映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で」を観ました。
これは、1933年。英国の若きジャーナリストは、世界恐慌にも関わらずスターリンのソ連だけが繁栄を謳歌していることに疑問を抱く。その繁栄に隠された闇を暴き出すべく、彼は単身モスクワへ向かいスターリンの秘密の資金源を探り始める、という映画です。
この映画で描かれているホロモドール=ウクライナ語で飢え・飢饉を意味するホロド (holodo)と、殺害、絶滅、抹殺、または疫病を意味するモル (mor) との合成語で、飢餓による殺害 です。つまり、1932(昭和7)年から1933年にかけて発生したウクライナの大飢饉が天災によって起きたのではなく、スターリン(ソビエト社会主義共和国連邦)によって起こされたものであったのです。詳しくは、「富農」と認定されたウクライナ農民たちはソ連政府による強制移住により家畜や農地を奪われ、「富農」と認定されなくとも、少ない食料や種子にいたるまで強制的に収奪された結果、大規模な飢饉が発生し、330万人から数百万人ともされる餓死者・犠牲者を出したのです。
この歴史的事実からすると、ウクライナ軍と国民による反撃は、ロシア軍とロシア軍に加担する外人部隊を国内から一掃するまで続くのです。