虹の彼方に ~ over the rainbow ~

好きな音楽、映画、本など、気ままに綴っているblogです♪ about the musics,films,books.

「スミス伝説」 中期編

2008-11-02 00:17:25 | The Smiths / Crowded House


ご訪問してくださり、ありがとうございます




ジョニー「オレ、今、すげー曲書きたくなっててさ。早くレコーディングしてえ~」 

モリッシー「…( 僕、もう、ジャケット決めちゃった~ )」




彼らは、地元での評判をもとに、イギリスのインディー・レーベル、ラフ・トレードと契約し、最初のシングル

『ハンド・イン・グローブ』を、'83年に発売しました。これが、BBCラジオ第1のDJ、ジョン・ピールの目に留まり、

THE SMITHS(ザ・スミス)は、しだいに、若者たちの共感とともに、人気を得るようになりました。


モリッシーの気の滅入る、しかし、ジョン・ピールに大笑いさせるほど、ねじれたユーモアのある歌詩や、

疎外され、恋愛に苦しむ若者=彼自身のことのように、聴こえる歌詩は、イギリスの、特に労働者階級の若者たち

にとって、その独自の詩と音楽が、彼らに多大な影響を与えました。


当時のヒットチャートを賑わせていたバンドの曲には、彼らには、共感できないものがあったのでしょう。


流行に左右されない、ザ・スミスの音楽的な姿勢が、さらに、彼らの共感を呼んで、その人気は急上昇していきました。


ザ・スミスのビジュアルも独特で、アルバムやシングルには、バンドのメンバーは、一切登場せず、モリッシーの好きな、

'60年代の映画スターやポップシンガーたちが、すべてのジャケットを飾っていました。


ザ・スミスは、ただのシャツにただのジーンズ、という普通の服でステージに上っていました。当時、流行っていた、

派手な趣味のバンドとは、あまりにも対照的な姿でした。


しかし、モリッシーは、自身が独自な存在であることを、その特異なファッションで、表現しているかのようでした。


「challenged people」(常にチャレンジしている人々)や、「gifted child」(神様から贈られた子供)と、欧米では、

言うこともあるそうですが、日本だと「何かしらのハンディを抱えた、マイノリティな人々」ということに

なるのかな、モリッシーは、そういったハンディを抱えた人々の立場になって、自ら共感する体験をして見せて、

周囲の人々に、何かしらのハンディを抱えた、マイノリティな人たちのことを、アピールしたい、

という狙いがあったと、当時、聞いたことがあります。


ステージに上がる時に、偽物の補聴器や、分厚い縁の伊達メガネを、かけていました。ユーモラスな姿の中に、

そういう意味合いが含まれていることを、何も知らない人たちに伝えることは、とてもわかりずらいけれど、

そのアピールのし方に、彼らしさが、垣間見られました。


ライブで、ジーンズの後ろのポケットに挿した、グラジオラスの花などを持って、振り回しながら歌ったり、

くねくねした、独特のその踊り方が、とても個性的で、異彩な魅力を放っていました。


ザ・スミスの'85年のアルバム『 MEAT IS MURDER 』というタイトルは、モリッシーの菜食主義から、つけられました。


ザ・スミスは、『THIS CHARMING MAN』でPVを作ったものの、その後は、PVを作ることを拒み、それが、このバンドが

「ベールに包まれたような」伝説のバンド、になったことに、大きく関係しているように思います。


それまで拒んでいたPV製作を、再開するようになり、この時、PVを作ったのが、『THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE』
(心に茨を持つ少年)で、この曲が入った、'86年のアルバム『The Queen Is Dead』は、UKチャートでは

最高2位となり、解散後では、このアルバムを、ザ・スミスの最高傑作に推す声が、多いようです。


NME(NEW MUSICAL EXPRESSの略)紙や、メロディ・メイカー紙など、数多くのロック誌や、音楽雑誌の行う

「グレイテスト・アルバム」ランキング特集では、『The Queen Is Dead』は、10位以内に、ランクインし、

'06年6月には、NMEは全紙面を使って『The Queen Is Dead』発売20周年特集を、組んだそうです。


その後、過酷な全国ツアーもこなし、順調に歩んでいるように見えた、ザ・スミスですが、

「最悪の転機」を、迎えることになります…。




読んでくれて、ありがとうです

この続きは、また次回に。。。


blogram投票ボタン blogramランキング参加中!


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。