空のように…

空:広い。大きい。変幻と不変・・・
勝手にそんなイメージ持ってます。
まあ、空も怒りはしないでしょう。

「恐竜王国2012」と「元素のふしぎ」

2012-09-17 22:34:32 | 健康・科学, etc.
8月に行ってきた、特別展が2つ。

1つはこちら。

「恐竜王国2012」
 場所:幕張メッセ、
 期間:9月23日まで
 http://dino2012.com/

展示のみどころとしては、世界最大の羽毛恐竜らしい「ユティランティス」の化石標本の公開。
恐竜から鳥類へ、とは前から言われていることだし、羽毛を持った小型恐竜の標本やレプリカもだいぶ見かけるようになりましたが、今回はティラノサウルス類に属する大型の恐竜化石で、羽毛の痕跡が見つかったことが大きなトピックのようです。
恐竜→鳥類へのミッシングリンクを見つけたという進化の過程という位置づけでなく、恐竜には早めの時期から羽毛があったんじゃん!?ってことかしら。ざっくりとした理解ですが。
展示では、「ユティランティス」以外の羽毛恐竜の標本やレプリカのほか、今までトカゲのように示されていたティラノサウルスも羽毛をもった皮膚としてのレプリカが展示されるなど、ちょっと外見の印象が変わった形で示されていました。当時の標本っていうと、皮膚サンプルや毛の痕跡が残っている事ってほとんどなくて、まあ骨格化石の形で発見されるから、実際の皮膚がどんな触感だったとか色がどんなだったかって、ほとんどわからないんだよね。(いくつかは、体表の色まで分かる事もあるですよ。すごっ)。そんなことに、あらためて気づいてしまいます。

今年の新規トピックとしては上記の通りの羽毛恐竜ですが、それだけでないのはさすが恐竜王国。
幕張メッセのひろーい天井を思い切り使って、大型恐竜の全身骨格がたくさん展示されていました。
圧巻だよ。。。!

ティラノサウルスの目線の高さに立てる通路や、福井の恐竜博物館にいたような動くロボット、ティラノサウルスの視野の広さをモニターに再現するワークなど、その他のしかけもいろいろあって、楽しかったです。

もう1つは、こちら。

「元素のふしぎ ~世界は元素でできている~」
 場所:国立科学博物館(東京・上野公園)
 期間:10月8日まで
 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2012/genso/

元素っていうと、あれです。高校の化学で、「すいへいりーべ、ぼくのふね~」と覚えたやつ。
水素とか酸素とか鉄とかナトリウムとか、そんなやつです。

ここ1・2年(?)は、「世界で一番美しい元素図鑑」(創元社)が書店のコーナーで話題になっていることもあって、一般的にもなじみはあるのかな?と思うけど、「元素」っていう言葉は普段の生活で目にしないし、恐竜のようにイメージしやすいものでもない。
テーマがテーマなもんで、どう見せるのかな?と気になっていたのです。

展示の構成としては、最初に元素ってなーに、元素ってどんなふうに発見されたの?っていう展示のあと、118個の元素1つひとつを紹介する展示があって、最後は最近発見された元素や産業とかかわりのある元素について扱って、フィニッシュ。

118個の元素紹介の部分は、元素番号順にパネルの説明文のほかにそのものの実物やそれが使われている物や製品が置かれていて、元素図鑑が3次元になったものを見ているような気分。
1つひとつの紹介とは別に、ある性質に焦点をあてて比較した展示。たとえば、あるコーナーでは、いろんな宝石を展示しています。色の違う宝石の主成分が同じで、微量に含まれている元素によって色が異なってくるというあたりは、おもしろいなと思いました。ルビーもサファイヤも、化学式で見ると酸化アルミニウム♪
あとは、すごく純度の高いシリコンの巨大結晶が置いてあったり、超強力磁石であるネオジム磁石の強さを実感してみようコーナーがあったりなど。
周期表も終わりのほうは、放射性元素が多くてパネルのみの展示が増えてきます。性質もまだまだわかっていないものが多く、用途についても「研究上の興味だけで用途はない」と言い切っているものが多数。見つかりはしたけどまだ名前を決めていないものもありました。

工夫はいっぱいあるものの、恐竜とか宇宙とかの展示に比べれば、やっぱり地味になるのは仕方ないよね。大迫力というよりは細かに凝っているところが多くて、1つひとつ読んでいたら、全部見るのに3時間かかっていました。足がつかれたー。

なお、この展示で一番好きだったのは、導入部分。いきなり宇宙誕生のときのことから始まります。宇宙をつくる元素、地球をつくる元素、、、と超巨大なスケールから少しずつスケールダウンしていって、最後は人間のからだをつくる元素、植物をつくる元素と身近なところに落ち着きます。この流れがあるからこそ、展示テーマ「世界は元素でできている」に納得できて、あとの展示が楽しくなるわけです♪

「恐竜王国2012」と「元素のふしぎ」、どちらもまだ開催中の、気が向いたときにおすすめの展示でした☆

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2 コメント

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ふしぎ (Ceron)
2012-09-24 00:13:27
文系の私には、元素の展覧会を3時間楽しめるあなたがふしぎ(笑)
相変わらずふしぎに楽しいものを見つけてるね♪
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あなや (あけび)
2012-09-26 21:43:39
文系でしたっけCeronさん。お仕事的にはめちゃくちゃ理系かと☆
まあでも、マニアック展覧会なのは、いなめない(笑)
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