狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

連載「お祭り物語」①

2017-11-30 18:12:58 | 狩江物語

このブログでは各方面で活躍されている方や、いろいろな趣味を持った人など

できるだけローカルっぽく紹介してきました。

今回は文章を書かせばこの人しかいない!いろいろなジャンルの執筆を手掛け

また、このブログのコメンテーターでもあります山田晶子さんをご紹介。

山田さんは、狩浜秋祭りの大ファンでもあり、この秋のお祭りを題材にした「お祭り物語」という

ドキュメンタリータッチの物語を書き上げました。細かな狩江描写、人物描写が

きっと都会暮らしの狩江マンにはぐっとくるのではと思います。

その「お祭り物語」をこのブログで連載することとなりました。新企画!

ということで、第一話を皆様に。(今後随時連載してまいります、お楽しみに!)

 

   「お祭り物語 2017年編」  山田晶子   

 

 天気予報を見ながら、私はふーとため息をついた。28日の田舎の秋祭りの日が、雨マークになっていたからだった。

そのほかの日は?と見ると、29日が雨マークで、あとは晴れか曇り。28日と29日の日だけが、雨マークなのだ。

 私は、2016年の去年の秋祭りのことを思い出した。そうだ。去年も、22日の日だけが雨マークだったのだ。

去年とおんなじだ、嫌だなあと思ってしまう。それでも、もう今年は去年と一緒で、田舎に帰ることにしているのだ。

ちゃんと切符も買った。あとは、26日の日の、新幹線に乗るだけだ。晴れだといいなと、台風のことを気にしつつ。

 この間、台風21号が過ぎて、やれやれと思っていたのに、また22号が発生しているのだ。まったく、嫌になっちゃうなと思ってしまう。

台風で被害に会われた人は本当に気の毒だ。28日は、台風22号が、近づいてきている時で、どうなるのか、さっぱり分からない。

 当日になってみないと分からないのだ。仕方ないなーと思いながら、私はお風呂に入った26日の日は、朝7時50分に家を出て、

9時10分の新幹線に乗る。それで、寝坊しないようにと、25日の夜は徹夜をすることにした。

 一人夜の静けさの中で、田舎での日々のことに思いを馳せる。去年と同じくらいの雨だったら、雨でもやるのだ。

ザーザー降りは困るなあと思ってしまう。去年と同じような雨だったら、お祭りはできるのだ。少し安心する。

 私は読みかけの本を読んだりもしたが、興奮して、頭に入ってこない。あはは。新幹線に乗り遅れないようにしないと。

頭はそれで一杯だ。

 26日の9時10分。定刻通り、新幹線が駅を出発した。去年は、新幹線の窓から、

移り行く日本の景色をながめていたのを思い出した。今年は、少し飽きてしまい、新幹線の中では、ひたすら、

横向きになってうとうととしてしまった。何せ、長いこと電車に揺られるのだ。8時間かな?窓の外ばかり見てるのにも、

今年は飽きてしまって、横むきになって、うとうととしながら、電車に揺られた。

  定刻通り、新幹線が岡山についた。12時27分。岡山から「しおかぜ」に乗り換えなのだけれど、接続で、1時間近く待つのだ。

8番乗り場である。去年もそうだったなあと思いながら、8番乗り場がなつかしすらあった。やっと岡山だ。その先がまだまだ長い。

私はしおかぜを待ちながら、天気の心配ばかりした。あはは。

 やっとしおかぜが、松山に着いた。松山までくればしめたもの。松山から卯之町までは、一時間とちょっとだ。

松山で、「宇和海」に乗り換えだ。接続はあんまり待たないで、すんなり宇和海は松山を出発した。

 去年は、ひたすら窓の外をながめて過ごしたけれど、今年はそんなことをしないで、ひたすら、うとうとしながら電車に揺られる。

電車の「ゴトン、ゴトン」という音だけが、ひたすら聞こえてくる。卯之町には、5時半に着くのだ。狩浜についたら、門脇集会所での、

夜の「衣装付け」を見ることにしているので、ちゃんと間に合うように切符を買っている。

  やっと卯之町に着いた。Yおっちゃんの車を待っていると、今年はYおっちゃんではなくて、東京から来ているいとこが

Yおっちゃんの代わりに、車で迎えに来てくれていた。

卯之町駅から、狩浜まで、暗い夜の道を車で走っていると、「田舎に帰ってきたんだなあ」

とつくづく思った。都会は、ネオンがキラキラしていて、明るいのだが、田舎道は、暗い。

田舎の空も暗くて、星がまたたいている。都会では見れないほどの、星が見える。           つづく


月刊アフタヌーンに登場!

