ディープインパクトが2019年度の種付けを中止しました。来年生まれるディープ産駒は20頭そこそこだそうです。
原因は不明。腰の具合が悪いのか、首に痛みがあるのか、はっきりしませんが、長年の種付け生活で身体がボロボロになっているのかもしれません。そういえば、サンデーサイレンスが急死したのも18歳で、今のディープ(17歳)とほぼ同年齢でしたし、キングカメハメハが体調不良により種付制限を開始したのが2年前でしたので、ちょうどそういう時期が来たのかもしれません。
しかし、このことによって日本の生産界は大変な騒ぎがなっていると思います。ここまで生産界を牽引していたディープとキンカメが最盛期を過ぎて頭数制限を余儀なくされるだけでなく、ステイゴールドもすでに鬼籍に入っていますので、次のエースと期待されるロードカナロアやドゥラメンテ、キズナなどに責任が重くのしかかります。特にロードカナロアは今年の種付けが290頭まで膨れ上がっているそうですから、身体を大切にしてほしいものです。
そしてもう1頭、責任重大な現役馬がサートゥルナーリアです。以前にも触れましたが、ロードカナロア産駒は好成績を収めているとは言え、アーモンドアイを除いては1200~1600mで活躍するスプリンター・マイラーが中心。もし2年目の産駒サートゥルナーリアがダービーを制覇するようであれば、ディープインパクトの次の時代を牽引する大種牡馬の道が開けることになります。単なるスプリンター血統ではなく、チャンピオンディスタンスの中心となる種牡馬として君臨できれば、ロードカナロア産駒は軒並み1億円以上の値をつけることになるでしょう。
高い馬が飛ぶように売れていたのは、ダービーやジャパンカップが狙えるディープ・キンカメ・ゴールドの血のおかげだった訳で、そういった夢を語るためには、サートゥルナーリアの活躍は生産界にとって必須条件と言えるのです。
これも以前に言ったとおり、生産界の過大な期待がかかるサートゥルナーリア、皐月賞では危険な人気馬の匂いです。