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アンディ・ラウ特集2 リー・ロック伝/大いなる野望 PART I 炎の青春

2005-07-28 18:46:35 | 香港映画 (57)

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監督 ローレンス・アモン
脚本 チョン・マンキョン
撮影 ジゴ・リー アンドリュー・ラウ 
出演 アンディ・ラウ(リー・ロック)チョン・マン(グレース) 
   チンミー・ヤウ(ローズ)ン・マンタ(ラード) 
   チョン・プイ(ガントン部長) 1991年、香港 

ローレンス・アモン、この監督には馴染みがないけれど、実在したリー・ロックという警官の物語。
青年期パートⅠ、壮年期Ⅱと見ると、かなり見応えがあり娯楽作としては面白いと思う。

1949年、リー・ロックは警官となる。
当時は賄賂や歓楽街の店からの上納金をかすめとる悪徳警官がはびこる時代だった。
若きリー・ロックの清純な恋人をチンミー・ヤウが演じているのも珍しい。
清純なチンミー・ヤウ!なんと!
アンディ・ラウは若き警官役(『欲望の翼』を思い出す)を地のままで、のびのびと楽しんでいるように見える。

貧しくとも賄賂を一切受け取らない潔癖なリーだったが、恋人の父親に結婚を許して貰いに行く。
嫌われ者の警官であるリーは父親に侮辱され、娘を嫁に欲しいならと大金を要求される。
その時から彼は金を稼ぐことを胸に誓う。

チンミー・ヤウとアンディの二人が貧しいながらも、親に内緒で窓越しに愛を確かめ合う姿が可愛い。

その後、恋人は実家の火事で行方不明となり、リーも田舎に左遷される。
映画中、こののんびりした田舎での場面が愉快。
家畜が被害にあったとの苦情整理と昼寝が仕事のとぼけた毎日。
アンディ・ラウってこういうコメディ風の役柄のほうが似合うかも;

そんな中で、リーは九龍の大親分の一人娘と縁あって結婚。
その頭の回転の速さと度胸と後ろ盾で、黒社会と警察の世界ともにメキメキとのし上がっていく。
このあたりが見ものです。

引退した恩義のある刑事部長を助けるため、敵対するガントン部長の鼻をあかす銃撃戦も面白い。
全体にシリアスでなくコメディタッチなのもいい。

ただ、リー・ロックという実在した警官の人物伝としてはなかなか見応えがあるけれど、惜しいかな最後が少し物足りない。
パートⅡでリーの壮年編へと繋がるのでこれでいいのかな。
アンディ・ラウはリー・ロックを好演、彼をアイドルとして見た批評家には賞の対象にはならなかったようだ。
Ⅰ、Ⅱと見ればかなり値打ちのある映画だと思うんだけどね。

この後、アンディ・ラウは無冠の帝王として苦悩の俳優人生?を歩むことになる。^^

さて、ここからは結末です。
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リーにとっては全てが順風満帆、わが世の春かと思われた時、忘れもしないあの恋人ローズに出会う。
彼女と生き別れになって数年、彼女は幼い”男の子”の手を引いていた。
この男の子こそリーの息子であった。(エッ!そうだったの?)
パートⅡ壮年編ではリーと彼を逆恨みする息子(アーロン・クォック)との反目と和解の泣かせる物語となります。

アンディがしっかり中年に見えるのに感心。
では、パートⅡはまたの機会に。。。 終

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