って事かな?



こちらは衛星バス対決。(?)
三菱電機はホントにDS2000一押しで、一般客にも堂々自慢してました。流石は国際競争入札で勝ったバス。ついにスーパー301条を跳ね返した(と言っていいんだよな?)わけですから、そりゃ自慢すべきです。

問題は、聞いている人がその凄さをあんまり分からないってこと。(笑)

本当ならプロジェクトXというか、その時歴史が動いたってレベルの話だと思うんだけどなぁ。そこら辺の歴史的経緯とかも説明してくれると嬉しかったかも。


対する?日電も衛星バスの模型を公開してましたけど、こちらはあくまで開発予定。
しかもちっこいんですよ。

取り合えずDS2000と被らない範囲で住み分けようって考えなのかも知れませんけど、これだとJAXAの非商用衛星辺りにしか使えないんじゃないかなぁ。衛星関係で一番儲かる(と言われている)静止衛星市場に出られないとなると、日電の衛星バス事業はまだまだこれからって感じでしょうか。
まー日電も日本の衛星開発を引っ張ってきた老舗。三菱電機に先行されて黙っているとも思えないんで期待しときます。


で、他にも多数の企業が出てましたけど、キリが無いんで割愛。
航空宇宙関係で儲かっているかは知りませんけど、何処も手を引くどころか今後も強化していくような印象だったので、取り合えず安心ってところです。大変でしょうけど頑張って欲しいです。


国際航空宇宙展2008レポ3:北海道と岡山

2008-10-15 22:17:07 | 宇宙、航空系
思い出したように続くAREROSPACE2008ネタ。
レポ書くって言っちゃったからちゃんと書かないと、という気持ち。

JAXA、産総研と書いてきましたけど、今度は地方ネタ。北海道と岡山です。
北海道といえばアレですよ、アレしか無いでしょ。



結構目立ってた北大CAMUIロケット。
広角レンズじゃないから引いても引いても全体が入らん。



CAMUIのキモ、ハイブリッドロケットエンジン燃焼部&ノズル。
ホントに単なるプラスチック。こんなんで飛ぶから凄い。



CAMUIロケットはハイブリッドロケット。液体酸素でプラスチックを燃やして飛ぶという、爆発物を一切使わない安価安全ロケットなんですが、北海道の大学、団体、企業だけで開発しているのもまた特徴という地方色豊かなロケットです。
水曜どうでしょうとかスポンサードすると面白いとか思うんですがどうでしょうかね。

ちなみにロケットエンジンのカットモデルが少し黒いのは、実は打ち上げに失敗したロケットのエンジンをカットしたから燃えたススがついているんだそうで。ってことは上から燃焼するんですね。初めて知った。

って良く考えれば上から酸素送るんだから、風上から火を付けるのは当然かー。

CAMUIは前々から一度打ち上げを見に行ってみたいと思ってましたけど、さすがに大樹町は遠すぎて。ここで色々見られて結構嬉しかったです。


で、この辺りのブースには他にも地方関係の団体のブースが結構あったんですが、その中でも一際目を引いていたのは、実は北海道を押さえて岡山でした。



県の産業振興財団なんですが。


スカイ・クロラ? 横にちらっとメイヴだかVF-19だか。


……何故ザフト軍。(笑)
場所が場所だけに本気でコス撮りできなかったのが悔やまれる。



話を聞いたら、特に意味は無いんだそうで。(爆)
アピールというかサービスの一環としてやってくれているんだとか。有り難いことです。

今後は、地方系は全部この方向でどうですかね?(ぉ


国際航空宇宙展2008レポ2:産総研

2008-10-10 23:35:03 | 宇宙、航空系
えらい間が空いてしまいましたけど、AEROSPACE2008のレポ続き。

実はJAXAの隣には産総研も陣取ってました。
産総研、宇宙や航空にも手を出してるんですか。ホント何でもやるなぁ。



太陽発電衛星の実験モデルらしいです。
こんな感じで小型衛星の集合で構成する構想だそうです。



見えにくいですけど、パネル展開構造。工学的にはココが目玉。


太陽発電衛星を建設するのに、いきなり巨大なのを作るんじゃなくて小さい衛星をどんどん繋いでいこうという発想のモジュールらしいです。
産総研は建設の実現性を研究しているらしく、実際に打ち上げるとか具体的な実験衛星とかは予定に無さそうなんですが、この実験モジュールはちょっと面白かったんで。

2枚目の写真、台の下にリールがありますけど、ここにリボン状の樹脂が巻いてあるんです。で、こいつを伸ばすと、くるんと丸まってパネルを支える円柱になるんです。ストローを開きにして丸めた感じですかね?
ちなみに写真の左右にちらっと見える黒い籠状の円柱が、その伸びてきた樹脂。確かこれはJAXAの技術だと思うんですけど、こんな感じで応用が進んでいるんですね。


あと産総研ブースだと、でーんと飛行ロボット用の青いジェットエンジンが目立ってましたね。まぁ……これはちょっとなんというか微妙なところではあるんですが。(笑)



全長1mくらいだったかな。径は20cmくらい?


でも実は中身スカスカ(笑)。奥にちっちゃいエンジンが入ってます。
つまりこの青いのって単なる保護カバーとサイレンサーだったりして。



パネルより。こんな感じだそうです。


実は無人で100kg程度の荷物を運んでやろうというかなり野心的なロボットを作っているらしく、その専用エンジンがこれなんだそうで。実際の中身は推力20kgfのちっこいエンジンで、騒音を抑えるためのサイレンサーとしてカバーがかかっているのだとか。
確かにちっこくてもジェットエンジンはうるさいですからね。利用対象も余り高い高度を飛ぶ飛行機じゃなさそうですから、やはりサイレンサーの研究も重要なんでしょうか。

しかし、
ジェットの廃熱に負けない軽量サイレンサー。
ある意味凄いんですけど、凄く地味。(笑)


晴れのちところによって小惑星

2008-10-07 23:27:18 | 宇宙、航空系
ところでストラトスフォーってOVAから後の続編って作んないんですかね。
BPSともども、続編を心待ちにしている作品なのですが。

#偏ってるなぁ……。

いやそんなこととは関係なく、本日の天気予報の話。

 ■直径1~3mの天体が本日、大気圏突入:この種の予測は初めて (WIRED VISION)
 ■小惑星が地球との衝突コース入り、北アフリカに落下の見通し (Technobahn)
 ■星が好きな人のための新着情報 2008年10月08日(水) (星の情報.jpさん)

いきなり予報されて6時間後にはいきなり降ってくるという、怖がる暇も無い小惑星衝突事件でした。小さいとはいえ、実際に小惑星が落ちてくるのを観測し、予報したのは今回が初めてなんじゃないでしょうか。

えーっと、結局なんの被害も無かったのかな?
良かった良かった。

まぁ取り合えず、こんな小さいサイズの物体でも、なんとか数時間前には予報が出せたっていうのは、実績としては大きいんじゃないでしょうか。
もっと危機的なサイズの天体ならもっと早く見つけられるはずですから、将来の万が一を考えると、良い前例になったような気がします。


しかし今回は何事も無かったから良かったですけど、衛星軌道がもっと過密になって、有人ステーションや発電衛星みたいな大型衛星が飛びまくる時代になったら、このサイズでも充分危険ですよね。将来的には、もっと観測網を強化する必要があるんじゃないでしょうか。

例えば専用の観測衛星とか。


……ま、確率と費用を考えると、どこまで金をかけるべきか難しいところですけどね。