雨の日も風の日も ららる~♪

気ままな毎日を綴ります。

それだけが僕の世界

2022-01-03 | 映画

今年初めての映画です。
落ちぶれた元チャンピョンのボクサーのジョハ(イ・ビョンホン)。
その日暮らしの一匹狼。
子供の頃に家を出て行った母(ユン・ヨジョン)に町で17年ぶりに出会う。
刑務所にいる父は母とジョハに暴力を振るってきた。
母に捨てられたジョハは今までひとりで生きて来たのだ。
母には、初めて出会うサバン症候群の弟(パク・ジョンミン)がいた。
一緒に暮らすことになった母と兄弟。
弟には、初めて聞いたピアノをその場で演奏が出来るという天才的な才能があった。

2018年の作品なのでビョンホン48歳。
ビョンホンが孤独なうらぶれた男を演じていました。
ダサいジャージ姿に変な髪型。なのにやはりかっこいい!さすが。
3カ月で自ら演奏シーンに挑戦したというジョンミンの役者根性にも脱帽。
何度も出てくるピアノの演奏シーンが素晴らしい。
大好きなピアニスト(ハン・ジミン)の応援でオーケストラと舞台に立つ。
まだ子供だった自分を捨てた母との確執。病気の弟を溺愛する母。憎しみ恨み。
そんな中で、ジョハの心も少しづつ変化が。
余命を悟った母がジョハに一緒に踊ろうよと誘う。母子のダンス。
お茶目なビョンホンのブレイクダンス。こんなの見たことが無い。可愛い。


この映画、ピアノの好きな方にお勧めです。
街角ピアノで弾いたショパンのノクターン。
ジミンと連弾したハンガリー舞曲。コンクールでショパン幻想即興曲。
オーケストラとのチャイコフスキーピアノ協奏曲は圧巻です。
ラスト。横断歩道でのシーンが忘れられません(涙)。