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桐島部活やめるってよ

2014-06-22 | 映画
タイトルが上手い。
桐島ってだれ?部活やめるって、それで?なにがあった・・・うまいです。

物語は省略。書くの難しい。
とある地方の高校生の日常を描いた話です。ロケは高知県で。
原作は朝井リョウの小説。

桐島が部活をやめるという情報が流れ、それを聞いた高校生たちの気持ちの動き。
動揺する者、関係ない者たち。
何しろバレー部キャプテンの桐島は、校内随一のカリスマ性のある人気者なのだ。

野球部幽霊部員の菊池宏樹。あれ?見た顔だと思ったら東出昌大。
彼のデビュー作で、これで日本アカデミー新人賞を受賞。注目されたようだ。
自分を持て余し自分でもどうしょうもない男の子の気持ちがじわじわと伝わってくる。
そんなに好きでもない子を彼女にしているし、自分を好きだという子の前でわざとキスしたり・・・。
誰より野球が上手いのに、幽霊だし・・・。

先生の言うとおりに作った映画が賞をもらい、納得できないし、皆の笑い物になるし、
今度は自分たちの作りたい作品を作ると燃えている映画部部長の前田涼也役は神木隆之介。
映画部なんてマイナーでダサイ。女の子たちから冷やかな目線。にもめげずわが道を行く。
ちょこっと憧れの女の子(橋本愛)と偶然デート。かみ合わない会話。ほろ苦い恋。

桐島の彼女だということが唯一救いの女の子。
桐島の友達と言うことで、自分の立ち位置を?確保している?男の子たち。
桐島の存在も関係ない子たち。
菊池に片思いのブラバン部長や映画部の部員たち。
いつかドラフトにかかると信じて素振りを欠かさない野球部部長。
バトミントン部の女の子。
まだまだ登場人物は沢山いて、それぞれがそれぞれの悩みを抱えながら生きている。

なぜだか妙に印象に残る作品です。
なぜなんだろう。
自分が何者なのか。これからどこへゆくのか。
あんな子もいた。こんな子もいましたね。
あのころの自分をそれぞれの子供たちに投影しているのかもしれない。
そんなこともあるよ、でも悩んで一歩進め。どこかで応援している自分かな。


で、肝心の桐島は出てこない。

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