雨の日も風の日も ららる~♪

気ままな毎日を綴ります。

巨大都市~アンコール・トム

2015-01-31 | 2015カンボジア旅

最後の見どころは、「アンコール・トム」。
お昼休憩を兼ねて、お店でゆっくり時間を取ったので、急ぎ急ぎアンコール・トムへ。
アンコール・トムとは、大きな都市と言う意味。
「城壁と環壕に守られた宗教都市」とガイドブックに書いてある。
この中に王宮があり、大勢の人々が暮らしていたらしい。


城壁に囲まれたアンコールトムには東西南北に門がある。
戦いで亡くなった人が帰ってくる死者の門。勝って凱旋は勝利の門から。
観世音菩薩が四方に君臨する立派な南大門。ここをくぐってトムに入った。


南大門に向かう道の両側には、神と阿修羅像がずら~りと並ぶ。
ひとつひとつ顔が違う。まあ壮観です。


広大なトムの中には、いくつもの寺院があり、その中心には、バイヨン(中央祠堂)寺院がある。
ここの観音菩薩の巨大な顔は有名。こんな至近距離で見られるとは思っていなかった。
タンさんが、「漫才師の京唄子さんにそっくりです」って。
まさかカンボジアのガイドさんたちが言ってるとは京唄子さんもびっくりですね。
でもほんとに似てます!
素晴らしかったのは、第一回廊の壁の彫刻。
アンコールワットでは、抒情詩からのものでしたが、ここでは庶民の姿が彫られていました。
面白いですね~興味しんしん。当時の人々の暮らしが事細かく描写してありました。


長い空中参道を歩いた先にあるバプーオン寺院。天上の宮殿と呼ばれるピミアナカス寺院。
広い敷地には、まだまだライ王のテラスや象のテラスなどなど、見どころがいっぱいだった。
どれも、しっかり上まで登って見学しました。
象のテラスの近くで、タンさんが「ほら見て!」って。
そこには、四つ葉のクローバーがびっしりと♪どれもみんな四つ葉でした。
カンボジアのクローバーはみんな四つ葉?いくつか押し葉にしました。
旅の最後のプレゼントです。

今回感心したのは、トイレ事情。
どこも水洗!しかもとてもきれい。遺跡の観光スポットにはきちんと整備されていました。
覚悟していたので助かりました。観光産業はこの国の大きな収入源。
かつては農業大国で潤っていたのに、内戦でダメになったとか・・・。

全て見終えて、ホテルへ。
出発までの2時間、トゥクトゥクに乗ってまたまたオールドマーケットへ。
買い物組とマッサージ組に分かれて、私はマッサージに行ってみたい~という母娘連れのMさんといっしょにマッサージへ。
その間夫はね、ホテルのロビーで本を読んでいました。マッサージ一緒に来ればいいのにねえ。



ホテルに戻って、最後の夕食に出かけた。
テラス席でみんなで乾杯~♪おつかれさまでした~♪
アンコールビールがおいしい。

シエムリアップの空港で、お世話になったガイドのタンさんと別れて機上へ。
ベトナムのホーチミンで深夜乗り換え一路関空へ。
朝方起こされて機内食の朝食。コーヒーを飲んでいるうちに関空に着きました。

みんなとお別れ。またどこかで会いましょうね~
楽しかったアンコールワットの旅が終わりました。


ず~っと憧れ続けてきたアンコールワットは、想像とは違って威風堂々逞しかった。
心ひかれたのは、そこはかと廃墟の様相をあびた、バンテアイ・クデイ。
レリーフの美しかった、プリア・コー。
にこにこ毎回送り迎えをしてくれたトゥクトゥクのおじさん。毎朝ホテルの玄関で手を振ってくれたましたね。
カワイイ~オネエサンカワイイ~と抱きついて来てくれた顔なじみになったお店の女の子。可愛いのはあなただよ。
おおらかで笑顔のひとたち。がつがつしていなくてどこか温かくて優しい。
カンボジアの遺跡は、1000年の時を経てこれからも世界の人々を魅了することでしょうね。








