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雨の日も風の日も ららる~♪

気ままな毎日を綴ります。

おひとり暮らし

2025-03-24 | 日々

NHKBSで、妻亡きあとに「近藤正臣 郡上八幡ひとり暮らし」を見ました。
60年近く連れ添った奥様を亡くされ、今おひとり暮らしの近藤正臣さん83歳。
お二人は小学校の同級生だそうです。ほんとうに人生の大半を一緒に過ごした、
そんな人が居なくなったら、人はどうして生きて行くのだろう…。
ヒロさん臣(おみ)さんと呼び合うお二人。
何年か前に、郡上八幡に移住されたお二人の番組を見たことがある。
川沿いに建てられた家。自然に囲まれた中で暮らすご夫妻の姿を覚えています。
50代で脳梗塞を起こし認知が進むヒロさん。絶対施設には入れませんと約束。
色んな事が起きるよ。起きてもいいんだよ。夜中の徘徊、転倒…。
介護保険の申請も遅すぎたとケアマネさん。
約束を守りずっと介護をされて来た正臣さん。腰を痛め3度の手術。車椅子に。
仕方がないよと施設に。毎日通った。
意識が無くても呼びかけて好きな音楽を一緒に聞いたお二人。
ヒロさんは、3ヵ月後に旅立たれた。

・・・そしておひとり暮らしが始まった。
生きていることが苦行になったよと食事も取らず。
生きることへの執着は何にもない。後は死ぬだけだね。
エッ! 今日は10月3日  9月はいつ消えた? 
うつらうつらと生きている 
もうすぐ死ぬ そんなことばかり言っていた正臣さん。
周りの友人たちの言葉かけ、訪問、誘いに連れ出し…。
見守ってくれる人たちの温かさ。
川はやっぱりええなあと。
今日は暖かいね。ヒロさんが亡くなられて初めてベランダでご飯を食べた。
町の人とのつながり。新しい文化事業の立ち上げ。
正臣さんならではの経験を生かせる場所。

この頃ね食欲が出てきたの。一生懸命食べたの。
おかげさまで もう少し生きようと思うの。
軽くね。一生懸命ではなく。
ここまでに至る日々。どんな思いだったでしょうか。
約束を守って最後までヒロさんの介護をされた優しさ。
ひとりではない。多くの人たちの思いがあった。
川や木々、風や野の花。側には猫のやっこちゃんがいた。
どんなに辛くても人には生きるエネルギーがあるのですね。
野の花をヒロさんの遺影に供える。丁寧な毎日の暮らし。
モノクロだった正臣さんの日々に、少し色が加わって気がしました。

・・・心に決めていることがある。夫より先に死なない事。
夫を見送るのは私の最後の役目。神に仏に祈っている。
いつかひとりになった時、正臣さんんのことを思い出すでしょうね。


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