27.12.11 人 捨 我 拾2 NO.1005
土地に執着心が強かった日本人がいま枝路に立っています。 ウサギ追いしかの山・・・で始まる
「ふるさと」は、老人ホームや老人対象のデイサービスセンターなどで歌われる歌の世界にだけに残
っていて、本当の故郷の姿かたちはもうほとんどないのではないでしょうか?
人は、土地やその土地に育まれた文化そのものをまで棄てて、都市へ都市へと流民のように漂着し
ています。
歌曲「ふるさと」をよく聞けば、故郷を捨ててしまった慙愧の念なのではないかと言う感じがします。
慣れ親しんだ「ふるさと」を捨てて都市へ流入しなければならい「恨み節」ではないのでしょうか?
人間の体だって末梢神経が退化すれば、本体自体が退化します。
頭でっかちで手足が退化した、昔あったあの蛸のオバケみたいな火星人みたいになって行くのではい
でしょうか? 日本の国土の大きな末梢部分で衰退が始まれば、一国の生命にもかかわって来るの
ではないでしょうか? 誰かが、別の誰かが捨てた「ふるさと」を拾って守らなければ・・・