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カンボジア4日目~小さな遺跡

2015-01-31 | 2015カンボジア旅

もう最終日です。
アンコールワットの周辺にはいくつもの遺跡が点在している。

ワット近くの「バンテアイ・クディ」遺跡へ行く。
早い時間だったので人もまばら。
地雷で片足を失くした人たちが、民族楽器で演奏をしていた。
鬱蒼とした森の中の参道を歩く。
ここで、上智大学の調査団が、世紀の発掘をしたそうです。小さな小屋があって、その様子がパネルで紹介されていた。
仏教寺院から、ヒンズー教に改宗された時に、破棄され埋められていた270体もの仏像を発見しました。
発掘された仏像は、博物館に展示されています。
ここが世界遺産になったので、その後の発掘は出来ないそうだ。
今も、土中に仏像が埋もれているかもしれないらしい。
ほんとに小さな遺跡ですが、森の中の溶け込んだ自然な感じがとてもよかったですね。

カンボジアは、外国から復興支援を受けていますと、どこの遺跡の入り口にもきちんと看板に書いて知らせていました。
ドイツ・スイス・中国・植民地にしていたフランス・そして日本。
どこかの国のように、日本から莫大な支援を受け国が復興を成し遂げたにもかかわらず、国民に知らせることもなく、
未だに謝罪と賠償要求をしてくる厚顔無恥な国とは国民性の違いなのでしょうか。


その後「タ・プローム」へ。
ここも「ベンメリア」と同じ、カジュマルの巨木の根っこが建物に食い込んでいる。
長い間放置されていたので、密林の中の廃墟と言ったさま。
映画「トゥームレイダー」の撮影場所として有名だそうです。
この映画見ていないので、DVDで見てみたい。

みんなで12名のこのツアー、すっかり仲良くなりました。
みなさん旅慣れた方ばかりで、楽しさも倍増。写真を撮る度に皆からイッコン・ニコン・ヨンコン~と掛け声がかかる。
最高齢は91歳のおじいちゃん。その好奇心と行動力にみんなびっくりでした。
お供の娘さんお二人は、えらい迷惑やわ~っと言っていましたが。素晴らしいです!


町に戻って小さなお店で昼食。貸切り。
日本人オーナーの小さなお店。クメール料理とカボチャプリンを頂きました。
かわいらしい盛り付け。どれもおいしかったです。
日本人と言うことで、ついついオーナーとおしゃべりが弾む。カンボジアに恋して単身やってきて開業。
プチホテルも経営しているとか。美人でとても感じのいい方でした。40歳代かな?
ツアーで個人のお店に行くのも珍しいです。居心地がよかったのでここでのんびり。
歩いた後の「アンコールビール」がおいしい!!
プハ~みんなぐいぐい飲みました~♪










いよいよアンコールワット

2015-01-30 | 2015カンボジア旅


午後から、この旅のお目当て、いよいよアンコールワットへ。
約900年もの歳月を経て、今もその偉容を誇る姿。
参道の入り口には、ナーガ(蛇神)が出迎えてくれる。7つの頭を持ち上げてます。その蛇の胴体がず~と参道の両側に続く。


クメール寺院建築の最高峰。
ここまでしっかりと昔の姿を留めているのは他にない。
大きな外堀に囲まれ、外から第一回廊、第二回廊、第三回廊と続く。
ピラミッドのようにだんだんと高くなって行く。
ヒンズー教の寺院だったけれど王の死後は霊廟となり、王朝滅亡後は、仏教寺院に変わった。
アンコールワットと言えば、カメラマン一之瀬泰造氏が最後に目指したところ。
100万人もの人が亡くなった内戦の舞台にもなった。
クメールルージュがここに立てこもった。仏像の頭部は破壊され、銃痕も残っていた。
そんな歴史も秘められた建物でもある。
この近くに地元の人が建てた一之瀬泰造氏の墓があるらしい。
若い日本人が多く墓参するとガイドのタンさんが話してくれた。


広大な敷地に堂々とそびえる建物の美しさ。
柱や壁の至るところに彫られたアプラサス(水の精・天上の踊り子)やテバータ(女官をモデルにした女神)。
ひとりひとり表情が違う。
すごかったのは、第一回廊の古代叙事詩を題材にした彫刻。
ワットを取り巻く長い長い回廊にさまざまな物語が綴られていました。
タンさんが面白く細かく説明してくれる。
暑い暑い。でも、日陰に入るとそうでもない。


