黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

2011関東女子サッカーリーグ①

2011-05-29 20:00:53 | 女子サッカー

関東は梅雨入り。東伏見に来た。



第17回関東女子サッカーリーグ 前期第6節 2011年05月29日 11:00K.O
東京都・早大東伏見サッカー場 大雨 風弱し 人工芝(水だらけ)

早稲田大学ア式蹴球部女子 4-1(3-1、1-0) 武蔵丘短期大学シエンシア

11分 谷本晴奈(早)、32分 大滝麻未(早)、37分 大滝麻未(早・PK)、40+2分 阪口萌乃(武)、74分 瀬口七海(早)



[早稲田大学ア式蹴球部女子]

-------鈴木-------
-石田--千葉梢-高畑--臼井-
-------谷本-------
-大宮----渡井----権野-
-----大滝--瀬口-----

監督:長岡義一

53分 権野→八木
67分 大滝→福沢
75分 瀬口→菅藤
80分+1分 大宮→水野




[武蔵丘短期大学シエンシア]

-------斉藤-------
--田中---下条---関根--
----杉山----阪口----
-宇地原-黒濱--米山--中山-
-------嶋田-------

監督:河合一武

HT後 嶋田→斎田
HT後 関根→柳田

大量4得点!雨中の試合を制す









谷本晴奈が相手の守備の隙を突きゴール正面から強烈なミドルシュート(早1-0武)
早大の右サイドのスペースへ出したボールが雨でストップ。GK嶋田が飛び出すも大滝麻未に交わされ流し込み(早2-0武)
GKが飛び出しゴールへシュート。DFが胸で止めるも手に当たりハンドの判定。PKを大滝が決める(早3-0武)
ゴール前右から直接FKを阪口萌乃が頭越しのシュート。GK鈴木望がボールロストしボールイン(早3-1武)
何回もチャンスを決めきれない中、八木彩香からの右からのクロスをゴール正面に詰めていた瀬口七海が合わせてシュート(早4-1武)







3部リーグなので、DFが緩いのはしょうがない。男子のユースと同様の感覚で見ていた。

大雨で人工芝がプールのようになってしまって、ボールが至るところで止まっていた。選手は手足の指がふやけただろうな。
この人工芝に張り替える前は人工芝が一部切れていて水が下のアスファルトと人工芝の間に入ってしまってブヨブヨなクッションみたいになってしまうことがあったけど、張り替えたので水が人工芝の上でたまるようになった。
天然芝だったら、下が砂なので水が浸透していくのだけど、これが人工芝の弱点だよな。(ハーフタイムでスポンジで水を吸う手もあったけど、雨が大量過ぎて無意味だったと思う。)
それでも河合先生はボールを繋げとの指示。徹底しているなぁ。
武蔵丘短大はこの時期はまだチームが固まっていない。短大の辛いところ。
早大は個人技主体なので、こういう気象条件では自己判断ができる分、強いね。









武蔵丘短大のGK嶋田を後半開始からGK斎田に交代。これで試合が締まった。
嶋田の飛び出しは魅力的だったけど、悉く早大に取られてゴールが無人に。
GK斎田の飛び出しが素晴らしかったので、見本が見れて良かったね。
たぶん、斎田は今でもなでしこリーグで活躍できるくらいの実力はあると思う。夏ぐらいに埼玉の赤いチームにいたりして。無いか、いくら近所だったとしても。



4年生になった大滝麻未を見ることができるのもあとわずか。横須賀シーガルスから早大と国内の別のリーグに出ることなくこの関東女子サッカーリーグで育った選手のゴールもあと残り1年を切った。
東京電力が無事だったら可能性もあったのだが。早大生にとってサッカーを続けられる就職口がなくなったのは残念だ。海外留学でもしないかな。そうしたらユニバーシアードにも出られるし。





瀬口七海はこのレベル相手だとやっぱりもったいない。男子で例えるならばJリーグに出場できる能力がありながら大学サッカーや高校サッカーに固執している選手みたいなものだもんな。
とは言え、大学生ながら日本代表だった日体大の丸山・神大の矢野までの実力は感じられない。可能性を持った選手だけにゴールを決めて当然のリーグってどうなんだろうと思ってしまう。
吉田監督や佐々木監督はどう思っているのだろう。




ちょっと気になったことと言えば、早大のDF臼井理恵。試合開始直後からレフリーに対して身振り手振りを使いながら大きな声で不満を表していた。
さすがに後半になってイエローカードを貰っていたが、たぶん、なでしこリーグだったら前半で退場処分になっていたと思う。今年の重点項目なのだが、このリーグは各チームの選手に対してルール説明会を開催しなかったのだろうか?

