狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

地名起源

2013-10-31 20:52:40 | 狩江の歴史をたずねて

さて、私たちの住んでいる渡江、狩浜という地名は一体どこからきたのでしょう?

「明浜こぼれ話」(久保高一著)によりますと、

①渡江   今から約400年以前の古文書に渡江と記録があるそうです。

狩江郷土読本では、昔は渡江から乗船し三津尾筋に上陸し、吉田へ渡ったが、渡し場

として知られた港だからこの名がついたのか・・・・。

あるいは、長老によると、渡というのは、古い意味では狭いことで、したがって

狭い入江だから渡江になったもので、大昔の名は内海と呼んでいたらしい・・・・。

(諸説あるようです・・・・・)

②狩浜   国学者原田時只の文書では、古くは雁浜(がんはま)と言い、やがて

カリバマと読み、次に狩浜と書くようになった・・・・、とのこと。

吉田のお殿様が狩りに来るので狩浜となったという説は、あまりぴったりしないようで

それは吉田藩領となる以前から、狩浜の文字が当てられていたからだそうです。


枝浦にて

2013-10-29 13:30:11 | お祭り

牛鬼の練りって、一体いつ頃から始まったのでしょう?

「大祭萬覚書牒」という書物によると、永禄年間(約450年前頃)に大友勢が南予を

襲ったことがあり、その時からだそうです。

また、狩浜の牛鬼は胴幅が一定しているのが特徴だそうです。

旧本通りの道幅に合わせて作られているのです。

                                   (資料:「明浜こぼれ話」より)

 


牛鬼にご注意!!!!

2013-10-28 18:29:05 | お祭り

私もかれこれ50年ほどお祭りを見てきましたが、アクシデントや怪我、喧嘩は

祭りの付きものとは言え、最近増えてきた”祭りガール”のみなさん、牛鬼には十分

気をつけて下さい。地元の者は尻剣がいかに怖いかよく知っていますので、

牛鬼の後ろへは絶対近づきません。知らない方は、前を牛鬼が通り過ぎると

行ったな、ほっ・・・と、ここで安心してしまうので、そのあと厚さ3cmもある尻剣が音もなく

上から落ちてくることに無警戒です。       

牛鬼の尻剣、注意してください!(今年は3人が当たってしまうのを目撃しました・・)

        

 

朝日に輝く神輿。神々しさがなんとも言えませんでした・・・(本浦中浜にて)。


江戸~明治にかけての時代背景

2013-10-28 15:03:23 | お祭り

はっきりとした事はわかりませんが、少なくとも江戸末期にはお船組の

練りは行われていました。但しお船の初代は明治20年代の建造です。

また、相撲練りは狩浜では明治20年代に入ってからのもの。

この江戸末期から明治にかけての、狩浜の祭りの黎明期、一体どのくらいの

住民がこの浦にすんでいたかと言いますと、

明治8年の頃、狩浜で1435人(287戸)、渡江439人(68戸)でした。

現在では、狩浜620人(248世帯)、渡江231人(79世帯)。

現在の約2倍強の人がいた事になります。そのようなことを考慮して

想像するに、練りの主役たちは、10~20代であったろうと思えます。

聞くところ、お祭り前には各練りには宿があって、そこで練習したり飲食をともに

しながら、お祭りを迎えていました。今の青年団、青年会のようなものだったろうと

思います。祭りはそんな若い人たちの集まりの場を作り、男女交際のきっかけの場としても

機能していたのではと、ご年配の思い出話を聞きながら、そう思ったりします。


大元山春日神社

2013-10-27 20:44:06 | 狩江の歴史をたずねて

言い伝えによると、狩浜の春日神社は、7~800年以前の創建で

奈良の春日大明神を勧請(かんじょう=神仏の分霊を願い求め、迎えること)したと

伝えられています。

社殿は永禄年間に再興との記録があり、

本殿は寛保3年(1743)立間八幡社の新築の折、吉田藩主4代村重のお声がかりで

譲り受けたものだそうです。中殿、拝殿は慶応元年(1865)新築。後に昭和5年の

大修理という歴史があります。

近年、シロアリの被害が著しく、さすがに中殿あたりの床はひどいらしいです。

                            (資料:「明浜こぼれ話」 著者 久保高一)


宵宮②

2013-10-27 08:45:23 | お祭り

26日早朝、北西の風やや強く、天気晴れ。

一晩中、枕元で聞こえてくる旗のギシギシ音で、ちょっと寝不足気味でしたが

なんとかお船の練りには間に合いました。

あの大雨もすっかり上がり、上々のお祭り天気!

狩浜は祭りの一日が始まりました。

 

宵宮

宵宮

宵宮

        

宵宮