面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

ダブルブッキング

2007年10月21日 | Weblog
 国立劇場での日舞稽古と劇団女優桜井智の恒例イベントが全く同時間の進行で、稽古を空ける訳にはいかず、やむなくイベントの仕切りを劇団のN嬢に依頼し、電話で連絡を取り合うことにした。後援会のHさん、Tさんのご協力もあり、イベントは無事終了、稽古も18時に終了した。11月12日、ここで踊るのかと思うと、身が引き締まる。

 帰って着物を畳んでいると、W氏から呼び出しの電話。「風林火山」も見たいが、諸々の雑事を片付け、これから六本木へ出かけます。ふと、考えたが今日は日曜日ではないか?W氏はいつ休日を取っているのだろう。とにかくタフな男だ。ただ、アイディアを小出しにするのだけはいただけない。せっかちな僕を焦らせて楽しんでいるのだろう。術中に嵌まらぬようにしよう。

乗組員35名

2007年10月21日 | Weblog
 稽古場に35人が顔をあわせた。クリスマスファンタジーのカンパニー結成である。千穐楽の12月2日まで約40日間、泣き笑いを共にする船の乗組員だ。男性女性半々、15歳から30数歳、いや、僕を忘れていた。一人で平均年齢をあげるので演出家は除外しておこう。舞台は全員で作り上げるのが楽しいのだから、人数が多いほど喜びも多い。打ち上げで作るお握りの数を計算してしまったのは、少し呑気過ぎるかも知れない。

 これほど不安の少ない稽古初日は、劇団創設以来初めてのような気がする。いつもと何かが、少しづつ違うのだ。考えても具体的には言葉に出来ない。開き直りか?いや違う。15年間続けてきたことの自信だろうか、いや、それも違う。強いて云えば、信頼か。信ずるに値するメンバーが集まってくれたのだ。皆が帰った稽古場で、気が満ちてくるのを実感した。僕の血はまだ眠ってはいなかった。

 4年前、師匠と呼ばせてレッスンした小学生が高校生になってやってきた。久々に「師匠」と呼ばれて、照れる僕がいた。30歳で世界のトップ営業マンの座を捨て、俳優を志ざす青年と出会った。心から応援しようと思った。一生を共にするに違いない女優さんや俳優さん、そして僕のスタッフ、35名の乗組員を乗せて出航だ。目指すはクリスマスファンタジーという宝島。3日間1600名のお客様と冬の宴です。どうやら、そこは野方区民ホールにあるらしい。