パワハラ・セクハラは勿論良くないことだ。権力や腕の力の強さに乗じて弱いものを蹂躙すると言うのは
許されないこと。制裁を受けるべきだと思う。
ただそれを報じる昨今の、マスメディアの姿勢にも問題があるのでは？と感じるのだが。
例えば市川猿之助氏の今回の問題。問題なのか事件と言っていいのかどうか分からないけれど、
一家心中だったらしいと。
そこに至るまでには諸事情があったのだろうが、最終的な決め手に至ったのは週刊誌の記事じゃないのかな？
勿論、週刊誌に書かれているらしい（読んでないので知らないけれど）パワハラ・セクハラ以外にも
親の介護だとか歌舞伎や自身の今後だとか、計り知れない訳があったのだろうけれど、週刊誌の記事は
きっかけになった大きな要因のひとつだと思う。
週刊誌のゴシップ。
週刊誌だって、売上上げたいが為に何でも書くだろうし、それは言論の自由と言う都合の良い言葉によって
守られている。そりゃ、嘘を書けば罪だし、人権侵害・名誉棄損等になるだろうが、それは書いた後の話。
一旦外に出てしまえば、例え事実が違うとしても、付いてしまったイメージの払しょくは難しい。
今回も猿之助氏に言わせれば『あることないこと』らしい。
週刊誌ネタは人の人生を変える。
それを強く思ったのは、SMAPの時だ。文春が押し掛けて、今は亡きジャニーズのメリー喜多川氏に
後継者は誰か？と問いただしたことがきっかけだ。自身の娘ジュリー氏（今の社長）が当然後継者だと
考えていたメリー氏は、そんなことを質問されること自体が怒りであり、その場で当時SMAPのマネージャー
だった飯島女史を呼び、詰問し叱責した。『どうなの？』と。『貴女、そんなつもりなら出て行きなさい』と。
飯島女史は、デビューしてすぐの頃はいまいちパッとしなかったSMAPを、あそこ迄人気者にした辣腕？敏腕？の
マネージャーだったらしい。ジャニーさんは飯島女史を買っていたと。勿論それは週刊誌に書かれていたことだけど。
そして挙句、飯島女史はSMAPを連れてジャニーズを出ることになり、それが考えもしなかった、SMAPの
解散につながった。メンバーの思いは全員一致とはならずSMAPはバラバラになり、メンバーを悲しませファンを
悲しませ、今に至っている。
あの文春のやり方は、間違いなく彼らの人生を変えたと私は思っている。
今となっては、良かったのか悪かったのか判からないけれど、少なくとも当時は衝撃的な出来事だった。
私は特にSMAPのファンと言う訳ではなかったが、文春、なんてことしたんだ！事務所、ヒドイんじゃない！？と
思ったものだ。
余談だが、私は嵐の大野さんが好きだから、嵐の他のメンバーにもジャニースにも良い印象は持って無い。
むしろ嫌いだ。
嵐を事務所を辞めたいと言った大野さんを引き留め、何の権利があって蛇の生殺しよろしく、いまだに縛り付けて
彼を放してあげない？何が休止だ。何が嵐は5人じゃなければ嵐じゃ無いだ。大野さんが居なければ、歌も踊りも
ロクなもんじゃないから、成り立たない。残りの4人で嵐が出来ないだけだろ。バカが！と、私は思っている。
他のグループは皆、辞めたい人を解放してあげているのに、何で嵐だけがダメなのさ。他の4人、大っ嫌い。
テレビで観るのは避けているが、万一CMなんかで突然出て来ても、反吐が出るほどイヤだ。おえっ！となるわ。
興奮して本文と関係無い話になってしまった・・・💧
マスメディアが政治家や官僚等の不正を暴いてくれるのは大いに結構だとは思う。何故なら彼らは公務員だから。
税金で糧を得ている人は、清く正しくあるべきだ。不正は許されない。
しかしそれ以外のゴシップネタは、余程確実でなければ安易に書けばいいと言うものではないと思う。
拡散されればもう取り返しは付かない。
そのくせ、今回のジャニーズの性暴力問題に関しては、何に忖度してか？過去それほど大きく取り上げ
