おばんでございます~
とうとう外水道が凍ってしまいました。
何かと不便です。
昨日は思考する事を止めてしまったような一日でした。
呼べばやって来る合鴨君達を自らすると言う事実を
考えたり思い悩んだりする事は禁じていました。
今日は疲労感と虚脱感の中で時を過ごしました。
合鴨農法をすると言う事は、必ず育った合鴨君達を
何らかの形で処分しなくてはいけない事を
覚悟しなくてはいけません。
愛くるしい雛を手に乗せながら、いつかはこの子の命を
自分が奪うと言う事を意識してきました。
絶対名前は付けない・・・
肉牛として売られていく子牛達も・・・
代々「べえちゃん」か「もうちゃん」です
(今回は双子だったのでやむなく太郎と次郎になってますけど。)
多くの方々に
「こんな可愛い合鴨君に働かせて、しまいには食ってしまうのか
かわいそう・・・」
「私達には出来ない」と
言われました。
中には産卵用の鶏屋さんに勤めている方にも言われました。
そうですね、どう考えれば良いのでしょう?
野生のカモと違って、彼らはF1交配種です。
人工的にある目的の為に作られています。
合鴨農法に適する個体と掛け合わせられています。
来春残した合鴨君達が上手く卵を産んでくれたら
元々の野鴨又はアヒルに近い形態で生まれてくると思います。
この親鳥である、アヒルも野鴨からの改良種です。
市販で流通しているアイガモ肉というものは殆どアヒルのお肉だそうです。
これは名前の偽造ではなく、元々アヒル肉の事をアイガモ肉と呼んできたからです。
その内にもっとコクのある鴨に近い味が求められたり。
アイガモ農法により名実共に合鴨が生まれて来たのだろうと考えられます。
現在はアヒルもアイガモもブロイラーとして育てられています。
コストパフォーマンスの面から、早い種類では2か月で仕上がる物もあります。
水鳥でありながら一度も泳いだことのないものも多いようです。
これは鶏のブロイラーと同じです。
鶏でありながら地面を一度もツツイた事もなく、太陽さえ一度も見ずに
一生を終える鳥もいます。この方が管理が楽なので沢山飼う時は
この方法が取られます。
何やら言い訳がましい事をだらだらと書いておりますが。
アイガモ農法の合鴨達は、より自然に近い方法で育ったと
思います。
電気柵や人間の手は親鳥の代わりです。
絶対獣にだけはやられまいと気を張って来ました。
水鳥らしくストレスがないようにプールも作りました。
彼らは本当に水が好きで、綺麗好きです。
多くの合鴨農家が心を痛めるのはやはりです。
誰も殺したいとは思わないと思います。
だから人の手を借りて処分してもらう方法、田んぼから引き上げたら
肥育業者に引き取ってもらう方法、中には何となく居なくなるまま
(獣に持って行かれたり、逃げ出したりにする)と言う農家もありました。
多くの方は自分で責任を持って最後まで自分の手を掛ける方法です。
昨日の宮城県かもかも倶楽部にも、慰霊塔が建っていて、
持ち込む農家さん達に、「お線香を上げて行きなさい」と進めていました。
鳥とはいえ命に敬意を払って欲しいと、思っての事でしょう。
私達は自分達で最後まで携わる事で合鴨君達に敬意を払おうと思いました。
一日中、断末魔の鳴き声を聞く事は、慣れていても大変な事だと思いました。
仕事も疲れますが、働いている方々も黙々と働く事で、仕事と割り切る事で
この辛さを和らげているのかな~と、感じました。
今日の修君は一日中ダラダラとストーブの前で居眠りをしています。
やはり昨夜はうなされた様子です。
私も時々彼らの可愛い姿を思い浮かべてセンチになってます。
でも畑仕事などまともにしなくともお腹は空きます。
修「ねえ、今日は合鴨君達に敬意を表して、合鴨米を炊こう」
あみ「えっなんでそうなるの?」
修「何となく・・・」
あみ「解った」
解体の時に砂肝が出ます。
お肉屋さんの隅の方に置いてあるアレです。
私は内蔵系は個体そのものの匂いが強く出るような気がして
口にした事が有りません。
でも今日は食べました。
修君は鶏よりこくが有り旨いと言う事でした。
私は生まれて初めて食べたので分かりません。
でも丸ごと一本食べれました。これはすごい事です。
畑で採れた物でクリームシチューが出来ました。
合鴨米と合鴨の砂肝の焼鳥。
大根の漬物。
これが頂きますなんだ・・・
実感しました。
美味しいごはんを有難う。
命を頂きます。
感傷的な一日でした。しかし生きてく為に初めて
砂肝を調理しました以下写真が入ります。
苦手な方はここで止めて下さいね。
砂肝は鳥だけにある筋胃(砂嚢、鳥にとって歯の役目をする胃袋)です。
焼鳥屋さんでは「すなずり」と言うそうです。
この砂を良く洗い落します。
このまま全部食べれる様ですが、黄色い所はとても固く
また匂いも強いので、両側の赤い所だけこそげ取り、
串にさして塩焼きにしました。
これで後は焼くだけです。
焼きあがったらレモンをジュッと絞って頂きます。