2012年11月08日(木)
10月1日の月曜日に「グレ」が老衰で永遠の眠りにつきました。
近所の家から家出して庭に住み着いた猫でした。
最初一年は懐かず、傍にも来ませんでした。
ある日庭で苗を植えているといきなり背中におぶさってきました。
その日から膝に乗ったり、洋服を吸ったり甘えん坊になりました。
飼い主が何度迎えにきても庭に戻ってきました。
ハムが一番好きだったので最後はハムをミンチ状にして食べさせました。一口だけ食べました。
毎日躯を清拭してあげました。気持ち良さそうでした。全身を丁寧に何度も拭いてやりました。
「お母さんが傍にいるから安心して寝なさいねグレ」というと
グレのところで呼ばれたと思い「ナァ」と返事して鳴きました。グレと呼ばれると鳴くのです。
「寝ないと元気にならないよグレ」というとまたそこで「ナア」としゃがれた声で鳴くので
疲れると思い黙ってさすりました。夜中までさすり3時過ぎたので寝息を確認して私も寝ました。
朝、そのまま冷たくなっていました。眠るように安らかでした。
ただ・・・前の家で飼われていた「ももちゃん」と呼んであげれば良かったと、とても後悔しました。
冬は猫たちにとって病気がひどくなる季節です。
薄三毛のミーの産んだ子猫も白血病やエイズで次々と亡くなりました。
懐いて後追いして道路に出て車に轢かれた子猫のジジ。
ヒマラヤンにそっくりな「モヘア」も私の腕の中で眠るように息を引き取りました。
バンビと名づけた「元気」にそっくりな子猫は腫瘍が多数あり破けて傷をおっていました。
傷が治るバンドエイドを肌にやさしい包帯でまいて看病しました。
傷は完治しましたが、病気には勝てませんでした。
抱っこが好きでずっと膝の上や腕の中で寝ていました。
昼は、血の繋がりのないミーコの子の兄さん姉さんが看てくれていました。
昨日までとても元気だったバンビ。
ミドル(♂)とバンビ ミトン(♀)とバンビ 躯を温めてくれ、舐めて世話をします。
レバーや缶詰のツナが大好きだったバンビ。私は私の命をあげるから長生きしてと思っていました。
昨日、私は原因不明の熱が出てこのまま死んでしまうかもというほど辛い状態になりました。
私が死んでバンビが助かるならそれでも良いと思いながら明け方少し眠りました。
バンビが鳴いた気がして、ハッとして小屋にバンビの姿を探しました。
ミトンと一緒でした。目が開かない状態でしたが呼ぶと反応しました。
どうしても休めない仕事があり、後ろ髪を引かれる思いで職場に向かいました。
帰ると眠るように亡くなっていました。 猫は短時間で病状が急変します。
生まれた時から猫エイズを患っているとは分かっていましたが、どうしても助けてあげたかった。
可愛いバンビの仕草を思い出すと今でも涙が止まりません。
バンビの為に買った少し高価の猫缶とレバーと牛肉と鮭の切り身は冷蔵庫に入ったままです。
餌をやる為にガラス戸を開けると真っ先に入って小さな前足で畳で爪とぎ。
そのあと、膝に乗ってゴロンとする。それがバンビの日課でした。
昨日に戻れるなら、仕事を休んで先生に看てもらいたい。小さな命を守れなかった事は悔やみきれない。
目が大きくて三分の一はあったかな・・・。綺麗な瞳はもう開かない。
今度あうときは、大好きだったレバーと猫缶をもっていってあげたいと思います。
【blog 286】