狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

ごんべえの会からの提案、「狩江塾」開講について

2010-04-26 20:49:40 | 狩江の暮らし
今回種まきごんべえの会から公民館にひとつの提案を致しました。
題にもあるように、「狩江塾」(仮称)の開講です。
以下簡単にその内容をご紹介いたします。

○趣旨、目的
 豊かなふるさとの文化を育んでゆく為、かつて源界法印がここ狩江に塾を開いた
 精神に立ち返り、住民主体の住民による自由な意見交換や発信の場を設け、
 ふるさとを創造してゆく原動力の機会をつくる。
○講座、運営など
 基本的にテーマは自由とし、講師は住民から募集。
 授業は講師のスタイルに任せ、1回につき約2時間程度を限度として
 週1の割合で公民館集会所を利用する。
 1ヶ月単位で時間割を地区に広報し、希望する講座には自由に受講できる。
 
大体の内容は以上のようなことですが、自由な意見発信、発想でもって
何か地区に前向きなきっかけが生まれてくれればいいな、と思っています。
なお、公民館のご協力により、企画としては了承を得ておりますので
あとは講師を募集するだけですので、ちょっとやってみたいな、と思われる方は
ぜひ公民館にご連絡を。地区外の方もOKです。

天気がいまいち不安定・・・・・

2010-04-22 20:51:44 | 狩江の暮らし
このところよく雨が降ります・・・・。
今日も朝から土砂降り状態でした。まだ桜の花が残っている木もあります(!)。
関東地方のように雪が降るなんて天気ではありませんが、明日はまた冷えるとのこと。
4月もそろそろぽかぽかしていい頃なのですが、どうしたんでしょうね?

でも、そんな天気にも負けずと、新1年生は元気にきょうも雨の中を登校していました。
「おはようございま~す!」という元気なあいさつを交わしながら、傘をさして
学校に行く姿を見ると、心もなごみます。

”いりこ納屋”という狩江文化

2010-04-12 22:06:35 | 狩江の暮らし
ふるさと狩江の産業を支え、かつてあたりまえのように風景に溶け込んでいた
文化のひとつ、いりこ納屋がその役目を終えようとしている。

豊饒の海と言われ、目の前に拡がる宇和海は1年中、ホウタレが獲れた。ホウタレは
カタクチイワシとも言い、この地方ではホウタレが一般的。
漁師は夜、そのホウタレ漁に出る。きつい仕事の代名詞でもあり、1晩中舟で漁をし
朝方帰ってくる。そのホウタレは岸に上げられるとすぐさまリヤカーで
いりこ納屋へと運ばれる。そこで沸いた湯で炊かれ、セイロにのせられて天日で
干される。そんな作業をいりこ納屋でおこなっていた。
1階はその作業場、2階は道具などの保管場所。2階では油と潮のにおいがし、
子どものころそこが遊び場でもあった。薄暗く湿ったそんな場所であった。

昭和40年ころまでは、いりこ納屋はあたりまえのように存在していて
各家々ではそこでいりこ製造をし、宇和島吉田あたりからやってくるいりこ問屋に
販売していた。結構相場も良かったと言い、そのいりこを袋詰めする手伝いをよく
やらされたものである。

やがてホウタレ漁はちりめん漁や真珠に代わり、時代とともに納屋も少しずつ
姿を変え、一番古かったこのいりこ納屋もとうとうその役目を終えることとなった。
海の暮らしを支え、多くのホウタレ、ジャミを炊いてきたであろういりこ納屋は
ひとつの浜の風景であり、文化であり、人々の心の記憶であった。

あなたは地域に住み続けたいと思いますか?

2010-04-01 21:34:23 | 狩江の暮らし
今日から4月に入りました。
学校で、職場で、あるいは地域で新しい年度を迎えての行事が
行われたことと思います。
狩江では今日、お伊勢踊りという行事がありました。
春日神社では神事や、面を被っての踊りでたいそう賑やかだったそうです。

さて、タイトルの「あなたは地域に住み続けたいですか?」
これは昨年の秋に、地元の活性化を考える、区長さんたちを中心にしたグループと
愛媛大学の教授、学生さんたちによる地域アンケートのなかの一項目です。
先日このアンケートをもとに、住民の方を交えての勉強会がありました。
ご覧のようにここで注目したいのが、若い世代の”住み続けたい”という割合の
高さです。私もこの会に出席していましたが、この結果に正直驚き、また
うれしかったのは言うまでもありません。ますますやる気が出てきそうで
やはり地区の元気は若い人がいてこそだなと思い、この結果にわたしたちの
世代も答えてゆかなければ、と思いました。