ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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凶悪犯罪被害者の叫び~死刑は存置されるべきか

2013年09月29日 06時23分15秒 | 相続
 昨日は,13年ぶりに大阪で開かれた,あすの会の大会に参加しました。その内容は,
『凶悪犯罪被害者の叫び
 今回は5 人の被害者遺族の方に発表していただきます。いずれも大切なご家族を亡くされた遺族です。
・会社経営をしていた父親が信頼する20 年来の友人により殺害され、山中に埋められ、その後父親から預かっていた数千万円の預金を横領した事件。(加害者は無期懲役で服役中。)
・母親が娘の元交際相手の男により殺害された事件。(無期懲役となり控訴中。)
・元同僚の男に倉庫へ連れ出され、暴行、強姦され、遺体をバラバラにして捨てられた事件。(一審で死刑判決が出され、加害者が控訴していたが、控訴を取り下げ死刑が確定。)
・薬剤師の女性が、薬局内で同僚薬剤師に無差別に殺害された事件。(無期懲役で服役中。)
・殺人罪で20 年間服役し、出所半年後の男に父親を殺害された事件。(死刑とした裁判員裁判の1審・東京地裁判決を高裁が破棄し、無期懲役を言い渡した。検察、被告側上告中。)
 等の事件の被害者遺族の方々にお話をしていただきます。
 被害者の生の声を聞く機会は多くありません。是非、この機会に切実な訴えをお聞きください。』というものでした。

 そのあと,あすの会を支援する弁護士も交えて,死刑は,存置されるべきかについて,討論(パネルディスカション)を行いました。

 私は,死刑は廃止した方がよい,と思います。
 しかし,会場におられたあすの会の会員の方(岡山県在住)が,「犯人(加害者)には,償いも反省も要らない,ただ,死んでくればよい。」と言われました。この人にとっては,死刑が犯罪被害者支援につながるのです。このような場合もあることからすると,理論を突き詰めて,そこから死刑は廃止すべきだ,と言えないと感じました
コメント
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