狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

狩浜地質創世期のロマン

2020-05-24 13:30:01 | 狩江のジオパークポイント

以前の記事で、狩浜の地質についてちょっとお話したことがありますが、狩浜の裏山(権現山を中心とする北側の山々を指す)は、遠くジュラ紀と一部白亜紀の時代に形成されたものだそうです。そのあたりは中生代って呼ばれて、

ざっくり言って約2億年から1億年前での話。恐竜が闊歩するそんな時代です。

ではその時代、どんな姿だったかというと、下(↓)の写真の赤矢印の部分です。

(*この写真は、城川地質館に展示されている模型です。写真の掲載許可を頂いております)

今の中国大陸~ベトナムあたりでしょうか。これは城川の黒瀬川構造体の位置ですが、わが狩浜もこのあたりに

あったようです。この時代にはイザナギプレートというプレートがこのあたりを移動していました。

イザナギプレートは沈み込みによって現在は姿もありませんが、はるか昔に太平洋を南から移動し、その堆積物が

海溝付近で破壊、変形を繰り返し大陸に付加されたものが、狩浜のチャートや石灰岩なのです。すなわち

狩浜の地質の原点です。

やがてそれらは大陸から切り離され、移動して日本の原型を形作ってゆきます。

 


夏の気配

2020-05-20 17:50:17 | 四季の風景

このところちょっと暑く感じる日があります。

もう5月ですからこんなもんかもしれません。

仕事の途中、ビワがいっぱいなってる木がありました。たしか去年はあんまり成らなかったような・・・・。

なんかうまそうでしょう?いたるところに生えてるビワの木は実が大きかったです。

今度の道つくりの日には、途中のビワの実を食べてみます。だいたい5月~6月初めに道作りって

地区の奉仕作業が毎年あって、その時にいつも農道のビワをちょっともらって食べるんです。

休憩の時に。

今年は6月14日にあります。そのころには実は丸々となっているでしょう。


大潮時期に見ることのできる風景

2020-05-15 13:16:46 | 四季の風景

春の時期、大潮がやってくる。

通称「島の元」が陸続きとなり、この時とばかり子供たちは島に渡って探検したものだ。

また海岸線はしおひがりの人で賑わった。

しかしみんながあんまり足を運ばない方向=お伊勢山の海岸線をずっと西に歩いたところには

この大潮の時期にしか姿を出さない岩がある。

拡大すると

斜めに岩が突き出ているのがわかりますか?立岩(たていわ)と申します。

いわゆる四万十帯の砂岩泥岩が浸食されてできたものです。はるか白亜紀に付加体として形成された地質。

その頃はまだ狩江も中国大陸の一部!

この場所は、R378の車の中からでは見えにくいです。いったん下車して探さないと見えませんよ。

この写真の後ろには、かつての石灰岩採掘場があります。またその積み下ろし場の石組も残っています。

昔を語ることができるスポット。ジオガイド海コースのひとつです。