狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

のんびり、 渡江湾

2009-05-24 07:43:16 | 狩江の暮らし
先日、かつて青年団員だったメンバーが集まって何やらおもしろい会を
開催するとの事で、ちょっと参加してみました。

部屋に入ると、20~30年前のビデオが上映されていて
なつかしい若かりし頃の面々が村芝居や運動会で活躍している姿が映っております。会の趣旨はどうもこのかつての若いパワーを再び!ということで
庶民的伝統芸能の村芝居や村楽団”あやめ楽団”の再結成など
中年パワーが復活しようと、そんな企画の会でした。

ちょっと前までは若い20代の人たちは少ない傾向だったのですが
現在増えている状態で、去年の青年団の再結成では30数名の団員になって
います。この人たちと、昔の青年団OBがいっしょになって企画すれば
何でもできそうな気がしてくるのは私だけではないと思います。
元気がでてくる活動を期待!

隠居の浜 本浦

2009-05-17 09:17:32 | 狩江の暮らし
狩浜本浦地区に一風変わった地名あり。
その名も、隠居の浜。ユニークですね!

その昔、本浦のお庄屋さんが隠居された折、そこに居を構えて住んでいたところ
から、そう呼ばれているのだそうです。当時はまだその浜も現在のように
広くなかったらしいですが、だんだんと埋め立てられて広くなり
今は地元の漁業関係者の方の作業場となっています。
そういう訳ありの場所なのでしょうか、お祭りの際のしおごりや清めなどは
写真手前の石段でとりおこなわれます。また牛鬼が渡御する折は
ここから船に乗ります。神聖な場でもあるのです。
だから昔からここでは泥などが付いた汚いものを洗ったりしません。

網代(あじろ)

2009-05-14 19:13:04 | 狩江の暮らし
網代(あみしろ)、広辞苑によると一般的に網主に配当される利益などと
表記されていますが、こちらでは門之脇地区のふどさきから東のあたりを
普通にあじろと呼んでいます。

まだ地引網が盛んだった頃、地引網ができる場所を網代(あじろ)と言っていました。特に①まえ(狩江湾内)②こえの浦③猩猩(しょうじょ)④長浦⑤だけ の
5つの網代が良場で、当時5つの網元が半年に1回、くじでこの網代を平等に
利用していました。(数字が漁場の優位性)
また、渡江側のうど地区は、渡江と狩浜が交代で利用していました。
当時狩浜では新結出(しんゆいで)、元網、大網、新網、えびす網、日の出
渡江では大網、西網の網元がありました。

写真はこえの浦(別名 恋の浦)あたりで、いまでも地引網ができる海岸が
広がっています。

竜神(りゅうじん)さま 狩浜本浦

2009-05-05 21:28:36 | 狩江の暮らし
今日は狩江に残る伝説、言い伝えを1つ2つ。

まずは、本浦の竜神様。
前回のお客さんの右手を行くと、大きな岩が周りを取り囲むように沢が
流れています。ここに竜神様が祭られています。大雨の時の怒りを静めたり
旱魃時の水を乞う為の神様でしょうか。本浦を流れる川は、土地の高低さが
大きい為深くなっています。その為、大雨が出ると一気に流れは海まで注ぎ
昔のひとはその都度、石の橋を川に落としていたそうです。そうやって
できるだけ流れをよくしていたそうです。

また、割合川の上流に上屋敷といわれる所がありますが、むかしこの辺では
夜になると、ドボ~ン、ぽちゃ、と川から音がしていたそうで
これは日本かわうそが餌をとっていた、という言い伝えがあります。

かわうそ伝説は門之脇地区にもあり、昭和始めのころ、おたびや川の橋を
夜渡っていた少女が、かわうそにだまされ橋からこけた話しもあります。

確かにかわうそはいました、私は信じて疑いません。
昔からここらへんでよく言われる例えがあります。
「かわんがね食うみたいなことするな」
すなわち、「かわうそが蟹をたべるように、がつがつ食べるようなみっともない
食べ方はだめよ~」ということです。生活の中に、確かにかわうそは生きて
いたのです、そして今もどこかに居ることを信じています。

お客(きゃく)さん   狩浜本浦

2009-05-01 20:43:56 | 四季の風景
今日から5月に入りました。
ちょっと前の寒い天気もどこへやら、初夏の陽気が戻ってきました。
さて、GWが始まり、みなさんどこへゆかれますか~?
もしまだ何も計画していないとか、もう騒がしい所は嫌だ、どっか静かに
ゆっくりしたいな~と思われている方にアドバイス。
個人的主観的見地に基づき、わが狩江散策コースを推薦いたします。
どうかあまり真剣に考えないで、参考にしてください(笑)。

①海岸冒険散策+癒し塩風呂コース
  渡江ダケの鼻の島巡り。ここは海資源のために半島がまるまる保護されていて
  まだ未開の土地です。一説にはタヌキ、マムシの生息地で
  はたまた日本カワウソがいるかも?というような、ちょっとマニアックな
  場所。もし海が干潮時なら海岸を一巡りもいいかも知れません。
  途中、海岸にひじきが浮いているので、食べられるくらいの量なら
  今晩のおかずにテイクアウトしてもOK.
  一日海岸を歩いて疲れたら、最後に塩風呂はまゆでゆっくりくつろいで
  明日からの英気をやしなって下さい。

②みかん畑と宇和海を見ながらの散策半日コース
  GWながらここは普段の生活がゆっくりと流れています。
  段々畑のみかんの花の香りをいっぱい吸いながら、渡江の農道から
  狩浜本浦の端の農道を散策します。もちろん車はノー。
  畑で草刈をしているお百姓さんのじゃませずに歩きつつ、左手に見える
  青い宇和海を写真に収めるのもよし。石灰の白い石垣を眺めるもよし。
  ここもやっぱり最後は塩風呂で締めます(笑)。

以上、商業的誘惑も混雑も、いらいらもない、狩江散策コース。
少しは参考になりましたでしょうか?