今日

「ブラジルから帰って来たKが死んでしまったんや。この前は元気やったのになあ…せっかく帰って来たのに…」。Kさんは、兄の学生時代からの友人です。私も知っているのでショックで残念です。学生時代のKさんの顔が浮かぶ。ここ数年、兄の友人が次々と鬼籍に入られて、兄の落胆ぶりが手に取るようです。無二の親友のTさんも癌で急逝。その時は、「Tが死んでしまった。Tがおらんようになってしまった」と、しばらく声もかけられなかったと義姉から聞きました。

その昔、狭い我が家は兄の友人たちで溢れていました。まるで合宿所。毎日来るので、みなさん顔見知りでした。定年退職した兄は友人のお見舞いばかり。Nが癌やねん。Hが手術したんや。2つ年上の兄です。谷村新司さんと言い、もんたよしのりさんと言い、兄と同世代。男性の平均年齢81.05歳。女性 87.9歳。これって明治・大正・昭和を生きた人のもの。私たちには適さないような気がします。男性はもっと早いような。残された時間はあるようでないかも。あっという間に過ぎる時間。そう思えば今日と言う一日は二度とない日です。