早大も臼井理恵・高畑志帆あたりが守備でもうちょっと頑張れるとこのリーグが締まると思うが。



武蔵丘短大の1年生には#7MF佐々木繭(聖和学園高)、#8MF阪口萌乃(藤枝順心高)なんかがいるんだね
何となく聖和色の濃いチームになったような気がする。







※第33回全日本女子サッカ-選手権関東予選(10月開催/栃木県)のシード権は前期第7節終了時点の順位で決定。

JFL

2011-05-29 06:27:28 | サッカー一般


男子3部リーグJFLの「ジェフリザーブズ vs FC琉球」を観戦



第13回日本フットボールリーグ前期第13節 2011年5月28日(土) 12:00K.O
千葉県・市原臨海競技場 雨 風無し 芝水含み
 
ジェフリザーブズ 0-2(0-0、0-2) FC琉球
57分 寺川能人(琉)、62分 田中康平(琉・PK)


ジェフリザーブズやジェフ千葉レディースは会場にメンバー表を掲示してくれるサービスをいつもしている。
アルビレックス新潟レディースや他のなでしこリーグのチームも、このメンバー表会場内掲示サービスをしてくれるとありがたい。



元アルビレックス新潟の寺川能人選手のJFL初ゴールやセクシー木澤の木澤正徳コーチの元気なパフォーマンスを見れた。
寺川選手は遠目でも走り方でわかった。
そういえば寺川選手はジェフ出身だったね。





FC琉球のサポーターは普通の太鼓を使っていた。
FC琉球のサポーターはAKBとかもサポソンに使っていた。
「寺川能人、おーお、おーおー」はここでも使われていた。ちょっとほっとした。



試合の方は前半はこれが2位のチームかと疑う程の出来の悪いFC琉球だったが、後半に入ってがらっと変わり、一方的な試合になった。
ジェフリザーブスは練習場はちゃんと確保できているのだろうか。この運動量の落ち方は半端なかった。
ジュフは走るというイメージがあるが、このチームからはそういうことは微塵も感じなかった。



沖縄県にサッカー場さえ確保できれば、来年からJ2入りの可能な勢いのFC琉球。
沖縄県はサッカーが盛んなんで、日本VSアメリカの国際Aマッチが開催できるくらいのサッカー球技場があっても良いと思う。
というか、沖縄こそ、三木防災みたいな球場があっても良いんじゃないか。


永井秀樹選手も最後に登場したりして、観客席には盛り上がった。


アルビレックス新潟は頑張らないと、沖縄遠征なんてことになりかねない。(というか隔週九州遠征の可能性も)


このまま行けばたぶんFC琉球は4位以内に入れると思う。
ちょっと選手の年齢が高めなのが気になるが。


セクシー木澤コーチのお出迎え。

2011プレナスなでしこリーグ4戦目 対千葉戦「暗雲」

2011-05-29 00:04:07 | アルビレディース
プレナスなでしこリーグ 第8節 2011年05月28日 14:30K.O
千葉県・市原臨海競技場 (382人)雨 風無 芝水含み 主審 佐藤奈美

アルビレックス新潟レディース 2-1(0-0、2-1) ジェフ千葉レディース

61分 失点、76分 菅澤優衣香、80分 上辻佑実


[ジェフ千葉レディース]

-------船田-------
-清水--櫻本--河村真-細川-
-----千野--島田-----
-海老澤---------筏井-
-----安本--深澤-----

SUB:DF高橋、MF綱川、MF井上、FW丸山、FW米本
監督:上村崇士

58分 安本→丸山
84分 島田→綱川


[アルビレックス新潟レディース]

-----菅澤--大石-----
-阪口---上尾野辺---上辻-
-------川村-------
-山本--上田--北原--小原-
-------大友-------

SUB:GK諏訪、DF山崎、MF中村早、MF斎藤、MF佐伯
監督:奥山達之

55分 大石→佐伯


後半システム変更

-------菅澤-------
-阪口-上尾野辺-上辻--佐伯-
-------川村-------
-山本--上田--北原--小原-
-------大友-------