不老不死の甘露をめぐって、神々と阿修羅が大蛇の綱引き。
そこから生まれたアプラサスが舞う。回廊の端から端まで続いていました。
天地創造や天国と地獄、戦いの様子などなど。
地獄は、火あぶり、串刺し、釜ゆで、はり付け、どれもリアル。
戦いも、細かく馬に乗った将軍や兵士たち。生き生きと描かれてあって見応えがありました。
くっきり見えるものと、薄くなって今にも消えそうなものもありました。
美しいテバータの胸は皆が触るのでピカピカでした。(こらこら)


急勾配の階段を上がって第三回廊からは、ぐるりと辺りが見渡せました。
気球やヘリコプターに乗って、空からも見ることが出来る。
多くの観光バスに露天。
カンボジアの収入の四割が観光だとタンさんが話していました。
王の贅を尽くした建物が、時を経て国の経済を支えている。
これが図らずも未来への遺産になりました。

たっぷり時間をかけて見学した後は、アンコールクッキの店でマンゴーシェイクのサービス。
これがおいしかった~。日本人オーナーで人気の店のようです。
クメール料理の夕食後ホテルへ。


それから、またまたナイトマーケットへ。
今夜は足つぼマッサージに行くので夫も誘いました。
トゥクトゥクで走る夜風が気持ちいい。
足つぼマサージは30分。気持ちよかった。一昨日は3ドルだったのに、今日は2ドル(250円)。
なんだか申し訳なくて、3ドルとか5ドルとかみんなチップをプラスしてお支払い。と言ってもわずかです。

それからドクターフィッシュを初体験。
ここの魚は大きくて、フナのよう(笑)それが我も我もと集まってきて。
ひえ~なんとも言い難い感触でした。店を冷やかしてツゥクツゥクに乗ってホテル帰還。

今日もよく歩き、いっぱい見ました。













カンボジア3日目~天空の城ラピュタ

2015-01-29 | 2015カンボジア旅


真っ暗な参道を、懐中電灯の灯りを頼りに進む。
アンコールワットの夜明けを見るため、すでに多くの人が集まってきている。
第一回廊を入った広場にそれぞれスタンバイして待つ。
さっきまで真っ暗だったのに、しらじらと明けてくる。
アンコールワットのシルエットがくっきりとオレンジ色の中に浮かびあがる。
太陽はまだ見えないのに、すっかり明るくなった。
「夜明け」の一番おすすめは、春分の日あたりだそうだ。
ワットの中央塔先端から朝日が昇って、まるでロウソクの灯りのように見えるらしい。
ただし、3月の昼間は猛暑だとか。
いろんな国の人たちと一緒に体験する夜明け。来てよかったなあ~。

アンコールワットの見学は午後からと言うことで、ホテルに戻って朝食。
ホテルのバイキングは、ベトナム料理の温かいフォーや春巻き、クメール料理。
独特の甘い香りのベトナムコーヒー、マンゴーにドラゴンフルーツなどなど、毎朝美味しく頂きました。

バスに揺られて1時間半。「ベン・メリア」遺跡へ向かう。
バスから景色を眺めるのは好きだし飽きない。
目についたのは牛。道端のあちこちで、好き勝手に草を食べていた。
乾季で草が無いので痩せている。骨が浮いていてガリガリだ。犬も痩せている。
牛は放っておいても、夜になると帰ってくるそうだ。農耕用。痩せてて食べられない。
村の集落は見当たらず、道沿いに高床式の家がず~っと並ぶ。
今は乾季で農閑期らしい。洗濯物がひらひらゆれる。
どの家の前にも、民芸品や食べ物が並べられている。ガソリンもペットボトル入り!で売ってます。
はだしの子が元気に遊んでた。
小さなため池(というより水たまり)で魚釣りの父子がいた。
働きに行くバイクが勢いよく走る。


密林の中にある「ベンメリア」遺跡。
10年前は見学不能。周辺にはいたるところに地雷があった。
ここはまだ世界遺産に登録されていない。
歩きやすいように、木道が設置されていたのでそこを歩く。
元はどんなにりっぱな寺院かと思わせる敷地と造り。
崩れた巨石がごろごろ。
ここは、宮崎駿監督の「天空のラピュタ」のモデルだとか。

