空のように…

空:広い。大きい。変幻と不変・・・
勝手にそんなイメージ持ってます。
まあ、空も怒りはしないでしょう。

長崎旅行3日目:旧居留地と復路

2012-02-07 20:35:03 | 旅行とか食べ物とか
長崎旅行、3日目。

佐賀県の嬉野温泉で豆腐付きの朝ご飯を食べてから、再び長崎市内へ。
この日は山手周辺を中心に巡りました。

長崎と言えば、貿易港。江戸時代に鎖国していたときの唯一の貿易窓口が長崎でした。そして、明治時代には東山手や南山手のあたりに外国の住まいが作られた、と。
今回は、観光施設としての「出島」やグラバー園には入らなかったのですが、そのあたりをてくてく歩いたり、見学可能な建物に入ったり。

レンタカーを返して向かったのは、東山手の「地球館」(http://www.h3.dion.ne.jp/~chikyu/j_frame.htm)。洋風住宅群としての指定文化財である建物を利用して、国際交流のいろんなことをしているみたい。休日と祝日は、世界各国の料理が食べられる「ワールドフーズレストラン」をやっていて、それが目当てで行ってきました。どの国の料理かは日替わりで変わって、シェフはその国の人。私たちが行った日は、ロシア料理の日で、メニューは赤いスープのボルシチと、ピロシキ、サラダ、ロシア風餃子のペリメニ。特にペリメニは、もっちりしていてバターの風味が芳醇で、大好きになりました。

その後は、ロシア領事館として建設された東山手12番館、フランス領事館として建設された13番館へ。どちらも今は資料館(もしくは資料館のよう)になっていて、見学することができます。13番館を見ていたら、館の人が話しかけてきてくれて、昔の様子とか建物のこととか説明してくれました。
おもしろかったのが、「洋風住宅群」の【風】の理由。建てようとしたのは外国のかただったけど、実際に建てた大工さんは日本の人だったため、建物の作りや雰囲気は【洋館】なんだけど、例えば屋根は瓦で、完全な洋館にはならなかったらしいです。
ベランダから隣の建物見てみれば、確かに瓦でした。なるほど。
言われてみれば「あ!」と思うけど、今まで全く気に留めた事はなかったなあ。

大浦天主堂のほうへ行くことを言ったら、エレベーターを使うルートをおすすめされました。グラバー園の上から下に降りてくるのが、抜群の景色が見られるのでよいらしい。

んで、小道やお店のあるところを通った先に、エレベーター。

斜めです。「グラバースカイロード」というらしい。斜めにいくから「斜行エレベーター」らしい。最上階の5階まで行くと、グラバー園の入り口も間近ですが、エレベータ自体は園外ですので入らない事ももちろん可能。この日は時間がそこまで無かったので、次回にとっておくことにしました。

何のためにあがったかって?
これですよ。素敵な景色。


そこから、下ってくだって大浦天主堂へ向かいます。

ああ、大好き、大好き。こういう小道。道自体に意味があったとしても、意味もないところでぐっときます。ごめんなさい。


さて、大浦天主堂(http://www1.bbiq.jp/oourahp/)。1864年に建造、1865年に公開開始したそうです。

遡ると、1549年にフランシスコ・ザビエルが日本に来てキリスト教の布教を開始。
秀吉の時代の1587年に博多でバテレン追放令、1597年にフランシスコ会の26名の処刑。
家康の時代の1613年には全国へのキリスト教禁止令、そして、鎖国政策を段階的に実施、1639年にはポルトガル船の来航を禁止し、1641年にはオランダ商館やオランダ人を出島に移動。

200年以上鎖国の状態が続いたあと、1853年にペリーが来航、1854年に日米和親条約。
キリスト教の解禁は1873年ですが、1863年に長崎にやってきたフランスの神父さんたちが26人の殉教した聖人に捧げて建造したできた天主堂で、1865年に「信徒発見」として知られる、キリスト教信者と神父の再会。

250年、7世代。。。。。。目に見えるものが無くても、国が禁止するものでも、違う宗教に囲まれていても、伝わっていくものがあるんですね。250年、かあ。


大浦天主堂を拝観したあとは、祈りの丘絵本美術館(http://www.douwakan.co.jp/museum)へ。
1階は絵本や童話のお店、2・3階は絵本の原画が飾られている美術館になっています。たんまり1階をぐるぐるぺらぺらしたあとに、上へあがりました。

この時は、2階では企画展として「やまなしもぎ」の太田大八さんの展示、3階では常設展として「ねこのごんごん」の大道あやさんの展示。
太田大八さんは、「やまなしもぎ」は知っていてもこの人が書いていたんだな、大道あやさんはこの展示で初めて知りましたが、絵本ってこんなに細かな絵でできているんだということも初めて知りました。特に大道あやさん。60歳で絵をかきはじめたと紹介文にありましたが、1ページ1ページの絵がとても緻密で一つの絵画として成り立つようです。うーん、すごい。

3日目の観光はこれでおしまい。
あとは、長崎カステラやさんを巡りながら坂をくだり、空港行きのバスにのり、飛行機で羽田へ渡り、そこからモノレールと新幹線をつたって静岡県の家に帰って、、どうしたっけ、気づいたら朝で、慌ててシャワー浴びて、会社に。

行く場所詰め込んだ訳ではないですが、いっぱい中身の入った長崎旅行でした。鹿児島とかの南九州にはなかなか行けてないのですが、北九州にはわりかし縁がある。これから半年の間にも、なんだかもう一度くらい行く気がしています。そのときは、今度はどこに行こうか。行く場所がたくさん残っているのは、嬉しいもんです。

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2 コメント

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小道 (おさる)
2012-02-10 23:24:33
ぐっとくる気持ち、分かります。
長崎は情緒があって素敵な街だよね。坂も多いし、神戸に似てる。
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あの細さがよいよね (あけび)
2012-02-14 23:30:37
わーい、分かってもらえた☆
そうなのよね、素敵な町でした。
また行きたいなって思えたよ。
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