狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

渡江地区の竹網(たっきゃあみ)

2007-02-27 22:31:47 | お祭り
七夕の日になると、渡江のこどもたちは、竹と幕と飾りで作られた竹網を担いで地区を廻ります。『イヨエッサ、カチカチ』(と私には聞こえるのですが、間違ったらごめんなさい)と、竹を叩きながら廻ります。これは網をおいて引き上げる練習の目的で始まったようです。昔は東と西に分かれて、浜で喧嘩し、ボロボロになるまでやったようです。
今は一台となり、またこの日は、狩浜地区まで担いで廻ります。

写真はどこか、いつの頃かちょっとわかりません。

さよなら狩江劇場 @平成16年

2007-02-20 19:10:44 | Weblog
皆さんは、狩江劇場をご存知ですか?

 かつて、お宮の下にありました。

 平成16年に、その建物が解体され、現在は新しく衣料品店が建っています。

 劇場時代は知らないのですが、古い建物の中で衣料品店が営まれていたのを、知っております。

 この年の3月12日、往時をしのんでたくさんの人が詰め掛け、復活した狩江劇場は満員の映画館となったのです。

 出店が出て、懐かしい映画の看板などが展示され・・・。

 私も映画と、建物の雰囲気を堪能させていただきました。

 この写真の木戸銭、探していてなかなか見つからなかったのですが、さっきやっと発見したので、アップしました。
 
 以下に、この木戸銭の裏に書かれている文章を、載せたいと思います。

                アベッカム


 昭和35年、地域文化の殿堂として開館した狩江劇場。
 それは障子の学校といわれた狩江小学校の解体された古材を再利用して作られたという。
 映画館として、芝居小屋として、また時には青年団の 演劇発表の場として活用され、親しまれてきた劇場。
 その劇場ともいよいよ、さよならである。
 はなむけに、往時をしのばす映画を上映しようと有志が集まった。
 今宵はよき時代を共に生きた思い出をつまみにうまい酒を飲むことにしよう。昭和という人生を全うしたこの屋根の下で。
 そして新しい時代の幕開けとともに。
 
 
 

先日の文化祭より

2007-02-20 13:11:53 | Weblog
お祭り大好き、狩江を象徴するような、数々の写真が、先日の産業文化祭で集まりました。

 この写真は、私がとても気に入ったので、ケータイで撮影しました。

 年代は不明ですが、このはちきれんばかりの笑顔に、盛大な拍手を送りたいです!!

 今年は、3月に狩江の演芸大会があります。


    アベッカム

こぼれ話(んだもういやじゃ!?編)

2007-02-14 22:55:36 | お祭り
これはある日、理髪店でのお客さんたちの会話をもとにしたものです。
その1。東京から孫が遊びに帰ってきた。ばあさんは、孫に用事を頼む。『すまんが、○○取っちきちくれんか?』、孫『どこ?』、『上にあるけん』、『上?天井?』といぶかしげに天井を見上げた。『上てや、うえ!』
その2。食事の時間となる。ばあさん、孫に『さじ取っちくれんかのう?』、孫はきょとんとして、『さじ?』
その3。ばあさん、孫を親戚の家に連れてゆく。『これが○○の一番つべの子よ』
孫はますます田舎言葉に混乱し、だがしかし帰る頃にはなかなかの使い手となる。
以上、笑い話ですが、大変盛り上がりました。みなさん、この文化遺産的狩江弁をもっともっと使いましょう!という、ちょっとした提案です。
どげしゅやの~?どげもこげもねえ、なんちゃかんまない。(めろんぱん)

年代もの写真

2007-02-09 23:46:54 | お祭り
先日の文化祭で持ってきてもらった写真の中から紹介します。これは本浦の公民館横あたりだと思います。お祭り写真ではありますが、何の練りなのかはわかりません。ただ聞くところによると、昔は練りをする人は限られていた為、その他の人たちがいろいろ出し物、たとえば踊りとかをしていたらしいです。それは門の脇地区のお舟組とは違って、それ以前のものであったようです。年代もちょっとわかりませんが、はて、この踊り子たちは?

福は内、牛鬼も内

2007-02-07 17:13:30 | Weblog
節分の前に、雪が降った明浜ですが、立春を過ぎてからは、暖かな日が続いております。

 さて、実はですね、皆さんにお聞きしたいことがあります。

 愛媛の豆まきは、独特ではありませんか?

 県外からこられた方は、きっとそう感じることと思います。


 明浜町では、紙に包んだ豆を、道の真ん中に置いておくようです。

 思わず拾って食べそうになっちゃいました。(食べてませんよ、ほんと)


 これは、このあたりの風習なのでしょうか?詳しい方、いらっしゃいましたら、お教えいただきたいと思っております。

 (アベッカム)
 

牛鬼こぼれ話(面について)

2007-02-06 22:48:56 | お祭り
写真は公民館所蔵の牛鬼の面です。牙にご注目、上の方の牙は片方3本ずつ、左右で6本あるのがわかりますね。この牙は時代によって本数が変わるということです。この面は今は現役を退き、ここに飾られていますが、だいたい一つの面は10年から15年使われます。これより以前の面は牙が4本だったらしく、又、舌の裏に歯が4本揃っているのもあります。角は毎年新調され、少し曲線ぎみのもの、まっすぐのものなど、その年によって変わります。少しわかりづらいですが、目はまつ毛もあるんですよ!金の目のふちに埋め込まれているそうです。面の制作にあたって一番苦労するのが、顔面を取り巻くシュロの髭。これくらいの長さのシュロを集めるのが大変らしく、同じ長さに切って約100本の束を面の周りに埋め込んでゆくのだそうです。こうやっていかにもおどろおどろしい、邪を寄せ付けない見事な鬼の面へと出来上がってゆきます。

産業文化祭です

2007-02-04 21:49:36 | お祭り
朝はガチガチの氷がはるような今年一番の冷え込みでしたが、文化祭が始まる頃になると大変よい天気となりました。戸外でのバザーも賑わい、特産しいたけやら炭、手作りコロッケ、などなど昼過ぎには完売。
私達のグループも、このブログ紹介のパネル展示、古いお祭り写真の収集などを行いました。来られる方より、昔のお祭りに関する話もいろいろ聞けてネタも集まりましたよ。この日に集めたものとこれまでの写真をまとめて一つのCDに収めるつもりです。完成しましたらご報告いたします。なお、この企画にご協力いただいた皆様に感謝、お礼申し上げます。