アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

ブルグミュラーに終わり、ブルクミュラーに始まった。

2015年02月26日 | ピアノ
私の小さいころのピアノ歴は「ブルグミュラー」で終わって、
大人再開ピアノ歴は「ブルクミュラー」で始まった。

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前者の「ブルグミュラー」は誰でも弾いた「25」で、
後者の「ブルクミュラー」はあんまり弾かれない「18」。
(ところで、「グ」と「ク」の違いは、昔、「グ」が主流だったところ、いつのまにか「ク」主流になっていたので)

25番のほうなら、ピアノをちょっと(小さいころ)かじった人で弾いてない人はいないよね。
その人口を100とすると、18番のほうはいくつくらい?? 2とか!?

で、さらに知られてないのが12番。私も実物を見てないんだけど、「ブルクミュラー25の不思議」によれば、ブルクさん自身は25と18と12、三冊セットで考えていたらしくてこりゃびっくり。

25の(日本での)普及率はこれはもうとてつもなく頭抜けていますよね。ブルクさんが知ったらさぞかしびっくりするだろうなぁ。

「ブルクミュラー25の不思議」にもあったけど、「今ブルクミュラー何弾いてる?」という会話が成立する稀有な作曲家で、というか作曲家として認識されていたかどうかもいまいち怪しい。単に教本の代名詞的になってしまっている(ただし25番限定)。

この同趣旨で「今ショパン何弾いてる?」とか「今モーツァルト何弾いてる?」とはふつう言わないのはなぜかというと、本が一冊に決まらないからといってもいいし、弾く順番とかカリキュラムというようなものじゃないからといってもいい。「今バッハ何弾いてる?」という会話ならもしかしたら成立する文化があったかも。(インベンション→シンフォニア→平均律と進む、という前提とかあれば)

1957年音楽之友社版ブルクには、ピアノ教則本標準体系みたいな図があり、「バイエル」→「チェルニー100番」というコース(ドイツ系?)、「メトード・ローズ」→「ABC」→「ラジリテー」(フランス系?)、そして「バイエル」と「メトード・ローズ」のどっちからも来られる「ブルクミュラー」(ドイツフランス中間系?)となっていたそうだ。(どの系統もその次はチェルニー30番)

けれども実態は3コース均等なんてもんじゃなくて、「バイエル」→「ブルクミュラー」→「チェルニー30番」というコースの圧勝だったのではないかと思われる(アンダンテ調べ)。

私の母(街のピアノの先生)もこのコースを基本として生徒たちを教えていた。すんなり進んでいける子にはそのまま、そして、どうにものろのろとしか進まない子には、あんまりひとつの曲をずっとやっていても飽きるので、メトード・ローズやチェルニー100番、ABCの曲を挟んでやっていた。

しかしどういう迂回をたどるにせよ、ブルクといえば25番であって、18番や12番の話題が出たためしはまったくなかった。

私は18番で「ピアノ」というものと劇的再会をしたと思うのでけっこう思い入れがあるけど、そういうわりに18番で弾いたのはほんの数曲で、まだだいぶ余っている(^^;; 12番に至っては楽譜も持ってない。

…けど楽譜くらいは買っておくかなぁ…これだけお世話になったんだものね。

12番が流行らない理由としては「曲にタイトルがない」というのがあるとかないとか。
けれども、初版の12番にはタイトルがあった(「ブルクミュラー25の不思議」の不思議5を参照)ということなので、タイトルも参考にしながら弾いてみるとおもしろいかもしれないよね。

誰か12番弾いた人いる~??

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5 コメント

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Unknown (モデラート)
2015-02-26 20:34:57
私もブルグミュラー25の途中でやめた組です。(しかも中1でした!)中2の息子も同様。

小4の娘はブルクミュラー25など、あっという間に終わり、現在ソナチネアルバム1を、物凄い勢いで進行中です。

娘はクソがつくほど(下品で失礼!)真面目なためか、譜読みも早くて正確、指番号も遵守。弾けるようになるのが早い!(しかし忘れるのも早い)
発表会で弾いた、湯山昭の曲もマッハで忘れてしまいました(笑)。

面白いのが、私が使っていたブルグミュラーの本と、娘息子の本が微妙に内容が違うんです。

古い本にはペダル記号がなく、新しい本にはペダル記号があります。

またタイトルが微妙に違う!
例えば・・・

7→古:清い流れ 新:清らかな小川
12→古:さようなら 新:別れ
14→古:スティリヤの女 新:シュタイヤー舞曲
16→古:小さな嘆き 新:ちょっとした悲しみ
23→古:帰途(かえりみち) 新:再会
25→古:貴婦人の乗馬 新:乗馬

ってな感じです。
18の本は見たことないです。どんな曲が載ってるのかな?

私がこのコメントを書いている目の前で、娘がNの算数と格闘しています。
今この本読んでます! (asapon)
2015-02-26 20:54:15
「ブルクミュラー25の不思議」ちょうど読んでるところです!
(娘の受験本番待ちの間に読み始めたのだけど、アンダンテさんオススメの「100%ガールズ」も読み始めたら面白くて、ブルグ~不思議の方は小休止中)

この本、ブルグ愛がすごくて楽しいですよね。早く全部読もう!
> モデラートさんへ (アンダンテ)
2015-03-04 07:43:52
娘さん進行速いですね~
真面目は美徳です(^^)

忘れるのはしょうがない。
速く覚えたものは速く忘れます。
でもいいんです、なんかエッセンスが残ってますから…
たくさんやった分はちゃんとたくさん蓄積されますよ。

タイトルの新旧ズレの話は本にも詳しく載ってました。
おもしろいですよね。
「スティリヤの女」と「シュタイヤー舞曲」じゃ、受ける印象がまったく別物(^^;;
> asaponさんへ (アンダンテ)
2015-03-04 07:50:06
あ、「100%ガールズ」おもしろいでしょう~
読みかけたらそっち一気に読んじゃいますよね。

「ブルクミュラー…」はほんと愛に溢れていますね(^^;;
なんかこの著者たち、全曲エア演奏できたらしいですけど、
いやいや私はとてもできません。
愛が足りないのかも。
Unknown (りんごりんご)
2015-03-05 15:30:57
はじめまして。いつも読ませていただいています。
娘がブルクミュラー25を丁度はじめたばかりでタイムリーだ!と思いましてコメントしています。

私も子どもの頃、ピアノをならっていまして、そう言えばブルクミュラー25の楽譜があったはずと探してみました。なんと、ブルクミュラー18でした。私はずーっと25だと思っていたのですが、自分が持っていたのが18だったという衝撃。ブルグが御三家だったという事も、知りました。

「ブルクミュラー25の不思議」私も読んでみようと思います。



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