27.12.18 下 水 業 務 課 NO.1011
人事異動で辞令をもらった配置転換先は「下水業務課」でしたが、左遷だとは思いませんでした。
事実、建設部門に配置地転換された後、年に一人の幹部候補生しか派遣されない建設大学に内地留
学させてもらいましたし、当時この自治体では下水道整備が最重点施策であり、建設財源の確保のた
めに大蔵省・厚生省に赴き、県の地方課にも出向いて仕事を進めるやり甲斐のある充実した日々でした。
所属課の名称は余り芳しくはありませんでしたが、同期生からは羨望される仕事でもありました。
でも、建設には汚職事件がつきもので、下水道部からベテラン職員8名の逮捕者を出して市の業務が
マヒする事態となり、建設のための資金の確保や上級官庁の許認可を取るという以前の問題として
、汚職防止の為の職員研修が焦眉の急となり、その任を「堅物」の私が総務担当という形で担うことに
なったのです。 どうやって汚職を防止するのか・・・を「長」と名のつく人ではなくて、主任クラスの
実務者の知恵を集めて教材を作成し、研修の講師もほとんど外部に依嘱しないで、主として討論方式
で練り上げて「技術職員必携」という冊子にまとめました。
この教材は、その後40年経った今でも改定に改定を重ねながら使用されていると聞きました。
そう聞くと悪い気はしません。