通勤電車で「人生晴れたり曇ったり」

“通勤電車”は、人生という線路を迷走中。
自分の選んだ道だから“晴れても曇っても”自分の足跡をブログに残していきたい。

漱石VS肥後もっこす

2009年08月27日 | 旅 グルメ
こんばんは

暑さが戻ってきたようです。


草枕シリーズも帰ってきました。(いつそう呼ぶようになったのか説明はなかったのでは・・)

ま固いことは抜きにして、有名な「草枕」の冒頭です。

山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。
 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。

たしか、この後雨に降られて、休憩するところを探し、茶屋を見つけるシーン。

「おい」と声を掛けたが返事がない。
 軒下(のきした)から奥を覗(のぞ)くと煤(すす)けた障子(しょうじ)が立て切ってある。向う側は見えない。
五六足の草鞋(わらじ)が淋(さび)しそうに庇(ひさし)から吊(つる)されて、屈托気(くったくげ)にふらりふらりと揺れる。
下に駄菓子(だがし)の箱が三つばかり並んで、そばに五厘銭と文久銭(ぶんきゅうせん)が散らばっている。

ここが現在の”峠の茶屋”です。



ただし、夏目漱石の時代には、少し離れた所にあったそうです。そこがこの写真です。
逆光の為、見難いですが。



現代の旅人は、徒歩ではなく車で”草枕”のルートを回り、駐車場にこんな看板を発見しました。



”漱石流のエスプリ”でしょうか。もしかしたら”肥後もっこす”の、曲がったことは嫌いの精神なのかも。