2017-11-18 15:22:59 | 狩江の元気を探せ!シリーズ

日本、世界中には、この狩江を故郷に持ち、各地で活躍されている方が

大勢います。この「狩江の元気を探せ!」シリーズでは、狩江のいろいろな

方々を紹介してまいりましたが、今回は四国松山在住のプロフェッショナルの方を

ご紹介いたします。

   

この漫画本で「いそあそび」を連載している、ペンネーム佐藤宏海(ひろみ)さんです。

ふるさと狩江を思い起こさせるような、私たちには読んで心地よい作風となっています。

描写には、あれ?ここ、うちの近所の風景!?とか、あれ?誰それさんのこと・・・?

なんて想像してしまいそうなストーリー展開です。

ぜひ、月刊アフタヌーンを購読し、応援してね!

 

 


狩浜地区秋祭り「復旧基金」について

2017-11-09 20:57:57 | お祭り

このブログを見て頂いている、多くの狩浜秋祭りファンの皆様、そして

狩江出身の皆様にお知らせしたいことがあります。

当ブログでも投稿いたしましたが、お祭り終了後の台風の影響で

多くの祭り関係の物品が被害を被りました。

この度当事務局は、狩江地区代表区長から復旧へのご相談・協力の依頼を受け

「狩浜地区秋祭りについてのお願い」として、今回代表区長からのメッセージを

ここに掲載いたしました。

以上の内容のものです。

当会としても最大限の協力をしたいと思っておりますので

是非とも趣旨をご理解の上、皆様のご協力をお願い申し上げます。

 

尚、基金へのご寄付については基本的に郵便局振り込みとなっております。

また、振込料金もご負担となっておりますのでご協力をお願いします。

 

振込先:狩浜郵便局 

    記号 16100 

    口座番号 28148081

    名義  ウツノミヤ イチロウ 

 

尚、お問い合わせは 090-7622-4406 まで。

            

                      

 

 

  

 

 

 

 

 


朝一番の暴れうしょにん

2017-11-02 17:40:11 | お祭り

もうこの歳になると、牛鬼追っかけたりするのができなくなりました(足が痛いので)。

本当はちょっぴり恥ずかしさもあります。

物陰からこっそり写真撮るぐらいでしょうか・・・(笑)。

やっぱり朝の牛鬼は元気が良くて、女性がかしらに当てられたということも聞きました。

尻剣もかなり下までバシッと落ちておりました、危険ですよ!

              

この後、雨で御船を門の脇まで移動せざるを得なくなり、わたしはここを離れることに。

残念ながら本浦地区での牛鬼写真はこれらの朝一番シーンのみです。やられました・・・。

 


実は大変なことになっていたのです・・・(緊急番外編)!

2017-11-01 17:56:11 | お祭り

     

     

(上の写真はオハケオロシの日ののぼり旗)

お祭りを彩り、人々を高揚の域に引っ張ってくれるのぼり旗や幕が

お祭りが明けた翌朝、大変なことになっていました!

祭りの前後、はるか四国沖を通過した台風22号の影響で、28日の深夜から急な北風となり

未明にかけて強風が吹きました。その為、のぼり旗や御仮屋の幕がことごとく引きちぎられ

見るも無残な光景となってしまいました。

雨も降りましたが、地域のお祭りにかける情熱で、なんとか全日程は終了したのですが

翌29日は嵐となりました。俵津、高山、田之浜と、ほぼ町内で秋祭りが開催されましたが

全地区とも同じ被害を被りました。

あまりの惨さに写真を撮ることができませんでした。

少なくとも50年間の私の記憶にはありません。地区役員の方は頭を抱えております。

ざっと100万の被害だとか・・・。