カジュマルの巨木が、巨大な根を建物の中に張り巡らし、それがかろうじて崩壊を食い止めている。
800年もの間、密林の中に放置されている間にこんな姿に。内戦や自然崩壊、盗掘。
木道は人であふれ階段や撮影スポットは順番待ち。
並ばず割り込み、大きな声で傍若無人にふるまう集団あり。
危ない所に入って行き写真を撮っている。とにかくやかましい。
もう少し静かにマナー良く見学できないのかなあ・・・。

ここの遺跡の再現は難しいでしょうね。莫大な費用と技術がいる。
捨て置かれた像が無造作にころがっていました。
手つかずの遺跡。何とかならないものか。でも、子供の教育や経済が先ですね。





カンボジア2日目~アンコール王朝の始まりはここ

2015-01-28 | 2015カンボジア旅

王さまが変わる度に、寺院を建築。亡き母を祀り父を祀った。
カンボジアには700もの遺跡があるらしく、その大半がシェムリアップにあるらしい。
中でも、一番古いのは「ロリュオス遺跡群」。町から20分ほどの距離にあった。


町を少し出ると、舗装されないまっすぐな道がどこまでも続く。
赤土の砂埃を上げて、最初に行ったのは、「ロレイ」「プリヤ・コー」「バコン」の3つの遺跡。
アンコール王朝初代王が造ったのがここ。
1100年もの間、風雨にさらされてよくここまで残ったと思う。
レンガ、砂岩で造られているので自然風化して欠けているところも多々ある。
それでも、くっきりと彫られた彫刻が見事です。人も少なくゆっくり見れました。

「ロレイ」は修理中。寺院復興の技を持った職人たちが頑張っていました。
フランス、ドイツ、スイス、もちろん日本。いろんな国が復興支援をしています。

ガイドの「タンさん」が、ほんとうに流暢な日本語で丁寧に解説してくれる。
日本語は、わずか1年の勉強でここまでに。彼はフランス語と英語も出来るらしい。
お笑い芸人の「ますだおかだ」の岡田君にそっくり。
国家のガイド試験に合格したと誇らしげ。それにしてもすごい努力です。


午後からは、もっと足をのばしてアンコール遺跡群の「バンテアイ・スレイ」へ。
ここが思いがけずよかった。

なんの予備知識もなく来たけれど、彫刻が素晴らしかった。
門、柱、壁、建物全体にぎっしりと彫られていました。
タンさんの説明に、へえ~、ほお~と歓声を上げながら、双眼鏡でじっくり観賞しました。
「夢をかなえるゾウ」のガネーシャもいた。
ヒンズー教の寺院です。どれもヒンズー教の神さまたち。
悪鬼や神を守る、象や猿、7頭のコブラ蛇・・・。

四方を見つめる象のお尻がなんともかわいい。

ここには有名な「東洋のモナリザ」と呼ばれている、テバータのレリーフがある。
フランスの作家、アンドレ・マルローがテバターのあまりの美しさに魅せられ、ついに盗掘。国外持ち出し。
そのため有名になったらしいです。


夕方は、アンコールワットへ。
車の中から、アンコールワットの姿が見えた時「わあ~アンコールワットだ!」と、拍手が起った。
見学は明日にして、ここから夕陽を眺めた。
大勢の観光客や地元の人たちが、ワットの外堀の土手に座る。
そこに、小学生らしいお姉ちゃんと弟。
絵葉書を持って、「1ドル~1まい2まい3まい~1ドル」と日本語で声掛けてきた。
日本人か韓国人か中国人かを、瞬時に見分けて、日本語で話しかけてくるのがすごい。
可愛さに負けて1セット購入。
皆の見守る中、大きな夕陽が沈んで行った。

夜、伝統舞踊「アプサラダンス」を見る。
手の指の表情が独特の踊り。衣裳もきれいで、見応えがありました。
ホテルに戻って、BSNHKニュースで人質事件を知りました。


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湯川さんは、お気の毒な結果になってしまいました。
今、ブログを書いているこの時にも、後藤さんのことをかたずをのんで見守っています。
どうか無事に解放されますように。ヨルダンのパイロットの方も二人同時に。
日本中が世界が願っています。