ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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「司法面接」室(大阪地方検察庁内)の見学

2017年04月12日 22時30分47秒 | 相続
 司法面接とは、子ども(および障害者など社会的弱者)を対象に、以下の3つの目的を持って行う面接のことです。"forensic interview"と呼ばれることもあります。
目的1:子どもからの聞き取りが子どもに与える負担をできる限り少なくする。
目的2:子どもから聞き取る話の内容が間違った誘導の結果ではないかという疑念がもたれる可能性をできるだけ排除する。
目的3:子どもの関わった事件が何らかの作為による虚偽の話ではなく実際にあった出来事であるかどうかを検討するための情報を得る。
 原則として1回,出来事に関する事実の聴取を行います。手続きとしては、まず信頼できる関係(ラポール)を築き,子どもから自発的に報告をしていただいたあと,オープン質問(お話しして,それから等),WH質問(何,誰,どこ等)を用いて面接を行います。録画により正確な記録を行い,子どもが何度も面接を受けなくてもよいようするなど、できる限り子どもの心理的負担を少なくする方法をとります。 

 以上は,北海道大学の司法面接支援室のHPからの引用です。
 明日は,大阪地方検察庁内に新設された「司法面接」室を見学するともに,田中嘉寿子検事の講義を拝聴してきます。
 犯罪被害に遭った未成年者を支援する弁護士は,司法面接を行うわけでないのですが,司法面接を受ける者を見守る前提として,「司法面接」を理解しておくべきなのです。
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