狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

(仮称)西予風力発電事業に対する、反対・見直しを求める署名運動始まる

2015-02-26 21:20:28 | 狩江の暮らし

この山の稜線に、5基の風車が並ぶということなのですが・・・・・・

 

もし建設されたとして、直接、影響・負担を強いられるのは地元住民です。

再生エネルギーには違いないのですが、少なくとも20年間、あるいは半永久的に、この場所で

風車は回り続けます・・・・。

高さ約120m、この地独特のすり鉢状の山の頂上に更に、この高さの巨大建造物。

想像するだけで圧迫感と、肌寒さ・・・・

どうしてこの場所なのでしょう?代々大切に守ってきた段々畑のその上に・・・・

見る人に感動を与えてきたこの景観に、釘を打つようなもの。

計画では、さらに高山~田之浜~三瓶地区まで20前後予定されていると聞きます。

地区で進められているジオパークの段々畑ガイド事業、重要文化的景観への選定の動きに

大きく影響を受けることは必至。もうこのまま計画は進んでゆくのでしょうか?

そんななんとも言えない理不尽さ、疑問を抱いて、署名活動はいまおこなわれています・・・・

 


国の「重要文化的景観」選定へのわたしたちの願い

2015-02-25 21:52:29 | 四季の風景

わたしたち日本人は、海外旅行というと例えば、イタリア、スペイン、南フランス、ドイツなど

割とヨーロッパに魅かれる方も多いのではと思います。

私はまだこの歳になって海外旅行の経験もありませんが、どうしてそのような場所に行ってみたいのでしょう?

それは、そこにまだ見たことのない風景、文化、歴史などがあって魅力を感じるからではないでしょうか?

思うのですが、今の日本はどこに行ってもなぜか同じような風景になっていませんか?

車で走っていると、同じような商業施設、看板、建物、・・・・。あれれっ・・・!?

逆に、ヨーロッパあたりでは昔から受け継がれてきたものへの愛着が強いと聞きます。古くとも、それが不便であっても

頑固に守り、大切に使い、次の代へと受け継いでゆく、そんなことを聞いています。

なぜか日本では、新しいものが大好きなようです。

狩江らしさとは何でしょう?

やすらぎや懐かしさを求めて、このずっと守り続けてきた景観、文化を感じに来られる方もきっとおられます。

わたしたち狩江人はもっともっと、ここに住んでいるという誇りを持っていいのです。

「重要文化的景観」への地元の盛り上がりは、狩江の持続可能地域システムの一つの鍵なのです。

 

 


私たちを育んでくれた「段々畑」

2015-02-23 20:48:59 | 四季の風景

私が小さい頃、この時期はよく山に行って遊んだものです。

2月は寒くて、泳げない。ゲーム機とかそんなものがなかった時代、行きつく先は裏山。

この時期は北風もまだ冷たく、でも段々畑を上の方からぴょんぴょん飛びながら下りてゆくと、割と汗かくものです。

その当時、テレビで「忍者部隊月光」という、ちょっとマニアックな番組があって、その出で立ちやヘルメットを

かぶって荒野(みたいなところ)とか、地べたを這いずり回って敵と戦うような、そんなところが大好きで、

それを真似て、段々畑の草むらを舞台によく遊んだのであります。

あるいは、「怪獣王子」って番組も大好きで、オオラ~!!なんて叫びながら、手製のブーメラン作って

木にカズラの太いのつるして、またまたオオラ~!!と叫びながらぶらさがって左右に振れながら遊ぶ。単純明快な遊び。

わたしの原点でした。

幾代にも渡って守り続けてきたこの段々畑。

狭い土地を最大限に利用するために、余裕ができれば石垣に投資し、厳しい環境に対応してきました。

秋祭りも然り、狩浜人は意固地なほど祭りも段々畑も守り通してきました。ここが、宇和島の遊子段畑とは

ちがうところ。約108haもの面積は圧巻です。

私はたまに、段々畑ガイドのお客様といっしょにコースを回ることがありますが、いつも絶景ポイントでは

ほとんどのゲストの方は、感嘆のため息!

そこでわたしは胸を張って言うのです、「すばらしいでしょ?」

これこそわがふるさとの誇り!

ずっとずっと、この感動をわたしたちに与え続けてほしいのです。