市原臨海競技場の芝生はとても綺麗で、前日からの雨で水を含んでいるが水浸しのところはなく、ただボールが速い。
試合中、時折、大粒の雨にも見舞われるも、ほとんどが霧雨状態。でも、5月後半なのに寒い。ちょっと日差しがなく暗い。
そんな、昼下がり。JFLの試合も恙無く終り、定刻14:30K.O。

試合は開始早々ジェフペース。
それはそうだろう。厳しい言い方をすればアルビは山本・川村・小原の3バック状態。
2人の長身CB、上田選手と北原選手が全く機能しない。というか、この半人前の2人を並べたら半人前以下になった。
咄嗟の判断力が鈍く、危険予知能力が欠如している。FKは悪くはないが、ジェフの選手に差し込まれてクリアーボールが小さい。蹴ろうとしても反応が遅いので遠くへ蹴れない。
これまでなでしこリーグを盛り上げてきた数多くの選手達に対して、このレベルの選手が試合出場するのは失礼だろう。そんな感想だ。
根本的に1対1に勝てず、2人のポジショニングが悪いのでお互いにフォローもできず。
山本選手と小原選手がゴール前まで相手選手をカバーに入ってピンチを凌ぐ。そして、空いた左右あるいは前後のスペースを川村選手の詰める。
ゴール前のバイタルエリアを3人とGK大友の選手で何とか埋めて相手の攻撃を交わす。(左右のSBの選手である山本選手と小原選手が2人で並んで守備をしているということ自体異常事態だったことがわかる。)
当然、左右のSBの攻撃参加などありえず、川村選手も守備に奔走し攻撃どころではない。
本当にこの守備でよく1点で済んだというのが、この試合の感想だ。
実質3バックの山本・川村・小原の守備の頑張りがこの試合は本当に大きかった。
小原選手の足が復活して走力が元に戻ったのが大きいが、それにしても彼女が守備の要になるなんて1年前誰が予想しただろう。
だからと言ってDFの代えがいないので、このままこの2人のCBでいくしかない。守備だけ考えると早く90分が過ぎてくれれば良いなという感想だ。

前半の攻撃に関して、上辻選手のポジショニングが絶望的だった。
的確な表現としては「迷子」である。
味方の選手の走路を入ってしまったり(邪魔したり)、パスに感じることもできず。
アルビは攻撃的な前目の選手は、攻撃時に比較的自由にポジショニングを取るが、いてもらいたいところにいず、いてはいけないところにいる。
1枚使えないで4枚で攻撃している状況なので、前半は全く流れの中で得点を取れる可能性を感じなかった。

前半は実質8人制のサッカーをしているようなもので、本当にこの状況で無失点で抑えられたのが奇跡のようである。



後半、お互いに交代は無し。寒いくらいなので、スタミナの消耗に関しては抑えられているようだ。
攻撃に関して、上辻の状況が状況なので得点できる可能性が低い。
失点したら勝ち点を失ってしまいそうな試合展開。

この日、長いリハビリを経て復活した大石選手。やはり試合勘が今一つで、トラップとかも上手くコントロールできなかったが、でも、この試合に出たことで次への可能性を感じさせた。(平井・口木両選手にとっては相当頑張らないとこのライバルの存在はデカイ。)

後半に入ってまず、動いたのは奥山監督。正直、これまで打つ手が無い状況だった。可能性があるとすればセットプレーだけかな、と思ったりもした。
田崎真珠組の交代。疲れの見えた大石選手に代え佐伯選手を投入に4-1-4-1にシステム変更。(実際には3-4-1)
これで試合が動く。パワフルな佐伯選手を投入したことで、前への推進力が上がる。
ジェフのディフェンスラインが後退していくのがわかる。

たまらず上村崇士も切り札丸山を投入。
安本から丸山へ東京電力組でメンバーチェンジ。

キレキレの丸山が止められない。
1対1では止まらず2対1に。
そこを突破されると、上田選手と北原選手の走力では追いつかない。
一気に形勢逆転。

丸山投入後、3分にしてDFラインを突破されアルビ右サイドからのクロスを上げられる。
CBのマークもずれ、相手FW深澤をフリーにし、失点。
まずい、これは、とてもまずい。勝ち点1が遠のいていく。このまま大量失点だけは避けたい。

先制したジェフはその後も丸山へボールを集めようとして攻めてくる。
が、後半25分過ぎから明らかに足が止まり始める。それも全体的に。
練習場が被災して全体練習もままならない、身体作りの時期も練習時間が取れなかったことが、この時間帯になって表れてきている。

