塩尻の「えんぱーく」に出掛けた。「信州しおじり本の寺子屋」の講演会を聞くためだ。講師は、姜 尚中だ。演題「読書が深める心」。「が」に意味がある。「で」ではないのである。3.11前は「脳科学」流行っていた。脳科学で、人は脳を介して、その人の行動を知ることができる、コントロールできるのではないか?と考えていた。3.11は多くの死に対して、対応できない。そこで「どうも変だ」と言う気持から「心」に対する働きかけ(思い)が生まれてくる。
今は、再び脳から心に移ってきている時代であると言う。本を読むことは、出会ことであると、姜氏は言う。それは、作者であり、物語の主人公にだ。人は、強いとか弱いというのではなく、心の繊維が太い、細いというのが漱石流だ。話は一気に漱石論になる。続く・・・
写真は、久しぶりに訪れた塩尻。1993年から、3年間お世話になった懐かしい町だ。街灯は特産のブドウ。
ところで、定年後の楽しみとして「漱石全集」を読もうと20年前に購入した。やっぱり、漱石ですね。