監督 篠原哲雄
出演 香里奈(立花ひなみ) 谷原章介(池永修一)
成宮寛貴(西村大輔) 金子さやか(川野悦子)
久遠さやか(辻本美鈴) 長澤まさみ(土居加奈子)
大森南朋(田所豊) 吉村三郎・おじい
吉田妙子・おばあ 2004年
当てにならない好き嫌いオススメ度 ★★★★☆85点
またぞろ、映画の虫が鳴き出したので「沖縄」の文字に惹かれて予備知識ゼロで見に行った。
うん?監督は誰~? やるじゃないの~?(生意気な私)これが正直な感想でした。
人は時間に追われ人生の波に流される時、ひとつ深呼吸してみるといい。
ストーリーは、いたってシンプル。
沖縄の孤島に都会からそれぞれの「言いたくない」過去を引きずって若者がやって来る。
仕事は35日以内にサトウキビを刈るアルバイト、その名もキビ狩り隊!
キビ狩りの先輩の元、6人の都会っ子は悪戦苦闘を始める。
「七人の侍」?「七人のキビ狩り隊員」というところかな。笑。
映画は余分な説明がなくて好感が持てた。刈っても、刈ってもキビ畑は立ちはだかる。
都会っ子は脱落し始めるが、おじいとおばあの真心には勝てない。
もはや、おじいとおばあのためじゃなく・自分のために・キビを刈る。若者たちが個性を放つ。
偶然また、長澤まさみを見たが、この人の台詞回しは美しい。
おじいとおばあの存在も大きいな。
深呼吸の必要な彼らをまた、美しい大自然が包み込む。
皆が海岸で遊ぶところで、海が虹色に輝くのには目を見張った。
バラバラでギスギスしていた彼らの心が、次第に一つになっていく。
押し付けがましくない演出が良い。監督さんの人に対する優しさを感じた。
苦境に立った時におじいの言う「なんくるないさ~」(何でもないよ、大したことじゃないよ)が心に沁みるな。
沖縄言葉で、ダメになったらまた初めからやり直す、またダメになったら初めからやり直せばいい、なんくるないさ~。
不思議なことに今の私の心境に、この言葉はピッタリだった。
そうだ!何度だってやり直せばいいんだ、なんくるないさ~。
一番好きな場面は、それまで一言も話さなかった高校生・長澤まさみが心を開放し始め、初めて口にした言葉。
「朝は来るんだ。一生懸命働いて、眠っても朝は来るんだ・・・」
初めと終わりの深呼吸の場面・・・これがこの映画のすべてを語っている。
久しぶりに文句なしの邦画を見たなあ!大好きな、心に残る映画がまた一つ増えた。
キビ狩り隊にいつか参加してみたいナ。なんくるないさ~♪
>自分のために・キビを刈る
>何度だってやり直せばいいんだ、なんくるないさ~。
おっしゃるとおりだと思いました。長澤まさみさんのせりふ、私も引用しました。(白い文字で)
トラックバックありがとうございます。
長澤まさみさんの役は自殺未遂歴がある高校生なんですね。
最後の生まれ変わったような台詞は心に残ります。
あはは、一緒にキビ狩り隊に参加しますか?
沖縄はあったかそうですよね♪
この作品は「7人のキビ刈り隊員」の心の動きがうまく描かれており、とても心あたたまる作品でした。
長澤まさみさんは、セリフは少なかったですが、きちんと存在感がありましたね。
ラストのみんなの笑顔がとても印象に残ってます。
僕も劇場で観たのですが、DVDで再見しまして感想をアップしたので、TBさせて頂きます。
よろしくお願い致します。
『深呼吸』良かったですね。
この映画は沖縄での撮影ということで見に行きましたよ。
沖縄って都会に比べると時間がゆっくり流れてそうですよね。
自然も美しいし。
なにげに見た映画だったのに収穫は大きかったです。(^・^)b
長澤まさみさんを初めて見て、ファンになりました。
お陰でテレビの『優しい時間』を見ています。(笑)