アルビはまだ動ける。FKかCKさえ取れば、今日は高さだった何とかなる。高さ勝負に持ち込みたい。

後半途中になって上辻選手もようやくボールに触れるようになってきた。スタミナ的にも何とか動けている。

後半31分、何とか右のCKをゲッド。これを逃すとたぶんそう何度もチャンスは無い、というCK。
キッカーは上辻選手。右足から放たれたキックは菅澤選手にドンピシャ。
千葉県出身、ご当地選手の菅澤選手のヘッド一発で何とか同点に追いつく。

同点ゴールでアルビの選手が喜んでいる中、ゴールマウスに向かって阪口選手が猛然とダッシュ。ボールを持って走ってセンターサークルに。
この日、たくさんの引き出しで周囲を沸かせるプレーをしているものの、たぶんコンディション的にはあまり良くないだろう阪口選手がチーム全員に勝利への意思表示をする。
これでこの日は勝ち点3を狙うということで全員が共通認識。

残り15分くらいになって、丸山選手も減速。足も速いが、スタミナ切れも速いな。
もし上村監督があと10分後にメンバーチェンジしていたら、たぶん結果は変わっていたのではないだろうか。

さて、佐伯選手は相変わらず「前進・前進・前進」を繰り返す。ラグビーのFWのように。
そうすることで後半厚くした中盤にスペースの余裕が生まれ、中盤へボールを渡すしてことができるようになる。ようやくそこから攻撃を組み立てられるようになった。

この日は守備に大忙しの川村選手から右サイド小原選手へパス。そして右サイドへ回ってきた上辻選手へパス。
残り10分。この時間帯、「アルビvs東京電力戦」では度々荷が湯を飲まされてきた時間帯。
たぶんこの日のピッチ上には3チームが存在していたのではないだろうか。ジェフ・アルビ、そうしてこの日開幕の東京電力。
2週間前に合流したばかりの安本は、まるでジェフに昔からずっといた選手のように溌剌としてフィットしていた。
丸山選手はアシストで結果を出した。
そして、これまでアルビレックス新潟レディースの舞台の中で東京電力のサッカーをしようとして融合できない上辻選手。
残り10分。この時間帯、アルビだったらたぶん繋いでいただろう、そのボールをゴール前へ蹴りこんでみる。
アルビの菅澤選手の足が届かず、ジェフのDFも反応できず、GK船田も意表を突かれ、そのままボールイン。
今年は上辻佑実を中盤の核に据えて戦うことを予定していた東京電力。宮崎合宿までにこのサイドからのクロスボールの練習をみっちりしていたんだろうな。と思った。

「最後の東電」上辻佑実

東電サッカーで日本女子サッカーリーグ 1部リーグ通算93試合・11得点目となるゴールで2011年開幕戦を勝利で飾る。

最後はキープで時間を使って、何とか勝ち点3を取った試合。




試合内容的には完全にジェフ。勝てたことが本当にラッキーだった。
ジェフは練習場が使えないのに、良いサッカーをしていた。
それに対し、アルビは問題点だらけで試合を終える。
たぶん、奥山達之監督になってワーストの試合だと思う。
試合後の監督・選手のコメントが敗者のようなものだったのは当然だ。

まずは次節の伊賀戦でディフェンスを何とかしないと試合にならない。

このままだと、上位陣との対戦で大量失点を食らってしまう。

公式記録だけを眺めれば、上辻が大活躍で、試合も逆転勝利。ということになるのだが、現実は相当深刻な状況だ。
個人の活躍としては比較的TASAKI勢が結果を出したとは思うが。

暗雲立ち込める市原臨海競技場で、口々にやばいという感想を漏らしながらサポーターが帰路についていった。
これがボトムであってほしいと願いつつ、五十公野の伊賀戦までに修正を期待。


※ちなみに上辻の背番号25は「2+5=7」ということからきているのだろうか?アルビ的にはそう解釈してしまうが。

※ちなみにこの日笛を吹いてくれた主審は女子国際主審の佐藤奈美さん。この人、福島県楢葉町にあるJヴィレッジの職員さん。
今、どうしているかわからないが、元東京電力の選手がピッチに戻ってきたことと同様に、レフリーもピッチに戻ってきたんだなと思って主審の場内アナウンスで感慨一入だった。
原発が無かったらJヴィレッジは無かったのだが、事故が無かったら今年は良い記念すべき1年になったのだろうな。