小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

お氷様

2020-06-29 20:17:33 | 日記

 R 02.06.30    お  氷 様  NO.2698

 先に紹介しました「千両ミカン」と同じようなお話です。

江戸城に君臨する徳川大将軍に対して、毎年盛夏の時期に加賀藩

からお見舞いとして「氷」が献上されていたのです。

それは厳寒の真冬に巨大な氷室を造って、夏が来るまで溶けない

ように厳重に管理され、見張り番をつけて不心得者の侵入を厳し

く防止したものでした。 搬送が大変でした。  特別な荷車を

しつらえ、昼夜を問わずひたすら江戸へ江戸へとつっ走りました。

量が少なくなって来ると早馬を何頭も仕立てて載せ替えて運びま

した。  途中通行の邪魔になる百姓や子供は蹴散らかし「お氷

様」に無礼があったものは、即刻打ち首となりました。

そうやって江戸に到着し、将軍の手元に届くころは、ちょうど汁

椀に1杯ほどの大きさになっていたといわれます。

ひとかけらの氷にそれほどの価値なんてありません。

でも、ゴルフの会員権とか、テレビタレントの地位とか、最近では

議員の地位も含めて、そんなものにも何の価値があるのでしょうか?

ない者のひがみかもしれませんが・・・。

コメント
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