狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

祭りの朝、午前5時、牛鬼

2007-10-28 21:13:34 | お祭り
お宿を出、本浦旧街道を、牛鬼の頭を担ぎ、
息を潜めて通り過ぎてゆく。
家々の人たちは、かすかに聞こえるその足袋音で
祭りの朝を肌で感じる。

本体は徐々に姿を現してゆき、頭(かしら)が収まると
それは不思議なことにひとつの
この世に存在しているはずもなく
現世の醜や悪を焼き尽くす業火のような
一体の巨大な怪が最後に現れる。

人々はそのおどろおどろしい塊に恐れおののき
この世の邪気は追い払われ、逃げてゆく。


春日神社 秋祭り その日

2007-10-28 17:06:01 | お祭り
狩江浦人がこの1年間待ちわび、
この日のために約1ヶ月、いや1年といっても言い過ぎではないが
準備してきた春日様の秋祭りが、この10月27日に執り行われた。

ひとびとの信仰、伝統、文化、あらゆるものをひっくるめて
この日に結集し、狩江びとであることの誇りを持ち
祈り、舞い、走り、踊り、唄い、笑い、叫び、祝い
こん限りの情熱を焼き尽くし
夜の更けるまでこの特別な日を過ごしてゆく・・・・・