美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

第5弾寄贈プロジェクト贈呈式(2018.7.14)ご報告

2018-07-18 14:55:26 | Weblog

第5弾寄贈プロジェクト贈呈式

日時:2018年7月14日(土)10:00-10:30
会場:兵庫県立美術館 応接室

出席者:兵庫県立美術館館長 蓑豊、学芸員 出原均
    作家 児玉靖枝
    美術館にアートを贈る会 理事長 佐野吉彦をはじめ10名

1)        第5弾寄贈プロジェクトの経緯報告(事務局 奥村)

2)        美術館にアートを贈る会 佐野理事長の挨拶(要旨)
 

「美術館にアートを贈る会」の活動は2004年に始まりました。市民が、すぐれたアート作品を美術館に寄贈するという活動を通して、市民と美術館、アーティストの間に、作品を通じて確かな線を引くという視点に立っています。作品を市民が選び出し、賛同した市民がお金を出しあってこれを購入し、その作品にふさわしい場所に贈り届けるというシステムで、これまで西宮市大谷記念美術館、和歌山県立近代美術館、滋賀県立近代美術館、伊丹市立美術館で、そのつど工夫を重ねながら実現させてきました。どの経過の中でも作家と美術館とのあいだで意見を交わし、思いを重ねながら来ました。今回の第5弾寄贈プロジェクトは、兵庫県立美術館へ届ける児玉靖枝さんの作品3点です。

 私たちは、美術館とは誰のものであるか、ということをいつも考えております。美術館は、そこに関わり合うすべての人、たとえば管理者、作家、鑑賞者の誰にとってもかけがえのない存在であってほしいと思います。そこに関わり合う人々が、作品を媒介して、美術館の価値、美術館のある地域の未来について、前向きに連携することが重要ではないかと考えます。おりしも先週、大きな水害がございました。この災害は地域がいかに結びあうのかという課題を問い直すことにもなりました。この<美術館にアートを贈る会>も同じような視点に立つ、社会に対しての問題提起だと考えております。

 今回寄贈された児玉靖枝さんの作品はこれから、この場所を訪れる人々の間で、また新たな出会いが生まれることになります。この作品をめぐる物語は、今日からまた新しいページをめくることになります。

3)        目録贈呈

 

4)        兵庫県立美術館 蓑豊館長のご挨拶(要旨)

 

 このような会は日本にあまり無い会だと思いますので、こういう会を作り上げてくださっている皆様に感謝いたします。10年以上続いているというのも素晴らしい。関西においても、これからの美術館の生き方として、素晴らしい参考になるのではないかと思います。

 戦後日本は大変な思いをして、ここまで来たわけですが、まだまだ日本人の心には余裕があまりにもないのではないかと思います。ただ働く、働くで、家族に対しても、国民にとっても、そういう心がまだまだ少ないのではないかと思います。

 感性というものがいかに大事かということをつねづね私は思います。ここ兵庫に来て10年近くなりますが、まだまだ私の夢は続くのでたくさんの人が来てくれるような美術館にしていきたいと思います。

 こういうプロジェクトで、初めて当館に児玉靖枝さんの作品3点が入り、またこれを機に県民の方々にもっともっと知ってもらうように、我々としても努力してまいります。美術館、県民を代表してお礼を申し上げます。

 

5)        作家 児玉靖枝さんの挨拶(要旨)

 

 このたびは私の作品をこういう形で贈っていただいて、本当にありがとうございます。

 本来は美術館がその方針に従ってコレクションしていくのが形だと思うのですが、その中で美術館にアートを贈る会の活動の意味はどこにあるのか、当初は不思議に思うこともあったのですが、こうして皆さんが、積極的に美術を愛してくださって、それを実際に作家として感じ取ることができ、作家としての表現や活動を身近なところで皆さんに伝えることができる、そのひとつの方法のひとつとして、この会の可能性を感じました。そんな活動の中で、私の作品を選んでいただいて、本当にありがとうございます。

 出身地である兵庫県の美術館で、より多くの方の目にしていただけるということをとても喜びとしています。

 美術館に収まった作品は、その作品自体は止まっていても、私としてはこのことを糧にしながら、さらに表現の可能性を探求していきたいと思います。それも含めて、皆さんに見ていただけるように、頑張りますので今後ともよろしくお願い申しあげます。

 

6)        美術館にアートを贈る会 河﨑副理事長の締めの挨拶(要旨)

 

 いままで私も美術館の中では毎年作品を選んで美術館に収蔵することをしてきましたが、美術館を引退してからは、美術館の内情を知ったものとしてこの会の活動に協力して、少しでも広まっていくようになればとやらせていただいています。

 私も児玉さんの作品は大好きで、それが兵庫県美に入るということで大変嬉しく思っております。ここ数年、兵庫県美は現代美術を重要視して、たくさん購入されています。その一環として、ますます幅広い活動ができるのではないかと今後とも応援していきたいと思っております、

 贈る会一同、これからも兵庫だけではなくて関西一円の美術館を応援していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

 

 

(まとめ)

 県美プレミアム展で実際に展示されている作品の前で記念の集合写真を撮り、展覧会を鑑賞後、昼食会を催し、和やかな雰囲気の中で寄贈の喜びを分かち合うことができました。

 市民と美術館と作家を、作品を通して切れない糸をつないでいく活動として、またひとつ美術館がぐっと近くなりました。

*兵庫県立美術館のHPに今回の贈呈式の件が掲載されています。
https://www.artm.pref.hyogo.jp/news/index.html#20180715 

*今回の寄贈作品3点のうち2点(「深韻-水の系譜(霧雨)五」「深韻-水の系譜(霧雨)十二」)は、開催中の県美プレミアムⅡ(~11/4)で展示中です。是非皆様、足をお運びいただき、作品を直にご覧ください。
展覧会の詳細はこちら。 

 (記録:奥村)

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