6日目は、オプションツアーでノイシュヴァンシュタイン城へ。
集合場所は、ミュンヘン中央駅と某デパートの間。でもそれらしいツアーバスが全く見当たらなくて、すごく焦りながらも、友人の機転と勘違いの是正により、無事バスを発見。(駅と思っていた建物が駅でなかったというオチでした)
今回のバスツアーは、日本で申し込んでいたもの。つまり、日本人の比率が高い!
日本語圏の人と英語圏の人、それ以外の人が、多分ざっくり1:1:1くらい。バスガイドさんの言葉は英語とドイツ語ですが、バスの中でのイヤホンガイドは日本語を選択できるのです。ガイドから流れる説明を聞いていて、今回のは日本語で聞けて本当によかったと思いました。いや本当に。
外は都会を離れ、のどかな田園や林の中へ。
心地よい景色を見ながら、ガイドの説明を聞きます。
今回のツアーでは、リンダーホーフ城を見たあと、アマガウという小さな村でのお土産タイムをはさみ、ノイシュヴァンシュタイン城へ行きました。
2つのお城は、どちらも当時のバイエルン国王ルートヴィッヒ2世の命令によって作られた城。
ノイシュヴァンシュタイン城は、ドイツ最大の観光名所であり、かのディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったといわれる、白亜のお城。バイエルン国王ルートヴィッヒ2世の命令によって1868年に建設が開始されたものの、1886年の王の死により工事は中断。そのため、城の中には未完成の部分も残っているらしいです。
この、ルートヴィッヒ2世ですが、、、1864年、18歳で国王の座についたものの、1866年、プロイセン(現在のドイツ北部あたり)とオーストリアとの戦争ではオーストリア側について敗北、バイエルン王国はプロイセンに対して多額の賠償金を払う事に。もともと芸術をこよなく愛し、中世の騎士に対する憧れを抱いていた王様は、次第に現実逃避し、メルヘンな妄想に浸り。。。ノイシュヴァンシュタイン城は、そんな彼の夢のお城だったようですよ。
事前知識として、ガイドブックの字面から知ってはいたものの、バスのガイドでもお城のガイドでもさらっと「妄想の・・・(中略)自分が本当の騎士と・・・(中略)・・・引きこもり・・・」などさんざんに言われていると、ああ何てイタイ王様だったんだと笑えてきます。
そんなルートヴィッヒ2世が命じたノイシュヴァンシュタイン城の建設には莫大な費用がかかり、国家の財政は圧迫。王様がこの城に滞在したのはたったの172日で、その後精神病と宣告された王様は、ベルク城いうお城に隔離され、その翌日には近隣の湖で謎の水死を遂げたそうです。バスに乗っていて、右手に見えているのが・・・とイヤホンガイドに案内されました。いろいろひっくるめて不思議すぎる。
さて、話を戻すと、最初に行ったのは、リンダーホーフ城。
白くて小さい、可愛らしいお城。
ここにはルートヴィッヒ2世もほどほどには長く住めたようで、中はしっかりロココ調でメルヘンな感じ。金色がふんだんに使われていて、あちらこちらが金色きらきらと輝いていました。
なお、外はよい天気で、コートがいらないくらいに扱ったのですが、景色に雪が残っているところを見ると、朝晩は冷え込むのかもしれません。
近くの池には白鳥。鴨も泳いでいました。
近くの村でお土産を見つつ村を見つつしたあとは、いよいよノイシュヴァンシュタイン城のふもとへ。
バスを降りてまず目に入ってきたのはこのお城。
ホーエンシュヴァンガウ城。ルートヴィッヒ2世のお父さん、マキシミリアン2世の城。
ノイシュヴァンシュタイン城はこっち。山の中腹にある城へ向かうには、バスを降りた後、ミニバスか馬車か徒歩かで向かわねばなりません。歩いてもさほどの距離ではないようですので、歩きを選択。
でもまずは、お昼ご飯!
ブレッツェル(パン)と白ソーセージのセットと、お肉とシュペッツレのセットを1つ頼み、2人で分けます。
ミュンヘン名物の白ソーセージ。皮は食べずに、中身だけ。甘口のマスタードと合わせて食べます。
ブレッツェルはほどよい塩みで、ゆでソーセージのまったり感によく合う。
肉。ビーフだったかポークだったか、いつも忘れちゃう。。。
シュペッツレ。ベルリンを1日巡った日のお昼にも食べたけど、やっぱりこれ好き。南ドイツでよく食べられるパスタらしいです。そういやベルリンで食べたお店も、南ドイツ料理のお店でした。
食べ終わったら、いよいよ出発です。
ぷち山登り。だんだん地上が遠くなっていきます。
途中にあった花。紫の小さな花。
到着!
白くて美しいお城でした。残念ながら、写真でよく見る一番の撮影スポットは少し遠くて、さらには城の一部が修復中で隠れた状態でしたが、それを残念と思わないくらい、素敵な景観。
城の近くの眺めその1。
渓谷です。深い谷です。とても深い!
城の近くの眺めその2。
写真の真ん中やや右下にあるのが、さっきは見上げていたホーエンシュヴァンガウ城。
こんなに登っていたのか。。。
城の近くの眺めその3。村が見えます。いい景色だ。
なお、ルートヴィッヒ2世は、基本的には引きこもりで城から出たがらず人間ですが、ときには突然近くの村にやってきては、人々に気前よく酒をおごり、そして突如怒りだして人を殴りお店から追い出したりしていたとか。うーん、、、
ノイシュヴァンシュタイン城。より近くに。
中の説明は、オーディオガイド(日本語)で。
豪華でしたね! 最初の3部屋4部屋、まっとうな豪華な部屋が続いていて、そのうち、王の私室に入るあたりから、ガイドの説明がおかしくなってきた。私の脳内変換がおかしくなってたのかな、いや多分そんなことはないはずだけど。。。
たとえば、きれいな部屋に、中世の絵画が何枚も飾られているんだけど、ガイド曰く、こちらは王が好きだった騎士物語の絵で、この絵を見ながら自分自身が中世の騎士のように感じていた、とか、白鳥のレプリカが置いてあったら、実はそれは騎士物語に出てくる、主人公の相棒で、、、とか。オタクじゃん! ほかにも、歌人の間と呼ばれる、本当なら人を招いて会をひらくための広くて豪華な部屋があるんだけど、人嫌いの王様は、主に空想の世界に浸るために作らせた、とか。大きな人口洞窟もありましたよー。
でもね、変人だ何だの散々に言いながらも、バイエルンの人たちは、みんなルートヴィッヒ2世のことが大好きだったようです。今も昔も。いいなあ、バイエルン。
景観の美しさ、城の壮大さ、エピソードの面白さ。どれをとっても、とても面白いお城ツアーでした。
ツアーが終わったら、ドイツ最後の夜を、ミュンヘンの街で!
マネキンが。。。
野菜のスープ。
ハッシュドポテトみたいなものに、リンゴのジャムをつけたもの。甘い物が食べたかったんです!
最後のビール。結局旅行中、毎日お酒を飲んでいました。
夜のホテルでの眠気はこのためだと思う。でも毎日朝はすっきり!