られることは無かった。特にテレビがヒドい。知ってて知らん顔。”ジャニースの人気者がテレビに
出てくれなかったら困るから”だった訳でしょ？
ジャニーさんのそのことは、知る人はとうの昔に知っていた。でもそれほど公になることは無かった。
勿論、被害を受けた人たちが当時少年がほとんどで、まだ幼く、対策の立て方も解らなかったのだろうが、
私にすれば、何故今出て来てそれを訴えるのか？と言う気がしないでもない。
事実確認のしようがない。加害者であるとされる当の本人、ジャニーさんが亡くなっていて、反論のしようが
ないのだもの。なので今の社長のジュリー氏が珍しく表に出て来て謝罪表明したのだろう。事務所として。
勿論知っていて知らん顔していた事務所にも大いに責任はあると思う。でも、ジャニーズ事務所に忖度して
取り上げなかったテレビ局はもっと問題だ。
ちょっと話は横道逸れるが、芸能界ってパワハラ・セクハラの温床じゃないの？
昔っから、誰それと寝なければ良い役貰えないとかで、若い女優・タレントさんたちが迫られたって話も
まことしやかにささやかれていた。
それは例えば一般人にも当てはまる。”契約を取る為に”寝るという枕営業と言われるアレ。
実際にあるのかどうか知らないけれど、私も昔々『断れば今後貴社とは付き合いしない』とマジ言われた
ことがある。蹴飛ばして帰ったけれどね。仕事が欲しいなら正攻法で獲る。実力で獲ってみせる。
誰が身体売ってまで仕事が欲しいものかっ！と、私は思ったけれど、そうでない人も居るかも知れない。
一般人でもそう言うことが横行しているのだから（今でもあると思うよ）、芸能界なんてそんなやり取りは
日常茶飯事じゃないかと思ってしまう。そんなにプロデューサーだのディレクターだのは偉いの？
権限持っているの？芸能界のことは解らないけれど。
なのでそれならば、今回のジャニーズ性暴力事件とどれほど違うのだろうとは思うけれどね。
少なくとも私はコトの善悪は別として、加害者本人が亡くなっている今、だから何で今？と思うのだ。
そいうの好きじゃないから。フェアじゃない気がするから。
世の中は欺瞞に満ちている。
同じ事実でも、新聞・テレビ、伝える側の思いをいっぱい込めて、全く違った内容に都合よく書き換えられる。
受け取る側は何が事実なのか混乱する。
事実をそのまま、ありのまんま伝えるメディアなんて無いと思った方が正しい位だ。
なので自分の目で観て聴いて極めて、自分の感性を信じ、本当のことを自分で掬い上げる技量が必要になる。
マスメディアだけでなく、個人個人のSNSも立派なメディアだ。嘘を書かれ拡散され責められ、それを苦に
自殺に追いやられた人も居ること皆知っているだろう。それ位、メディアと言うのは使いようによっては
危険で罪なものなのだと思う。凶器よ。
ブログも情報発信と言う意味ではSNSの一種？
個人の日記のつもりで書いていると言う人も居るけれど、全世界に発信していると言うことを理解するべき。
誰が読むか分からない。
マスメディアにしろSNSにしろ、誰かを特定され、傷付け貶めるツールになってはいけない。と思う。
こんなことを書きながら自分自身、人の悪口（ほとんどが身の回りの個人的なものだと思っているし、
誰のことか分からないだろうけど名前は伏せている。けれど）よく書いているなぁ・・とちょっと反省。
本人愚痴のつもりでも、悪口には違いないものね。
マスメディアなら、自分や自局や自社の思いなんか入れずに、本当の事実だけを淡々と伝達してくれる
ところは無いのだろうか？と思うわ。そこからそれをどう捉えるかは、夫々の個人に依るってことにして。
今や、ニュースを正しく伝えるはずのアナウンサーだって、既にキャスターになってしまっている。
色々書いたけれど、メディアに功罪の罪は有っても、功ってあまり考えられない。
事実だけを伝えて欲しい。だったら役に立つ。マスメディアにはそういう役割があるはずだ。