狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

お祭りから一夜あけて

2006-10-29 16:07:59 | お祭り
昨夜はずーっと深夜まで『ホンホンエ~』の声が各家々から聞こえてきて、きっと遅くまで皆さん旨いお酒を飲んでいたんでしょうね。わがスタッフ達もほとんどが何かしらの役をもらっておりますので、筋肉痛で痛い体であとかたずけやら、今日も大変です。たった一日だけのお祭りでありますが、地区をあげて皆が協力してこその大切な一日です。これから一ヶ月間はああやこうやとお祭りの話で盛り上がることでしょう。
さて、いろいろなところから当ブログへの励ましやらコメントを頂きまして大変感謝しております。これからもお祭りに限らず狩江のいろんな情報をお届けしますので見てくださいね。当面はお祭り写真をできるだけ集めて掲載いたします。あとはそれらの写真集をCDやDVDにまとめる予定です。ご意見、感想お待ちしております。

狩江が最も輝く日

2006-10-28 23:49:30 | お祭り
ふるさとのお祭りほど心おどるものはなし
こころの隅にいつまでも残しておきたいもの

今年の牛鬼はなかなかよかったですよ~!なんといっても足が速かった。私ももう少しでやられそうになりました。ふんずけられ、けられた人も多かったです。楽しい時間は過ぎるのも早し。3回更新する予定も深夜になってしまいました。酒がたっぷり入った頭でなんとか写真を編集しました、随時載せてゆきますのでご了承くださいね。今日はまとめていっきに出しました、山田さんのご希望に副えるでしょうか?

宵祭り

2006-10-27 20:54:55 | お祭り
闇があたりを包む午後7時、春日神社中庭において、巫女の舞いとお神楽が奉納されました。祭りの前夜を少しでも感じようと、人々はお宮の杜に足を運びます。灯篭に灯が灯され、巫女の少女らは神々しくその境内の真ん中で舞うのです。観客の皆さんは静かに見守っていますが、やがてお神楽が始まると今度は声援で場を盛り上げます。牛鬼組の声援もよかったですよ!

仕事も手につきません

2006-10-26 20:05:58 | お祭り
幟の旗がはためき始めると、もう仕事なんかやってられないよ~という感じです。ただ今、門の脇集会場では踊りの衣装つけが始まっていて、いっぱい観客がやってきてます。ときおり牛鬼の笛がボーッツと鳴り、粋な演出をしております。さて私もそろそろ見にゆきます。

いよいよお祭り本番を迎える

2006-10-25 23:11:44 | お祭り
今日は練りの皆さんは最終の練習日です。今夜は踊りの曲やら、三味太鼓の音やら、にぎやかですよ。明日はおはけおろしといって、お旅所に御借りやを建て、幟を立てて祭り一色となります。いよいよ、3日間のお祭りの幕が開きます。また夜には集会所と公民館で、お舟組みとすもう練りの衣装つけです。これは本番といっしょの踊りを前もって披露する、いわばリハーサル。小学校の生徒さん達による、子供祭りのパレードも昼から行われます。また、牛鬼の骨組みが今晩海に浸けられ、明日その全体の形に仕上げてゆきます。写真は牛鬼組若手ホープのR太君、彼は23歳、がんばれ~!

決定的瞬間!

2006-10-22 20:29:08 | お祭り
写真は昭和40年代の本浦地区での、牛鬼が御借り屋の神輿めがけてつっこんだところ。神輿を支えている台が折れて、神輿は地面に倒れる、一大事!、神輿はお宮に帰るまで決して地面などには下ろしてはいけないのである。神様の御神体が入っている神輿にそんなことはできない。たいそう神社関係の人々は怒りカンカンだったであろう。そのように昔の牛鬼はよく暴れた、けが人が出たり、海に落っこちる者
、屋根瓦をザーッツと尻剣で落とす、ガラス窓をぶち破る・・・・これもお祭りの花。

門の脇地区のお舟組

2006-10-18 23:14:52 | お祭り
写真に写っている舟型は明治25年当時に作られたもので、作者は宇都宮房太郎氏によるもの。舟大工であったそうです。この中に約4~5人の三味線役が入り、あじろの出発からお宮までを道びきという曲にあわせながら、旧街道を牽いて移動します。お船組は主にお祭りの華やかさを演出する役目を持ち、踊り子たちを率いて各地区できれいな衣装で踊りを披露。今でこそ踊りの際の曲は音響器具を使いますが、昔は端唄(はうた)、長唄といううたを若い者が唄いながら踊っていました。風流だったんですね。このお舟の練りは江戸あるいは明治が始まる頃あたりから引き継がれた伝統芸能です。by めろんぱん

牛鬼の”なごり”について

2006-10-16 23:28:00 | お祭り
牛鬼は朝、お宮から本浦地区に降りてゆく時、写真の鳥居の前を通ります。そこで
なごりという習わしを行い、お宮とお別れをします。なごりとは、なごり惜しむと言うようなニュアンスでいいかもしれません。牛鬼はそこで、3回行ったり来たりを繰り返し、お宮とひとまずお別れして市中へと下ります。2回目のなごりは、本浦地区から枝浦地区へと移動する渡御の前に、ひとつの橋を渡る時。ここでは行ったり来たりの回数は関係なく、牛鬼の我慢比べのようなもので、渡る気持ちともっと居たいという気持ちが何回も行き戻りを繰り返すのです。一旦渡れば決して戻れません。そして最後のなごりはおかえりの前の、大狩浜の橋。ここも何回も繰り返し、最後は全速で走り抜けます。これも見どころのひとつ。このように、練りの中でもこだわりがいくつもあって、人々は大切にそれを守り伝えています。by めろんぱん

渡御(とぎょ)

2006-10-12 22:43:55 | お祭り
穏やかな狩浜の海。中央に見える小高い森が春日神社の杜。当日はこの杜から御神体を乗せた神輿や練りが出て、左側の本浦地区で午前中、昼からはこの前の海を渡って、枝浦地区へと移動する。これを渡御と言う。豊漁を祈願する神事でもある。昔は手前のお伊勢山でいったん降りて、厄払いの神事が行われていた。by めろんぱん