その生産物及び現場で真にその通り実行されているかを確認する(作業監査)。
これを、CMMIの普及に伴い、プロセスQAと呼んでいる。
プロセスQAとは、対象とする組織やプロジェクトが、
決められたプロセスを守って作業を行うことを保証することである。
【プロセスの考え方】
決められたプロセスと言うのは、組織やプロジェクトが、より良い製品やサービスを提供するために、活動状況を定めた基準や規格のことを言う。
具体的には、開発手順、管理手順、レビュー基準、コーデイング基準、テスト基準等がこれに当たる。
これらの基準は、各プロジェクトで定めているもので、これが「決められたプロセス」に当たる。
プロセスQAでは、物作りをする時に、これらの決められたプロセスに沿って作業が進められるかを確認する。
これは、良いプロセスから良い製品が生まれる。
すなわち、良いプロセスに沿って仕事をすれば、良い製品が完成する。と言う考えに基づいている。
■プロセスQAの手順と実施時の注意点
プロセスQAでは、プロジェクトで定めたプロセス(各種基準、規格)を、
エンジニアリングプロセス(業務プロセス)ごとにチェックする。
また、管理プロセス(要件管理、進捗管理等)もチェックし、
決められたプロセスを守って作業しているかも判断する。
プロセスQAは、これまでの品質保証部門による検査(プロダクトQA)とは性質の異なる物で、チェックを行う時には、次の点を注意すること。
■ 現場の実態確認が大切
例えば、進捗報告書の確認や、記入済みチェックリストのような、「成果物」の確認ではプロセスQAにはならない。
あくまでも、定められたプロセスが、現場で真にその通り実行されていることを確認することが大切である。
■ 規定されたプロセスが良い物であることが前提
プロセスQAは、プロセスそのものの良し悪しを判定する物ではないので、
規定されたプロセスそのものが良いプロセスでないと、プロセスQAを行っても効果がない。各プロジェクトに適した良いプロセスが定義されていることが前提となる。
■ 問題点の重要度
定められたプロセス通りに作業しているかどうかを確認すると、
規定はされているが本質的にプロジェクトの成否とはあまり関係ないような、
細かい相違についても指摘があがる事が多々ある。
このような場合、指摘事項がプロジェクトの遂行や製品の品質にどのような影響を及ぼすか、ということを分析して、問題点の重要度をランク付け(A,B,Cクラス等)して整理することが望ましい。
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