小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

はれ着2

2020-06-20 19:22:45 | 日記

  R02.06.22      晴  れ  着2      NO.2690

     B子さんの説明を聞いて頑固社長は納得し、申し訳ない

と謝罪したところ、記念写真を撮ろうということで屋上に

行きました。 でも、社屋にも事務所にもだだ一人の社員

もいませんでした。

「今日付けで会社は倒産し、午前中に全員に解雇通知をだ

したところだ!」 「私もこのビルの屋上から飛び降りて

死のうと思っていたところだった」

でも、よく来てくれた、私にも娘が居る。 娘のためにも

いま死ぬわけにはゆかない。 君が来てくれたおかげで、

早まるとところを踏みとどめることができたんだありがと

う・・・というお話です。  赤川次郎作です。 

赤川次郎といえば幽霊の話だとか、最後に夢だったなど落

胆する作品が多い中、この短編はよく出来ているものと思

います。

「1日10分のご褒美」双葉文庫より。

  

 

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はれ着

2020-06-20 19:22:45 | 日記

  2.06.22      晴  れ  着      NO.2689

 ある会社の年始は、女子社員は晴れ着で出社し記念撮影を

しておしまいでした。  そのうちB子さんはお金の余裕が

ないために、ひとりだけ普通のビジネススーツで参加してい

ました。  そうと知った老親は無理をして振袖を新調して

G子さんにプレゼントしたのです。 ところが世の中不景気

になって、その翌年から振り袖出勤は止めようということに

なった。 でも、そんなことを両親には言えない、だから、

B子さんは晴れ着姿で恐る恐る昼過ぎ出社しました。

案の定社長に見つかり叱られました。「あれだけ言ったじゃ

ないか! なに聞いてたんだ!」・・・と

B子さんはやむなく、晴れ姿での出社の事情を話ました。

・・・続く。

 

 

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