狩江のお祭りと文化論

~愛媛県西予市明浜町狩江地区のお祭りや、四季折々の風景、暮らしを独自の観点からお伝えいたします~

門の脇地区のお舟組

2006-10-18 23:14:52 | お祭り
写真に写っている舟型は明治25年当時に作られたもので、作者は宇都宮房太郎氏によるもの。舟大工であったそうです。この中に約4~5人の三味線役が入り、あじろの出発からお宮までを道びきという曲にあわせながら、旧街道を牽いて移動します。お船組は主にお祭りの華やかさを演出する役目を持ち、踊り子たちを率いて各地区できれいな衣装で踊りを披露。今でこそ踊りの際の曲は音響器具を使いますが、昔は端唄(はうた)、長唄といううたを若い者が唄いながら踊っていました。風流だったんですね。このお舟の練りは江戸あるいは明治が始まる頃あたりから引き継がれた伝統芸能です。by めろんぱん