2012年12月に第二次安倍内閣が発足し、自民党・公明党の連立政権が復活いたしました。その後の株価・為替市場の動きは皆さんもご承知のとおりで、いまだにデフレ脱却宣言となってはいませんが、政治も経済も外交も安定を取り戻し、多くの日本人がホッと一息をついた瞬間でした。
少し話が脱線しますが、最近、安倍首相が「あの悪夢のような民主党政権時代」という言葉をどこかで使ったことで、元民主党勢力から非難を浴びましたが、あの時代を真面目に働いて生きた日本人の8割強が同じ感覚(=悪夢のような時代だった)を持っていると思いますが、いかがでしょうか?
民主党政権の初代首相の見識の無さが主因としか言えない、普天間問題の混乱と現状や、震災の時の当時の首相の言動の酷さについて、あれを悪夢と言わずして何を悪夢と言うのでしょうか? 第一、あまりにイメージが悪いが故に、彼ら自身も「民主党」という党名を敢えて捨てたのではなかったか。
あそこからの6年間は、日本国内は安定を取り戻す良い時期だったと感じていますが、一方で世界は、「アメリカ1強時代の終焉」「地政学リスクの蔓延」「民主主義の賞味期限切れ」などが叫ばれ、不安定・不透明な時代へ戻る時期に当たっています。新たな時代「令和」が5月からスタートしますが、日本人にとって、何を矜持として、何を覚悟して、生きていけばよい時代なのでしょうか? 明日は最終編として、そのあたりをまとめたいと思います。