面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

歳の差なんて

2007年10月25日 | Weblog
 クリスマスファンタジーの稽古に入って、休憩中、歳の話になった。今回の出演者で最年長は北原マヤ嬢で、32歳、最年少は佐々木蓮嬢で16歳。10年後でも蓮嬢は26歳ということで、稽古場はため息。そこで僕が、「何を嘆く君達よ、僕は10年後、この世にいないかも知れないのだ」と、年長組をなぐさめたつもりが、誰かが、「そうですよね、30年後蓮ちゃんは46歳、マヤさんは62歳、先生は確実にいませんものね」ときた。「おい!、みんな、納得するなよ。」と、笑いで誤魔化す淋しい僕だった。

 今日も13時からワークショップです。僕が師匠から学んだもの、長い人生で習得したもの、失敗の反省、何もかも、伝えてあげよう。残りが10年でも、20年でも、時間のある限り一緒に稽古を重ねよう。今ほど生きることの意味を考えないで済む朝は珍しい。

気付いたら!

2007年10月24日 | Weblog
 息切れ気味でブログを覗いたら、何と今月はここまで毎日書きこんでいるではないか!残すは1週間、少し目の前が翳む。昨日はつぼ合わせの後、劇団稽古場に戻って読み合わせ。終わってTの髪を切ってやったりしていたら又24時を回ってしまった。

 今、11時、実に良い天気だ。柔らかい秋の陽射しが庭をあたたかく照らしている。舞台の照明ではなかなか出せない色合いなので、つい見入ってしまう。これから1時間ほど日舞の案内状を書いて、13時から劇団ワークショップ。今日から3日間、開催します。飛び入り歓迎です。是非遊びにお越し下さい。そういえば今日は見学の方も見えられる予定だった。

 何事も基礎ですね。しっかりやりましょう!

まだ終わらない

2007年10月23日 | Weblog
 それぞれに手書きで書いているので、なかなか日舞の案内状が書き終わらない。今日は早くも「つぼ合わせ」だというのに、まだ書いている。

 長唄は皆川健さん、そして杵屋正次郎社中のみなさん。ワクワクします。責任重大です。朝10時から、太田区民ホールです。

 18時から劇団稽古場に戻って読み合わせ。まだ配役は決定ではないので、何度も役を変えて読み合わせます。ひとつの役を数人で奪い合う熾烈な戦いです。劇団とはそういうものです。ゲストとて、呼んでおきながら降ろす演出家なので皆安心は出来ません。

 昨日、ダンスの稽古が終わったあと、本番1週間前に見て仕上がっていない人は降ろす、と、宣告しておきました。勿論、自分も覚悟を決めた上での発言です。

前向きな失敗?

2007年10月22日 | Weblog
 11時58分に中野坂上駅から携帯で写真を撮り、更新したつもりが、そのあとの変なコメントが更新されている。今、帰宅してPCを開いたところです。六本木から昨日中に帰宅出来ず、慌てた結果がひとつ前のブログで駅の写真を添付したつもりが、もうひとつ前の写真で、コメントはひとつあとのブログ、何が何やら携帯を弄くっている様は、他人がみたらどう思うやら、冷や汗ものである。

 結論、慣れないことは充分研究してからやるべし。しかし、失敗から学ぶことの方が同じ失敗が少ないことも、真理である。いまだに手書きの原稿がしっくりくる僕としては、前向きな失敗と認めたい。

ダブルブッキング

2007年10月21日 | Weblog
 国立劇場での日舞稽古と劇団女優桜井智の恒例イベントが全く同時間の進行で、稽古を空ける訳にはいかず、やむなくイベントの仕切りを劇団のN嬢に依頼し、電話で連絡を取り合うことにした。後援会のHさん、Tさんのご協力もあり、イベントは無事終了、稽古も18時に終了した。11月12日、ここで踊るのかと思うと、身が引き締まる。

 帰って着物を畳んでいると、W氏から呼び出しの電話。「風林火山」も見たいが、諸々の雑事を片付け、これから六本木へ出かけます。ふと、考えたが今日は日曜日ではないか?W氏はいつ休日を取っているのだろう。とにかくタフな男だ。ただ、アイディアを小出しにするのだけはいただけない。せっかちな僕を焦らせて楽しんでいるのだろう。術中に嵌まらぬようにしよう。

乗組員35名

2007年10月21日 | Weblog
 稽古場に35人が顔をあわせた。クリスマスファンタジーのカンパニー結成である。千穐楽の12月2日まで約40日間、泣き笑いを共にする船の乗組員だ。男性女性半々、15歳から30数歳、いや、僕を忘れていた。一人で平均年齢をあげるので演出家は除外しておこう。舞台は全員で作り上げるのが楽しいのだから、人数が多いほど喜びも多い。打ち上げで作るお握りの数を計算してしまったのは、少し呑気過ぎるかも知れない。

 これほど不安の少ない稽古初日は、劇団創設以来初めてのような気がする。いつもと何かが、少しづつ違うのだ。考えても具体的には言葉に出来ない。開き直りか?いや違う。15年間続けてきたことの自信だろうか、いや、それも違う。強いて云えば、信頼か。信ずるに値するメンバーが集まってくれたのだ。皆が帰った稽古場で、気が満ちてくるのを実感した。僕の血はまだ眠ってはいなかった。

 4年前、師匠と呼ばせてレッスンした小学生が高校生になってやってきた。久々に「師匠」と呼ばれて、照れる僕がいた。30歳で世界のトップ営業マンの座を捨て、俳優を志ざす青年と出会った。心から応援しようと思った。一生を共にするに違いない女優さんや俳優さん、そして僕のスタッフ、35名の乗組員を乗せて出航だ。目指すはクリスマスファンタジーという宝島。3日間1600名のお客様と冬の宴です。どうやら、そこは野方区民ホールにあるらしい。